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2020年4月11日 (土)

音楽備忘録248 「一億総ベーシック失念化」現象!?⑦

俺言い「せめてちゃんと確かめもしないでチープReverb安易にかけるのやめてぇ~」の、補遺を暫し続けさせとくれ。
どうして皆がそうしたがるかはこれでも一応分かってるから、それ以外努力を台無しにして欲しくない一心だ。

そこで生楽器のベーシックな音色を今一度確認して貰いたいんだが、先ずは極力演奏状態の可否を無視しとくれ。
奏者だとどうしたってどう弾けたかが気になっちゃうけど、初めて耳にするお客さんは聴く前には取り立てて興味なんか持って無いかも知れないんだからね。

例え偶然聴こえた一発だけでノックアウトされる様な場合でも、その前から鳴ってたのかどうかは大抵は殆ど記憶に残って無かったりするでしょ。
良い意味での自意識は向上に役立つけれど、自分とお客さんの聴きたい場所は一致してくれる事の方が少ない。

例えばひたすらマイルドを狙ってたとして、そうすっと演る側は先ずウルサイとかキツイ処が無いかへおもむろに耳をそばだてるだろう。
それで間違いではないけどそれだけじゃ不足があって、真のマイルドとは楽に全部が聴き取れるのにウルサイとか尖った処が無い物を指してるのだ。

もし著しく明瞭度が不足してたりしたらそりゃマイルドじゃ無く、ピンボケとか籠ってるだけってヤツですから。
それだからこそ聴き取れないのは困るってんで、現代本邦はけたたましかろうと何だろうと音色無視の明瞭度忖度が主流になってんだろうけど…(;´д`)トホホのホ。

要は好み等を排除したニュートラル耳でどう聴こえるかなんだけど、生楽器の音は他比較だと一見地味目でも随分と色んな音が入ってるもんですよ。
ここから耳チューニング話しともリンクさせられるから生Pianoを例にすると、Reverbなんて掛けなくても全然響かない部屋でも相当良く響いて居るので御座居ます。

特にダンパペダルを踏むとおびただしい数の弦が共鳴して、これはスプリングReverbのバネが弦になって更に本数が大増量したのと同じだ。
因みにスプリングReverbのバネ本数は3本位のが多く、豪華なのでも2桁になってるのに俺はお目に掛った事が無い。

俺は普段Guitar系の方が接する機会が多いからよりそれが分り易いっぽいが、その他に簡易調律で沢山鳴って響いちゃっててもターゲットの音程だけを聴こうとするから余計そう感じるのかも知れない。
実際Pianoは音程の高い方は鍵盤1つに対し弦は3本あるから、調律初期段階ではわざわざターゲット以外の2本をミュートして鳴らない様にする。

それでもGuitarで言えばナットやブリッジから外側の部分迄は、手間暇的にも一々ミュートなんてしてらんないししてるのを見た事も聴いた事も無い。
ご参考の因みにⅡでPianoは打弦ハンマ側をGuitarのブリッジ側と捉えると、昔のSteinbergerのヘッドレスタイプみたいにペグはブリッジ側となる。

とちと遅延気味だったが要するにたった1つの鍵盤を叩いただけでも、勝手に一度に沢山の弦の色んな場所が鳴り響いちゃってるのである。
但しハンマで叩いた箇所以外は共鳴する分しか鳴って無いから、叩かれた弦のよりはかなり小音量だ。

上述の如く構造的に弦のハンマで叩かれる区間以外の多くが未ミュートなので、寧ろ音響的には個別弦だけを拾うのが全く無理な状況にある。
なのにこれがどうして一般的にはあまり浸透して無いかってば、置かれた部屋の響きのせいと思われる。

要するに楽器自体が出した響きか部屋の残響かの区別が困難で、実際それなり以上に響く場所だと残響に更に弦が再度共鳴したりもしてるからね。
しかし要するにⅡである意味生Pianoは物理的残響装置内蔵型と見ても良く、Reverbを掛けなくてもその音は決して無エコー状態では無いのだ。

なので良質なReverbを上手に掛けるなら結構だが、チープなのを下手に掛けると最悪は楽器自体の残響と掛けたReverbが大喧嘩になってるのすら散見される。
その失敗時の具体的な音としては所望程高域は広がらず、低域だけ妙にボヤけてなんてなってるのが多い。

因みにⅢで若干私的だが生Pianoの超低域の使い易さとして、音程と輪郭の良好な明瞭度がある。
原因は豊富な倍音に依っているが、基音を幾らも損なわずにそうなってるのが他とは圧倒的に違っている。

尤も楽器全長が2m位以上のじゃないと充分には体感出来ないが、それでも大径バスドラムよりも基音が感知し易いのは確実な処だ。
もしそうならない場合は収音Micの性能が真っ先に怪しく、量的にバスドラより低域が少なくても周波数範囲は全然負けていないからだ。

いたいけな努力が無駄になるとは可哀想でもあるけれど、すべからくもしMicのショボさを補おうとしてチープReverbを掛けたらそれはわざわざ最低音質にしちまってるのである。
高品位音質化を図りたいならエコーより先に、高級な広帯域Micが必要だし効果絶大なんだけどねぇ。

<つづく>

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