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2020年4月21日 (火)

音楽備忘録258 バスドラペダルとフレージングⅢ

重複頻出の可能性も高いが年寄りはくどいものとしてご容赦願うとして、でも以前のとは一応違う観点からアプローチしてるのは分かってねっと。
モデル適正を出し惜しみしはせんけど、その前に確かめといた方が良いのがあるのでそれから。

先の事なんて分からんってのも芸術家タイプが強い程ありがちだけど、「極端に何かの奏法がやり難い」ペダルには呉々もご用心遊ばせ。
既に方向性が固まってる頑固一徹さんなら未だしも、道具の偏りのせいで道幅を狭められるとしたら損だす。

これが既に殆どの奏法に長けてたり俺みたいに基本的に欲張りだったなら良いんだけど、これから出来る様になる分はその時になってからじゃないとペダルとの個人的な相性なんてちっとも分かりまへん。
又例えばパワー重視一択だったとしてもそれへ特化し過ぎたペダルしか使わないでいると、ペダルは確かに最強でも下手すりゃ奏者の方は弱体化するかもだしそうなっても気付け難いのでがんす。

今時バーチャル全盛の中わざわざ自ら汗をかこうってんなら、目標に対して道具より奏者の適正化を尊重するのが益々有益と考えられるね。
これ等から各自にフィットして演り易いのを選ぶにしても、音や奏法では無く人の気分的若しくは第一印象的に優しい方へ寄り過ぎると後で惜しい事に恐らくなるでしょう。

しかも体験からするとSpeedkingみたいなのと仲良くなれると初めて知れるのが、「踏む準備」では無く「踏む際の労力」って概念だ。
実際踏むには当然その準備動作は必須だがこれは本来「人間側の責任」で、その後踏んだらどう鳴るかが「ペダル側の責任」な処だ。

ペダルからの脚上げアシストはあればある程楽に感じられるだろうが、健常者でアシスト無しだったら自分の脚を上げられないなんて奴は居ない筈だ。
だが踏むのが大変過ぎたら細かい操縦が困難になるから、思った様に鳴らせる確度は減ってしまう。

これからするとバネが強目じゃないと踏めないのは「踏み方間違い」と認定され、ペダル側は少なくともビータとフットボードをニュートラル位置へ戻せさえすればOKと考えなくてはいけない。
脚上げは重力に逆らうんだから降ろす方より草臥れるけど、足首動作を殆ど不使用な場合特有の視点だ。

足首から先しか使わないとなれば重力の影響は僅少となり、今迄強力な味方だと信じてたバネ力は敵に寝返るのである。
で脚で踏む方は元から重力アシストが必ず付いてるのを思い出して貰うと、それ以上に味方を増やす合理的な方法はもう残っていない。

これが足首主体の際はフレーズに依っちゃ脚落しを加算可能な場合もあるから、普段気にならない方のが実は深刻な影響を孕んでたって按配なのだ。
最も簡単に言や練度は要すが足首で踏めて脚で踏めないペダルなんて無く、脚で踏めても足首だけだと厳しいのは幾らでも存在し得るって事なり。

前のテーマ「ベーシック」の観点でこれを判定すると上記より、どっちでも踏めるタイプのペダルが基本形となる。
それ程のレベルへ未到達の方だと現時点ではニーズがかなり狭い事が殆どなんで大変気付き難いでしょうが、他の物へ置き換えて考えたら極端な特化をさせた物の「異常性」が分かるかも知れない。

例えば左へは絶対曲がれない自動車とか一方向にしか進めない電車、一瞬山手線みたいに行き止まりが無かったら内回り・外回りの各々専用車にすれば平気と思うかも知れない。
でも車庫や工場は山手線のだって行き止まりになってるから、それじゃあやっぱり不便で仕方無い。

不測の事態が生じて内回り用の電車だけ沢山故障しちゃったとか、隣の京浜東北線がピンチだから出稼ぎに行って貰おうと思ったって悪い意味での専用じゃ融通が全く利かない。
これが音楽なんて芸術性の強い世界じゃそもそもルールがあって無い様なもんで、幾ら今迄全く不要だったからってもうこの直後にはそれがどう転ぶかなんて全く不明なもんなのだ。

<つづく>

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