音楽備忘録249 「一億総ベーシック失念化」現象!?⑧
今回は大昔にした私体験からの話しだが、生贄はTom Scholz作のエレキGuitar用ポータブルヘッドフォンアンプRockmanだ。
今ではVOXのamPlugを始め多種多様に出てるが、出た当時はほぼ唯一無二の存在だった。
年寄り(少なくとも若か無い)がこうおっぱじめると普通は懐古だが、ここだし俺だしでそんな方には行かないのだ。
エレキ用のポータブルヘッドフォンアンプとしてはこれが原典なのは不変だろうが、一言で云やEffectは最高でAmpとしては限り無く最低に近かった。
真空管も出力トランスも楽器用スピーカも通せないんだから仕方無いだろうが、稀代の鬼才を持ってしてもその程度が限界みたいだ。
それ以降の殆どが未体験なので断言は出来んが、上記の如く必須アイテムが3無い状態では期待する方が酷ってもんだ。
今後新真空管のNutubeでも上手く活用出来りゃ少しはマシになりそうだが、やはり当分の間は本来のGuitar Ampに比肩するすら無理そうだ。
「必須アイテムが3無い」等と称したのは考察を促す意図からで、例えば極上のエレキGuitarなのにPickupが付いて無いなんてのを無理にでも想像して貰おうって魂胆だ。
キットでも無い限りエレキを名乗ってPUレスなんて現実には勿論存在しないが、現存ポータブルヘッドフォンアンプは構造的にはそんなのに近いのだ。
環境制約や利便性の面で存在価値が減ったりゃせんですが、Pianoに置換すればデジタルのと似た様な位置付けになる。
なので買えないとか自宅で本チャンAmpを鳴らすのが無理なのはアリでも、本チャン未体験・無体験で何とかしようなんて思ったらそっちの方がもっと無理に近いのよん。
前2回の無神経Reverbの話しとの共通項として、どうもこの業界の格言みたいなのには言葉足らず若しくは部分欠損が多くていけない。
偽物若しくは代用品での練習でもハイパー達人に到達した前田憲男みたいな人も居るけれど、良く調べると本物を全く知らないとか触れた事は唯の1度も無いなんて情報は何処にも無い。
そんなイメージトレーニング主体で凄腕になれるとしたら、頻度や時間は少なくても寧ろ本物を熟知してたからってのが見落されている。
別面では何時か何処かで徹底的に味を占めちゃってたからこそ、再度の遭遇を夢見てそれ迄飽きずに萎えずに練習に明け暮れて居られたんじゃなかろうか。
雛が初めて見た人を親と思うとか三つ子の魂百までとか、何かと初期印象の刷り込みは強力なもんだ。
チトどぎつく下(しも)いが感性直結って事で童貞・処女さんにとっての本番想像を持出させて貰うが、未体験な方が却って妄想が凄かったりするんだから上記の件だって知らなくたってと思うかも知れない。
だが実は未体験でも何らかの形で異性との接触体験は誰でも少しは持ってるもんで、かなり間接的ではあっても手掛かり皆無でイメージ出来てる訳じゃ無いんだよね。
その証拠に上述達人奏者のとは逆ロジックだがアダルト動画がお手軽になり過ぎて、モノホンの美女よか動画の画面の中とか2次元の少女の方が良いだなんて悲しい状況も…。
毎度の如く個人の趣味嗜好は不問とするが、バーチャルの方が良いとなれば新たな子供は生まれて来なくなる。
少子化が進行すると伴侶の選択肢はより減少し、自分と合う人は見つかり難くなる。
して相手探しを諦めた連中はバーチャルへ走るしか無くなるので、生物繁殖原理限定では差し詰め偽物の人間が更に増殖するんだから恐ろしい連鎖だ。
その証拠Ⅱと迄言えるかは微妙だが上記世界初のポータブルヘッドフォンアンプ作者は、環境的にはより高ニーズな筈の音楽初心者では無かった。
結局一定以上の商品寿命が得られたり普及するのは言わば本家系のばかりで、偽物・代用品でも何とか及第点を取らせるには本物に対する深い知己が要るのが結果として現われている。
<つづく>
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