音楽備忘録202 リアルとバーチャルのせめぎ合い⑦
近年J-POPの無理くり加工へのアンチテーゼってんでも無いが、従兄とのプロジェクトの内漸く1曲仕上がったので宜しければご参考にだうぞ。
https://soundcloud.com/studiolitedrum/bluepops
宣伝意図が0%ってったら流石に嘘になるけれど、無料で全部聴ける様にしてるのも確かだ。
この曲元はサビ以外のメロだけ従兄が思い付いて後お取り置きとなってた物で、Jeff Beckのソロ第1次全盛期!?みたいにしたいイメージを持ってたそうだ。
その為今の俺だったら個人では絶対にしないが、アナログシンセ系の音もふんだんに使っている。
また従兄の強力な要望でClick使用となったので、打込みでも耐えられるパートのは打込んでハイブリッドとなった。
しかしソフトも音源も古い無料のしか持って無いので、普通に打込んだだけでは使い物にならず裏技を駆使したのは秘話か。
それはさて置き今回持ち出したのは口だけ大臣じゃ無い証明にしたかったのもあるが、それより成行きでしかないが最後迄結局Compresserを一切掛けずに済んじゃった例として聴いてみて欲しくなったからだ。
っと思って書いてたら従兄からメールが来て、マスタリングで全体を6dBだけ俺に無断で圧縮しちまったんだそうな💢。
先日相談時にはようつべへ出すのに画をどうするか話してたので、音雲(サウンドクラウド)には出さないと勝手に思い込んでた俺も悪かったか。
無断!?圧縮の他少し気になるのは、時々少なくとも宅環境で再生すると不規則なスパイクノイズが出ちまう処。😢
恐らくその首謀者は打込みのシンセBassと思われるが、ソフトシンセに依るアナログシンセサウンドなのとアナログ音声回路を一切通らずに最終段階迄行ってるのが怪しいか。
アナログシンセとかデジタル回路って人間的感覚で解釈すると実にワイルドな動作をさせてて、レベルオーバーで歪むとかを一切心配してない作りになっている。
尤もアナログシンセサウンドが只の電子発信音の癖に案外タフだったりするのはこの歪みのお陰で、全く歪まない様に設計したらより美しくもアンサンブル内では全く脆弱過ぎる存在になってしまう。
因みに電気楽器の意図的歪ませは真空管回路の恩恵も大だが、それだけが原因で楽器音として成立してる訳でも無い。
元来の手法ではスピーカの偶然だが低性能のお陰で、余計なスパイク成分が再生し切れずにいる。
つまり物理的リミッタが掛ってる訳で、それ故意図的にスピーカを省くと過度に刺激的な音となる。
これの典型例としてBeatlesのJohn LennonのRevolutionのが挙げられるが、当時は基本的にほぼ全部の音響機器が管球式だったからギリでセーフって感じだ。
特に当時のStudio業務用のにはバランス伝送の為にトランスが用いられてて、その性質は「コーン紙の無いスピーカ」とも看做せる部分が多いのだ。
アナログシンセでは全て石(トランジスタやオペアンプ)の回路だが当初から歪む想定がされていて、物理的に厳密に言やそこでも必要最低限のリミッティングが為されている。
それを今回は古くて無料で正直!?なソフトだったからか、以降が無劣化オールデジタルでは削れる筈のが削れず残っちまったらしい。
実はこの辺が楽器用だと下手にHi-Fiだと裏目に出るケースで、焼かないと食べられない肉が生で食卓に上がっちまう様なもんなのだ。
これに則りゃ生楽器は刺身可能食材だが、電機・電子楽器は一部例外を除くと生食禁止食材なのである。
間に合わなくても思い出さないよりマシなのが近年の電子式Hammondの一部ので、手っ取り早く言や「脚の付いて無いヤツ」の多くが該当してる。
何がってば例えばPAへLine接続しても今は亡きかの「John Lord」みたいな音が出せる様、楽器側に球プリを内臓させてたっけかね。
こうなるとは夢にも思わなかったけどもしリミッタで取り切れなかったら、それこそ一回アナログの球プリにでも通してみますかね。
それにしてもデジタル率が上がって便利になると思いきや、又しても却って手間が掛るとは…。
<つづく>
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