音楽備忘録192 On Mic収音に適した太鼓奏法②
又々Speedkingの方へ偏向しそうなので戻してくが、興味があったら是非過去記事をご参照あれ。
著者は古いが基本的に平成以降の環境下での体験談なので、少なくとも時代差から来る翻訳の手間!?は要らないと思うので。
今回はペダルは直接関係する部分のみの言及とするが、近代ペダルの方が明瞭なアタック音が得られる印象のある人が多いんじゃない!?。
只それが俺の実験に依ると奏法を限定した場合の様で、どの道古くて済まんが一応再生産もされてるYAMAHA FPとの比較でこれが明らかに感じられた。
Closed踏みすればFPの方が現代的なタイトな音色が得易かったが、Openで踏んだ日にゃ途端にボケボケな上細くなっちまった。
Slide等に依る高速連打をしないなら出せる音色巾がとても広く、確かに名器の名に恥じぬと云える。
しかし何時も何でもやろうとする俺みたいなのにとっちゃ○○様専用みたいなのは却って余計なお世話で、望まぬ時に癖が出て来られちゃ迷惑なのだ。
なので一見妙な了見だが「踏み方差で音色差が出過ぎない」方が、使い方にも依るがトータルでのアタック音の明瞭度維持には却って有効なのだ。(※決して鈍感なペダルが良いってんじゃ無いっスよ、次回以降詳説)
踏め方次第で低音高音の出る量が違い過ぎると、最大時の頭打ちに制約されるから大胆なEQは掛けられない。
先にコンプしちまえばとも思うだろうが、実際前テーマで試して効力は殆ど無かった。
要はどの音色時のを基準と考えるかの問題で、ホントに明瞭度を追及したいなら「一番しくじった時でもこれ位」を求めてくのが実戦向きなのだ。
それには極基礎的な心構えとして1音たりとも決して気を抜かないのが大事だが、極度に集中出来た時にしか出せない音が録れちゃっても後での都合が今一だったりもする。
そうなると気持ちだけじゃ無く技術的な裏付けも必要で、但し技っても取り立てて難易度の高い様なものじゃぁ無い。
長年に渡る達人達の状況を見てみると、何故Ringo StarrやBuddy Richなんかがオンリーワンの存在なのかが思い知れるってもんだ。
それは年齢・環境・その他諸々が幾ら変わっても、彼等の音は何1つ微動だに余計な変化が無いからだ。
そこで彼等のベーシックな叩き方へ目を向けると、俺的には「余計な遠慮」は一切して無いのが目に付いた。
我々Rock系の場合はRingoの方が直接参考にし易いと思うが、不要な限りは「下手に打撃ストロークを小さくしない」のがやたら気になった。
これはハード的環境に今より恵まれない時代の達人には共通みたいで、Al Jackson Jr.等他の達人も叩き方がケチケチしてなかった。
今は小ストロークでもガッツリサウンドが出せる奏法も浸透してるので、必ず誰でも実践すべしと迄は言わない。
が高度な技は使う程失敗頻度は誰だって高まるので、真の安定を求めるには無意識で気楽に演っても所望の音が得られる方法の方が望ましくはないかい?。
但し力任せに闇雲に無茶振りしろってんじゃ無く、しっかり振っても全く疲れないスティックコントロールを目指しまひょって話し。
先ずストロークは小さくなる程僅かな振り巾の差が割合的に大きくなるし、力を使うとそれが疲労等で維持し辛くなって来るとムラが出易くなるもんだからだ。
これは脚についても同様で脚は一般的には最大出力が腕の3倍もあるそうだから、腕より重いのと相まって余計にムラが拡大する。
そして力が使えない使わないとどうなるかってば、パワーの源泉は先ずは腕や脚の重さとなる。
ここでご注目頂きたいのは短時間で腕や脚の重さはどれ位変化が可能かで、普通は計って差が分る様な変化なんて不可能だからつまりパワーはほぼ自動的に一定になる訳だ。
身体を動かすんだから全く力が不要では無いが、問題はその力を「何に使うのか」なのだ。
何も考えなきゃつい叩くのに使おうとしちまっても当然だが、どんなに体育会系イメージが強くても太鼓は飽く迄楽器なんだと強く意識してコントロールするのが良さげだ。
<つづく>
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