音楽備忘録226 この際だから政治と絡めて音楽を考察しちゃおう①
この際ったってクーデターで軍事政権なったとかじゃ無いが、本邦の特にメジャー系音楽界の閉塞感たるやいよいよ目も当てられぬ有様となった。
ポピュラー系は失敬な表現をすれば平均的平民が顧客の中心層であるから、歌は世につれ世は歌につれの典型であって当然だ。
音楽業界は産業分野としては小規模で特殊な方なので、一端の経済人気取りの輩からは政治と無縁と決め付けられている様だ。
が実際に現場に居れば今回のコロナ騒動だって真っ先に甚大な影響を受けてるが如く、社会的にオマケであればこそ情勢が敏感に反映されている。
俺は個人的には政治にも宗教等にも興味は弱い方と自認してるが、幾ら関わりたく無くったって実害テンコ盛りでは到底無視するのは不可能だ。
万一反骨精神≒のRockが社会の主流になっても恐らくロクな事ぁ無いだろうが、少なくとも「間違ってる主流」に関しては自然と詳しくて然りであろう。
何せ1万人中のたった1人の不満でも、1千万人の被害者の為の如く先頭に立って煽ってる様な側面を持ってるからねえ。
Rockのご先祖様がBluesやSoulだもんだから、幾ら叫んで仕方無さそうでもコレじゃあどうにも黙っちゃいられないってのが根っこだし。
今回取上げるのはアホ総理も勿論だが、あれだけ阿保続けててもまだ殺されて無い様なお目出たいオッサンなんて取敢えずはどうでもええ。
気にすべきは成人君主じゃ無いからそれなり程度に留まってるにしても、まあまあ真面目にやっててある日突然マトモな明日が来なくなる様な危うい立場に追いやられ或は嵌っちまってる者達だ。
人次第ではあるが明瞭化の為に俺が一番詳しいスケベオヤジを仮の主人公に据えて、境遇に依ってどんな心理的変化が起こりそうか想像してみよう。
先ず安泰大金持ちとなれたらオネエチャン方へ大枚を注ぎ込むのは明白で、仮に凄く人格者であってもそう云う欲が全く心に浮かばない者は滅多に居なかろう。
そうして不謹慎だろうと不道徳だろうと第1の欲を満たせるとなれば、平民階級とは「したい事」の順位や内容が変動するのは間違い無い。
平民であれば夢の又夢でも一獲千金の望みも捨て切れず、労してでももっと良い音が出せないかとこねくり回すかも知れない。
だが名誉の方は無理でもそれ以外が経済で満たされれば、良い音は出したくても大多数は苦労なんてまっぴらになってしまうだろう。
名誉にしたって本当のとは違っても例えば潰れそうなレーベルに投資して再興でもさせられりゃ、経済力で獲得出来る分は確実に確保出来るから。
このヒューマン的自然現象を音楽製作現場で見てみると、どんな大御所でも経済規模は実業家等と比べると格段に小さい。
アメリカのメジャースポーツ界ではもう少し儲かりそうだが、それでも投資家等と比べるとリアル実務の実力が稼ぎたい内は常に必要だ。
自由民○党の党首だからとかあんなのは実力必須じゃ無い業界(ホントはホントに困るが)では平気でも、こっちの世界じゃジャニーズやAKB程度のご利益で精一杯なのよ。(それだって私的には迷惑千万だが💢)
んでこれ読んでくれてる人には多分そんな処に所属出来てる人なんて居なさそうだから、戦わなきゃいけなくなったのに武器が全く無い状況とでも想定しないと危ない。
なのでサラリーマン根性大帝国の現代本邦では面倒な側面があるが、演る方は内容勝負を心掛けないと最大限に幸運でも命短しになっちまうのだ。
歌う内容やテーマはサラリーマン的なのの方がポピュラリティが得られるのに、制作サイドの取組み方はその真逆位じゃ無いと上手く行かせられんって訳。
まあしかし今音楽屋をそう捉える人は皆無に近いだろうが、大衆にとって娯楽の一部だとすりゃそれを提供する側は「サービス業」の特殊な一形態でもあるのよ。
つまり音楽屋以外の皆が休みの時にこっちはお仕事タイムなる処からしても、逆になるってのはもっと誰にだって簡単に気付けそうなもんなんだが…。
<つづく>
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