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2020年4月27日 (月)

音楽備忘録264 バスドラペダルとフレージングⅨ

今回又しても適正バネ強さの検証であるが、奏法と言ってもかなり毛色の違った観点からの考察だ。
ドラムだけの範疇で充分な理解が出来ない人向けに、他の楽器系の「踏む物」とも色々比べてご覧あれ


最初はRock系でエレキのEffectorのスイッチの踏み替え等の際で、スイッチが板状になってるのだったら軟らかいゴム底の靴でも何ら問題は無い。
が金属の円筒が出てるだけので固めのだと靴底が薄いと足裏が痛くなるし、足自体はスイッチを切替えられるだけ動かしたつもりがまだ動いて無かったなんてのもある。

だからってあんまり簡単に動かせる動いちゃうスイッチだと、足をスイッチ上に構えてる時に僅かによろけただけで勝手に切替わって困ったりもする。
これと比べたらドラムだって全身を使ってるから揺れはあるけれど、ドラムスローンってしっかりした基準点があるからEffectorスイッチより敏感でも平気だよね。

そもそも「構えぇつつぅ」の位置に両者では違いもあって、エレキでは触ってても重さは掛って無い位のが正規位置だ。
対して太鼓の方は特例を除くと足は「完全に降りた状態」で良く、寧ろバスドラの不要共鳴を防止するにはこうでなくちゃ駄目な位だ。

Effectorフットスイッチの「固さ」は体格差等で最適値はかなり変動するので難しい面があるが、瞬時タイミングを取るのには「身構えられない」(上述)のはもっと困る。
となると限度は当然あるけれど動かすのに要る力は弱過ぎるよりゃ、多少切替騒音を発してでも強過ぎる方がまだマシだ。

ドラムペダルの方では特にClosed踏みを常用してるんだと、全く踏んで無い時にOpenになってたら音的によりあべこべになってしまう。
言わば足に依る「無意識ミュート」であるがこれの負担を最小にするのにも、ペダルバネの強さは強いより弱い程向いてる事になる。

或はOpenでしか演んないしミュートなんてしないよって貴方へ反論、強くったって平気その方が楽っても結局は「踏める強さ」で限界なんですよねえ。
となるともし何かの間違いで足がフットボードの奥深くへでも乗っちまったりしたら、その程度の強さじゃ人間の方で避けないとビータがヘッドに触っちゃうかも知んないよっと。

その昔は様々だった「鳴らさない時のミュート」の歴史も一寸見て行きたいんだが、近年本邦ではバスドラはOpenの方が多いらしいが…。
昔様々と記した基にはミュートの仕方が大きく関わってて、Ringo StarrがBeatlesのLive休止後にし始める迄基本的に奏者が常設ミュートをする事は殆ど無かったからだ。

人力以外で施されるとすれば楽器内臓のとか皮とリムか胴との間へフェルトの帯を挟むとか程度、且つ最大の差は主目的で演奏会場の音響に対する補正で今みたいな積極的な音色創出では無い。
んでわざわざ遠回りさせたのはその時代の方がバネ張力の平均が弱かった処で、人力ミュート時の利便性に配慮したとも取れるが今よりしなくても構わない時代で今より弱かったのには最大の注意を払うべきかと思う。

で少し戻るがこんな現行タイプのでもバネは「何とか踏める程度の強さ」しか無いんだから、足・脚の脱力のみでは大抵はビータ位置はニュートラルよりヘッドに近くなってる事だろう。
そこからもし準備動作無しで踏んじまったら、キチンと脚を自分で持上げてから踏むよりStrokeがShortして多分弱く小さい音しか出せなくなってるぞ。

となるとバネ強は脚上げアシストになるっても、せいぜい足首筋力を活用して脚上げに勢いを付ける時に僅かに貢献する程度の効能しか実際には無い。
それも余程タイミングが良かったらの話しで、テンポやフレーズ等で「踏む間隔」が一寸でも最適値からズレたらアッと言う間も無く味方から敵に変身する。

この脚上げをするのには他にもっと確実に何時も安定させられる状況があり、それは脚が上がり始める迄は常にフットボードが同じ位置にあって動かないってのだ。
支点が安定固定されてれば後は奏者の腕次第(足・脚)で、訓練さえすれば何時もほぼ思った通りの動きが保証される。

んで足が触ってたらフットボードがほぼ動かないってったら、バネがとても弱いと自然とそうなるがね。
故に科学的分析等をこうしてしてやってみても、やっぱり不要強バネなんてぇもんは百害あって一利無しなのだよ。

<つづく>

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