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2020年3月14日 (土)

音楽備忘録220 録音時の雑音、どれだけ残すか!?

21世紀の常識からしたらシュールなタイトルだけど、これだけ微小な音も記録出来る様になると予め考えといた方が良さそうだ。
余計なノイズは無い程スッキリして良いけれど、やり過ぎると不自然になるのも確かだと思うからだ。

先ず真っ先に考えられるのが生楽器演奏時のノイズで、生状態では余韻の最後は雑音より小さくなるのが普通だ。
この余韻が雑音より1/2とか1/4迄小さくなればやがて埋没して聴こえなくなるが、音量差が少ない内は雑音と共に余韻だって聴き取る事が出来る。

なのでLive感を重視すれば例え雑音の方が大きくても、余韻が完全に聴こえなくなる前にFaderを下げたら変な感じにもなる。
なんてこんなひねた事が気になり出したのも、無くそうと思えば雑音の完全除去が可能になったからか。

珍しくとっとと戻すけど、では余韻の聴こえなくなる度合いに合せてFadeoutすればそれで済むかってばそれも微妙だ。
曲の終りだったら良いけれど又後で割とすぐに出て来るなら、露骨に余韻と一緒に雑音音量が変化するのが目立ち過ぎるとこれはオカシイ。

電気楽器なら未だしも生楽器を生耳で聴いてたら、EffectorのNoisegateなんて掛けられる訳が無いんだからさ。
そない言うてもPAでも録音でも歌わん時のMicのFaderは、昔から落してたやんけであるが果たして…。

これを体験から申しますともし全体の音場に妙な影響が出る場合は、俺の場合は少なくとも完全に落す処迄は下げない様にしてました。
そんなのは稀有な方だけれどもしゼロにした処で、PAならPower Ampの録音なら卓のマスタセクションが発した雑音はどうせ洩れちゃってますから。

なので歌い終わると呼吸も止めちゃう生物なんて感じにはならず、実際には演者の呼吸音が聴こえはしなくてもそんな風な無音状態にはなってないんざんす。
これからすると音源がデジタル以外の場合幾ら透明度向上の為でも、弾いて無い所だからって安易に無音化するのは危険そうだ。

これに対し音源がデジタルで録音も直接のデジタルの場合、理論的には鳴らして無い時ゃ何らの音声信号Dataは記録されない筈。
なんだけど酷い場合は録音機の稼働に伴う雑音が、そうでなくても音源やPCの稼働に伴う雑音は皆無じゃ無いケースが普通。

とは云えそのレベルは極僅かだから聴こえないから平気かってば、全く無頓着で居たり無知識で居るのは少々おっかない。
録っただけの段階では無問題でも、後からEffectを掛けたりした時にどんな副作用が出るか全く不明なのだ。

この辺はアナログ機器はレベルオーバーに許容範囲があるが、デジタルの0dBは厳密な絶対値なのと同傾向と考えといた方が無難だ。
しかも量は微小でも雑音の内容成分が問題で、デジタル機器の場合は音として不成立な超高域や超低域であるのが多い。

依って俺の場合大抵はデジタル音源のは、鳴って無い処は容赦無く無音化する様にしている。
但し音色に依ってはそんな微小雑音より小さくなる迄余韻が鳴ってるのもあるので、スイッチングノイズ予防と共にそんな時はバッサリCutせずソフトの自動Fade Outで切る様にしている。

何れにしてもこんなお題を出すと神経質と思われそうだが、もしパートorトラック数が少ないならその通りかもしれぬ。
が個別には超微小でもそれが24とか48とか多数となると、特にステレオに纏めちゃってから問題になっても解決するのは困難ですから。

因みに昔LPレコード全盛時ので最初は左チャンネルの楽器しか鳴らないからと、右チャンネルは明らかにマスタFaderを下げてると分かるMixのがあった。
当時レコードで聴いてる分にはスクラッチノイズ(所謂パチパチとか)は右からも出てたから気になんなかったが、それをデジタル配布ので聴いたら結構気持ち悪かった。

まるでヘッドホンのプラグがちゃんと挿さって無くてとか、AmpのSWか何処かで接触不良が起きたかみたいな。
或は極致的だと急遽右耳が聴こえなくなったとか、これがまだ車が左から来て右へ走り去る様なのだったらそうは感じなかったろうけど。

変な話しだが天然環境下での「左からしか聴こえない」は、右耳の聴力が生きてる確証があるのに左からしか聴こえないってな状況だ。
だって再生がモノラルでも片耳を塞いじゃったら、塞いで無い方からしか聴こえないってば分かって貰えるだろうか!?。

<つづく>

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