音楽備忘録233 この際だから政治と絡めて音楽を考察しちゃおう⑧
政治と音楽とか言っとき乍らとうとう「謝んないJapan」だなんて、幾ら俺言いにしても思えば遠くへ来たもんだ状態に陥ってるが…。
本来そんな大勘違い野郎はもっと早期に淘汰されるのが原理に適ってるが、何故未だ生き残れてるかってば立場のせいのみだろう。
正直言って今の不名誉でつまらなくて儲からない政治業、別の邪な腹等特殊事情でも抱えて無きゃやりたい奴なんて居ないよね。
そりゃ狡して小金を稼いだり理不尽な我儘を押通したりは今でも可能だが、ガッポリ儲けようと思ったら他業種の方が桁違いだしそれだけ稼げりゃ無理する必要も無くなるし。
相撲だって恰好悪いデブになって時代に合わない拷問に耐えないと昇進出来ず、そこ迄苦労をしても所詮小日本のお山の大将止まりだ。
伝統芸能であるが故の非近代的な制約は多いし、それを嫌って引退後に業界を離れれば他のスポーツより稼ぎ口が少ない。
いやこんなん言うと炎上コースまっしぐらだが、どちらも本来あった価値観に従って実施してたら素晴らしい世界だ。
政治の方は下手に外面だけ慌てて資本主義に走った結果、営利企業だと無能な経営者の避難所と化しちまった。
相撲の方だと他流試合の無いのが命取り取りで、例えばカンフー映画はどうやって外国で流行らせたかを顧みるがいい。
一般世間が理解し易いのは比較させる事で、独自世界内だけで幾ら頑張っても知らん奴には分からない。
所詮Showだ茶番だとは言えかつて異種格闘技戦でアントニオ猪木がのされなかったのも、モハメド・アリが押え込まれなかったのも無価値では無い筈だ。
例えどんなに素人有利なルールにしといても、彼等に掛かれば常人だったら一瞬で終わってるのは間違い無いから。
そこで資本主義社会に於いては飽く迄経済的には亜流の音楽界はどう振舞えば生き残れるか考えると、同じ土俵・同じ相手としか勝負しないのが一番危険なのだ。
元からニーズ・流入資本が他分野より限られてる上、どう頑張って名作を創出してもその価値に絶対性が無いからだ。
悪い例えで情けない事おびただしいがこれを一番明確に比較出来るのが、一般性の少ない政治って寸法だ。
本来なら政治はもっと一般社会とリンクしてなきゃイケナイが、立場が真逆である点ではどうしたって非一般の部分は無くせない。
ここでの比較対象は支持者で余程宗教が強大な勢力を持ってる国以外では、音楽は狭い或は限られた対象だけの支持にしか頼れない処だ。
政治の場合は既得権益を散布する事に依って必要数の確保に自由度がもたらされてるが、宗教音楽等音楽以外に強力な必然性を抱き合わせない限りそんな手は使えない。
尤も強力な抱き合わせがあったらあったで最早そっちがメインになるし、人の心へ訴え掛ける様な部分以外で音楽は実に無力だ。
もしかしたら一番資本主義経済とは相容れない部分を持った芸術かも知れず、体制に尻尾を振ったらその時点で消滅するRockなんか典型的かも。
然るに皮肉ではあるが政治に一番無縁な音楽が、政治からの悪影響は真っ先に受ける物らしい。
たかだかミュージシャン如きの分際で政治がどうのとか語ってんじゃねえなんて、一般職の人から言われ易いが例え相手が認めなくても負けてちゃいけない。
それなりに社会的地位(っても近年のはほぼ経済のみだが)があるってのは、かなり末端のお零れであっても実は既得権益に依って地位保全されている。
だから商売の邪魔になる真実に対しては妙に神経質且つ過敏になってて、こっちにそんな腹が一切無くても偶然核心を突かれちゃった状況なのだ。
こっちは一般職人の社会的地位と似た様に音楽を保全しようとすれば、マイナスになり得る物に対しては抵抗せざるを得ないのだ。
一般職と兼業の方は上手に使い分けるとして、音楽専業の方は無理に迎合するのはお勧めし兼ねる。
迎合すればその点に限っては文句を言われなくなるが、今度はやれ自由で狡いの何のと新ネタを無尽蔵に注ぎ込んで来て畳掛ける。
仮にそれも上手くかわした処で被害が減るだけで、こっちは大抵相手に益が無いから何も助けてなんか貰えない。
決して社会からの孤立や隔絶を勧めはしないが、立場の相違で理解が得られなくても仕方無いのは是認しとくべき。
違いが分かってた方がアイデンティティを保つにも、上手に社会との接点を作ったり持ったりするのにも力になるのだ。
<つづく>
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