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2020年4月28日 (火)

音楽備忘録265 バスドラペダルとフレージングⅩ

さて前回はバネが強くても脚上げアシストに大して貢献して無いのを検証したが、今度はこれを奏法等人間側からも見て行こう。
先にお断りぃの再確認としとくがここで推奨してるのは、バネが弱いってだけで「無い」のではないのをお忘れなく。

脚上げの補遺として前回のへ追加しとくが、これは基本的にはどんな奏法でも必須の動作だ。
単に上げなきゃ降ろせんのみならず、ペダルの構造上の事情ってのが
あるんや。

それはバネで戻す言わばパッシブアクションでニュートラルへ戻すには、原理的に一旦踏み込み時とほぼ同程度「反対側」へもビータが振られてしまう処だ。
ストッパーでも追加しとけば止められなくはないが、速さが要求されるからにはそこで大き目の衝撃音が出てしまう。

その衝撃と音をなるべく小さくするには柔らかく受け止めるのが必要となるが、柔らかい≒弾力があるとなるので今度はヘッドの方へ再度向かってしまう。
その際望まぬ再打って最悪の事態を仮に避けられても、動かした後直ちに止めるのは何れにしても難しい。

更にこれをゲル状物質等で仮に達成したとして、次にはフットボードと履物若しくは足裏との「接触の仕方」等で又同じ様な問題が再発してしまう。
人体は余程高度な訓練をクリアしてでもいない限り、気持ちとは裏腹に一度動かしたらそんなに瞬時には止められない。

それですらロボットのような訳には行かず、その代りだからこそ「達磨さんが転んだ」がゲームとして成立すると云う按配である。
そこで発想の転換宜しく「すぐに止まらなくても困らない状況」を模索した様なもんで、その結果ペダルのニュートラル位置は実は演奏時のニュートラル位置の凡そ「半分」となっているのだ。

私的にはこの2つの違いの認知が不徹底と感じられるが、これは演奏上大変重大な問題だ。
これが分かってりゃ脚上げレスで踏んだら「普通じゃ無くなる」のにすぐ気付けるが、普段奏者からは見え辛いとか高速連打時にStrokeが多少短くても平気等で誤認され易い。

又この俺言い「プリ脚上げ必須」の件はほぼ全奏法共通であり、ワイの踏み方なら要らないさなんて間違っても思ったら悲劇の始まりだ。
何れにしても「演奏時のニュートラル位置」確保の為に必要で、偶然だろうと何だろうとペダル(若しくはフットボード)がそれだけ「動ける余地」だけは与えねてやらねばならない。

ここで縄跳び時と似た動きで演れる俺言い「柔軟アップヒール連続奏法」時の分析を付記しとくが、これって足・脚に依るドリブルなんて言い換えらるかもしれない。
これの適用に関して情報不足が顕著なのでここで強調させといて貰うが、もし足・脚の動かし方のバリエーションが少なかったらハッキリ言って適す領域はかなり狭い。

似てるから縄跳びを出しはしたが異なってる部分もあって、こっちではペダル(大元の犯人はバスドラヘッドだが)の反動も利用してるからだ。
こっから得意の変態比喩をしてくと足・脚をオレオレ詐欺の電話係りとすりゃ、この場合ペダルバネと皮と受け子が何故か2人居る状態にある。

この受け子は状況次第で協力したり反発したりと微妙な関係で、バネ君の方が石頭で融通の利かないのが時に不仲になる原因だ。
この値は機械系の持つ固有定数と云うヤツで、バネ張力・可動部重量・動作抵抗等が基本的にはほぼ一定なのでそうなってしまう。

もう一方の皮からの反発力は打撃強さ次第で大きな変化量を持ってるから、これが足し算になる時は楽に・引き算となってしまう時は「普段より大変」になってしまうのだ。
これへ応じて足・脚のStrokeの最適化を図ればバランスさせられはするがこれが大問題で、動作バランスは取れても必ずしも音が何時もと同じにはならないのである。

言うなればバネ君に忖度したら皮君が一寸僻んじゃったみたいなもんで、奏者に楽でも重要なのは音の方なんだけどね。
もし同じ音が得られるならわざわざ大変な動作なんてする事ぁ無いが、どんなに楽だろうと求める音に足りないんじゃそんなの徒労なんざんす。

故に音の都合で気付いたらそうなってたは大変結構なんだけど、人が楽だからを優先させて「先ず奏法ありき」でこれを演るのは間違った用法なんで御座居。
もっと言えばしなやかな動きはギクシャクさせるより美しいし自然で楽な事が多いが、結果的になってるのはOKだが音より先に見た目だけ真似たら却って罪にもなり得るんですわ。

<つづく>

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