音楽備忘録212 リアルとバーチャルのせめぎ合い⑭
本来なら順番が真逆でおかしいが、今回は再生のリアルとバーチャルへ言及しとこう。
のっけからの因みにだが再生のリアルってな音源が物理媒体なのの事じゃ無く、単なる人力生演奏を直に聴く事だ。
だったら「再生のリアル」だなんて誤表現だが、話しの都合でそんなん言っちゃっとります。
その都合とは生だって隣の客がウルセーとか、体調不良で耳の調子がとか劣化皆無な訳じゃ御座んせん。
けれど生の場合の劣化は出してる音以外の部分が主で、非生の場合は周辺からの影響がどうであろうと出てる音自体に僅かでも何らの劣化があるのが違ってるからだす。
今回の自分達のでも例えば作業途中でのAudacity再生時、オーディオホストがDirectSound以外になってると他のASIOの使えるソフトよりかなりショボくなってただよ。
それと宅でadat HDDを使う場合に備えて(使わんかったが😓)オーディオレートを48kHz・24bitにしてたけど、これをAudacityで44.1kHzにして聴くとやはり劣化。
実際ネット経由で聴いてみる迄は淡い期待も個人的にはあったけど、何が駄目になるかもはこの段階で一応認識は持ってやした。
とか散々語っちゃっといて普段はそんなのアタシャロクに気にしてねんだけど、そんな鈍い俺でも看過出来なかったのが前回出のHi-Hatの音色でがんした。
尤もコレって甘い審判だったからセーフになってただけで、辛い判定されてたら録った時点でアウトだっただけの話しなんだけどね。😅
昔比だと劣化の量は今の方が断然少なくなってんだけど、質に関しては個人的には却って微妙な印象を受けた。
過去にオープン8trでHi-Hatを録ってた経験からすると、ダイナミックMicでの無理拾いなら録った時点からネット経由で聴いたのに近い感じになっていた。
これを怪我の功名と思えるかは夫々だろうが、最初の段階で落ちる分は落ちてくれた方が後の段階では楽とも感じられる。
ここで再考!?若しくは再認識を促したいのが色んな「典型的サウンド」で、これが確立した当時のを耳にする場合その殆どは「劣化後」の物である点だ。
つまりそれだけその音色で欠けたら困る要素は、実際の現場では恐らくかなり豊富に供給されていたであろう処がミソだ。
アナログオンリー時代にチープな機材から録音に携わってたからか、普段の俺は絶対に不要と分かってる以外の音的要素はなるべく洩れなく拾っとくのをずっと心掛けている。
それが今の従兄のとでは彼がシックなのが好きなのと、昔みたいにゃ劣化しないからとかなり遠慮気味になっていた。
その結果アンサンブルとしては無問題だが自Bassの音色が、俺自身の好みや想定からはかなり大人しく凡庸な感じとなってしまっている。
次に録るのからは「最後で又ゲッソリ落ちるんだから」と説得出来そうだが、理論的には劣化無縁のデジタルバーチャルで押通しても音楽的には無傷で済みゃせんのねっと。
又しつこいがHi-Hatがフォーマット変換後に変貌した推定原因だが、変換前のは純粋に高域成分が足りてたんじゃ無くアッタク音の高速反応に依ってかなり補われてたと思われた。
これも逐次突然出だがどんな周波数(音程)でも、それが人耳で感知出来るより短くぶった切ったら「高域パルス」と聴こえる現象がある。
今回の場合だと別に切り刻んじゃいないけれど、最終段階寸前迄が24bitで公開されてるのは16bitとかなり「粒は粗く」なってっかんね。
打込み物分は使ったソフト音源の仕様で44.1kHz・16bitで鳴ったのを、Mixのし易さの為敢えて48kHz・24bitでPC内部で収録している。
ので打込みのより生(電気楽器含む)の方が、対比のせいでより劣化が目立ち易くなってたかも知れない。
それからすると「音楽する人」の感覚にとっちゃ、デジタルやバーチャル系は無劣化ってよりバカ正直と思っとくと良さそうな気がする。
<つづく!?>
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