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2020年5月 1日 (金)

音楽備忘録268 バスドラペダルとフレージング13

ここ迄の記事で俺言い「柔軟アップヒール」を敬遠したがるのも少しは知って貰えてると良いんだが、コレを使っててホントに問題になるのはやってる意識すらない場合だと思う。
ドラム演奏はタイミング命だから極力脱力状態で臨めるのが理想だが、時にはそれが行き過ぎていて悪さする場合もあるので今日はその辺を。

知人でやってた人が居たからってのもあるけど、動きのしなやかさ滑らかさが命ってばクラシックバレエなんかがその典型じゃないかな。
俺なんか特に前屈が子供の頃から全然駄目だったから、さぞかしダンサーは柔らかい程良いんだろうとずっと思っていた。

処が訊いてビックリ玉手箱で確かに体の柔軟性はかなり要るが、実際には柔らか過ぎても駄目なんだそうだ。
言われてから良く眺めてみたらクラシックバレエは全く止まらずに動いてばかりでは無く、想像よりはピタリと静止してる場面も結構あったじゃありませんか。

なんたってトーシューズでの「爪先立ち」がカカトが降りてる時より圧倒的に多いし、爪先立ちのままで回転したり女性が男性に持上げられる時にぐにゃぐにゃ
だと不安定で危ないんだそうだ。
こっちが固いもんだから反対側にばっかり変に憧れちゃってたのかもだけど、固いにも柔らかいにも状況次第で「程(ほど)」ってもんがあったのねと悟らされたとさ。

でもって数年前に従兄がバネ弱にしたSpeedkingにトライしてたのを見てた時、これと似た状況になってるのに遭遇した次第だ。
訊いてみると従兄本人は脱力どうのこうのはおろか、力自体に対して全く無意識で踏んでたって言うじゃないの。

これだけが彼に足苦手意識を与えてるかは今後まだまだ研究が要りそうだが、本人意識よりはコンスタントに踏めて無いのには大いに関係してるのが確かだ。
それは足首より上だけを見れば移動距離・タイミング共とても安定したStrokeになってるのに、爪先の上り具合にはランダムなムラが毎回の様にあったからだ。

たかが爪先程度の重さでもバネ力を必要最低限にしてるからか、フットボードの位置に明らかな差が出ていた。
この位置はビータの返り度合いに直結してるので、奏者自身はコンスタントに踏んでるつもりでも出音はランダムにって現象が起きていた。

そこで1番目にもう少しStrokeを長くしてみてと言い、2番目にはその時のフットボードの踏む位置が真ん中位だったのをもっと手前にしてみてと進言してみた。
言われて暫くはそれでそれなりに状況改善が見られたものの、なまじ大ベテランで動きが染み付いてたからかその後は何時の間にか元の木阿弥となってしまっていた。

そこで更に第3の手段として足首を普段より「動かさない」感じでと進言してみたが、やはりある程度時間が経過すると戻ってしまった。
その後人知れず時々は練習してるかも知れないが表向きは一旦諦めた体で、従兄のSpeedkingチャレンジはお休みとなっている。

だがしかし他の一般的なペダルで踏んでても生耳では許容出来ても、On Micで録音すると音量ムラは幾らも退治出来ていなかった。
と言ってもベテランプロだから特に酷いとかでは全然無いんだが、如何せん彼の神手!?の方の安定度がやたらと高いのでどうしても目立ってしまうのだ。

俺言いベタ足(次回改めて詳述)原始人踏みではアクションがシンプルなので、もし問題が出たとしても解決対応策も自然と少数で単純なものとなる。
だが柔軟アップヒールみたいな高級なのをやろうとすれば留意点もかなり多く、万一問題が出た際の修正は複雑且つ「一度に沢山」の修正が要求されてしまうのだ。

それ故ホントに必要になった時に「自然となってる」なら構わんが、他の安全度の高い方法が使える時に余計なリスクを増やすべきじゃ無いと吠えとるんじゃい。
従兄曰く近年本邦の中級以上者には「手指を使い過ぎる」のが多いと嘆いてるが、必定じゃ無い時までそんな事をしてたら疲れるしパワーにも不利だと。

それがこうしてみるとお馴染み「手と足一緒論」に見事に適合しちまってて、単打だからどうしようと全然難しくなんかなって無いとか思ってたら危険なのだ。
もしかして単打だけでもう一杯一杯迄技を繰り出しちゃってて、そのせいでDouble Strokeに難儀してたとしたらどないでっか?。

<つづく>

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