音楽備忘録221 ジャンルへの拘りと他人の見立て⑦
Bassistと比べりゃ他パートなんて我儘に…なんて暴言大王様の復活の狼煙みたいだが、これそもそもはどの程度曲を意識しないとフレージング出来ないかの違いが原因だ。
どのパートだって大迷惑になる真似はご法度だがBassと違って、Guitar(特にメロ担当時)ならリズムは・Drumなら音程はそんなに曲に縛られはしないからね。
処が禁止されて無いからって無関心で居ると、例えば20歳超えてるからってやたら呑んだり吸ったりしたら唯じゃ済まなくなるのと同じなのだ。
それはチーム力が落ちたり利用出来なくなるからで、体験からは寧ろBass以外を演る時の方が曲を意識しないと落し穴に嵌り易かった。
今回「ジャンル云々」のお題から一見遠そうなこんなのを持出したのは、今迄に無い組合せ等を採り入れる際にこれが大きく影響するからなのだ。
今回の実例はChar氏の作曲と編曲とするが、彼の世間認識ったら殆どGuitarヒーローなだけだろう。
勿論演奏家として間違い無く達人ではあるが、もしそれだけだったら多分今の彼の地位は築けて無かったと俺には考えられる。
それはバッキングのコード自体やその押え方からして全く独自なのが多く、それを最大限に活かすには既存の曲やアレンジだけじゃ不十分だったからだ。
これはかなりの割で他の名人にも当て嵌まるが、ClaptonならLayla・BeckならJeff’s Boogieって曲が無かったらああは弾けないからよ。
本邦では過小評価はおろか最悪知られ足りなさ過ぎるAl Jackson Jr.は勿論名Drummerだが、大ヒット曲も沢山作ったのは更に知られて無い様だ。
Van Halenなんかもこれの極みであんな弾き方が出来なかったら、Guitar Bandじゃ演るのが難しかったタイプの曲も結構ある。
後になって自らJumpでシンセを弾いたのは、ライトハンド奏法(当時はそう呼ばれたタッピング)のネタばらしも兼ねてたか!?。
要は曲と演奏はセットになってっから、どっちかだけで新しいのをやろうとしても厳しいんだって事った。
とは云え新組合せとなるとそれ迄何等かの理由で困難だったか、その組合わせだと○○にしか聴こえなくなる様な原因があった筈だ。
これを打破するのに有効なのは「専門外」にも知己を持つ事で、簡単に言や一種の「急がば回れ」である。
従兄を生贄にすると他人からの認識以前に彼は昔からフュージョン系に興味が薄く、それだけなら自然現象で片付けられそうな話しではある。
だが好き嫌いを別とすれば良くは知らんって事っあ、どうすれば近付けるか遠ざかれるかに詳しく無いとも看做せる。
嫌いであればこそ必要なだけその人にとっての悪例はフォローしとくべきで、道に迷い難くなれる他何を持ってして誤認されてるのかも判然として来るだろう。
どんなのでも特徴を正確に把握するには比較も必要不可欠で、それには比較対象が曖昧過ぎなままでは捗らないのだ。
俺の場合は性格がふざけてるからか当時嫌いなドアホウPunkなんかもそれを更に揶揄して楽しもうとして、結果的には全く偶然だが何だかコツをそれなりに掴んじまってたらしい。
嫌っときながら本家ピストルズがシナトラをちゃかしたのと、そのピストルズをちゃかした俺って構造的には完全に同じってオチが付いてるが…。😅
そう云や先頃昇天しちゃったノムさんのボヤキに、「弱点は得意のすぐ近くにあったりする」とかあったが正にそれだやね。
ここで先に例示したChar氏が抜群の威力を俄然発揮し出すんだが、彼のイメージはかなりRockだが要素的にはフュージョンやラテンの含有率もかなり高い。
概出の本人は熱くBluesしたら他人にはHardrockっぽくなったJonny Winter、意図的にその逆を行った感じだ。
自分の目指してるのから他と共通なのを引き算して行き、それでも残ったのがそれ特有の物だ。
只それ用のフィルタは目指す所も千差万別なんで、各自○○様専用を作らなけりゃならない。
理想としては全知全能だがそれじゃあキリが無いから、手始めとしては大好きと大嫌いのの極端な知識差を減らしてくのがお勧めだ。
そしてどんなにふざけてちゃかしたって構わんから、嫌いなのでも少しは具体的に実演体験するのが重要だ。
同じ物でも弾く人次第で違った感じになるのが当然だし、そうなら無さ過ぎたら没個性ってなるから困る。
単なる音学歴じゃ無くターゲットに対してまだベテランで無いなら、それ故実験せねば各自固有の結果は得られんとな。
<つづく>
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