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2020年2月11日 (火)

音楽備忘録188 EQ(イコライザ)の話し① ドラムセット編Ⅵ

相変わらずの結果オーライ大魔王の面目躍如となってるが、何故音像定位問題がEQ補正で解消したかは前回の最後のがその回答だ。
音の回り込みなんざ端っから無いのが一番だが、わざと一定に回り込ませるだなんてウィルス対策の予防接種みたいだ。

もう少し今回の補償EQの内容を補遺しとくと、取敢えずターゲットになったのはバスドラとSnareだ。
Cymbal用Micへの当初目的は、RideとメインHi-Hatが反対側に固定設置されてるのの再現だったが…。
それで何でバスドラとSnareかってば、やはり一番出音が大き目だからだ。

そもそもCymbal系は音域等のせいでやたら目立ってるだけで、物理的音量は太鼓よりかなり小さいのが普通だ。
だから過去の名作でも良く聴くと、Hi-HatのAccent Openの時だけHatが真ん中に寄ってたりしてるのが沢山あったよ。

或は逆にSnare Micに入るHat音等を嫌ってGate処理されてるのなんかだと、Snareが鳴る時だけHatが真ん中寄りになったり大音量になったりしてるのも。
もっと極端なのだとTomはキッチリ左右に広げてるのに、Ride・Hat・Snareは随分至近距離になってたりとか…。

尤も何処から聴こえなきゃ駄目なんて不文律は無いから、聴き辛い程不自然じゃなきゃ安定さえしてれば何でもアリで構わんだろう。
でもそれだけに意図せずに徘徊されたら敵わんで、今回俺等のみたいにセンタ定位させたのにあっちへフラフラこっちへではどうにも頂けない。

いいベテランが今更こんなの語ってっと、如何にもマトモな録音体験が少なかったみたいで恥ずかしい気もするが仕方あるまい。
Cymbal用Micを未だ買おうとしてくれない従兄には、今度行ったら「恥ずかしい」の連呼でも浴びせてやりますかね。

下らない内情は置いといて、しかしこうなると何等かに不備・不足があるマルチMic収音の場合EQを省くのは危険って事になるねぇ。
こっちはもしそうしちゃったら宗教上の理由とかで、親だけでまだ非信者な子供に迄手術を拒否する様なもんかも知れない。(個人的にこう云うのは拒否権があるとしたら本人のみだと思うが😓)

音質調整機能を日本語直訳すりゃ「等価機!?」なんて命名した連中が最初から知ってたかは知らんが、音色以外にも影響時があると知れば変に納得出来る名称だわよ。
面倒だし今の普段じゃ一々日本語訳する必要性が感じられないけど、もしかして今より劣る環境下で昔の人の方が深く理解出来てたのがこのせいだったらバカにならないね。

それと自然派指向の方に注意を促しときたいが、常にEQレスなのが自然な生の音では無いんですよー。
EQレスでもそうなるのは凄いMicが溢れてて、神セッティングが出来てる場合限定ですから。

中々Micやスピーカの不備はメーカ側が意識的に隠したり目立たなくしたりもしてて分り難いけど、音響機器の中で一番遅れてるのがその実情ざんす。
俺にしたって強制弟子入りさせられた師匠が、その当時偶然スピーカ製作メーカの社長だったから辛うじて実体験出来ただけある。

それと体験からも怖いのは俺言い「悪い慣れ」で、バスドラ用にAUDIX D6を買った当初は良いけど何か大袈裟と感じちゃってた様な類のだ。
巷の多くの作品でも「足りてるMic」が上手に使えてるのの方が少ない位だから、普段と違えば失格の烙印を押しちまいがちだ。

けれど今迄の普通が正しかったなんて保証は必ずあったでも無く、もし「先を知りたい」とかなら少なくともトライは躊躇しちゃマズそうだ。
思うに探求心に長けた人はそうでない人に比べたら道具への拘りは弱そうで、一方折角道具を持ててる様な人は持てて只使えるだけで満足しちまう傾向がある気がする。

その結果極一部の達人以外が知る機会すら稀有になり、本案件が何処でも殆ど語られてないのかも知れない。
次回はEQの具体内容詳細へ進むが、信じる信じないを含めて貴方の自由だ。
けれど兎に角「違った」のは事実で、少なくとも俺は今後頭の片隅に何時も置いとこうと思っている。

<つづく>

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