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2020年2月12日 (水)

音楽備忘録189 EQ(イコライザ)の話し① ドラムセット編Ⅶ

スペクトラムグラフと首っ引きで調整したのは概述だが、これにはそれなりの予備知識もあった方が良い。
それは使用したMicの周波数特性で大雑把でも構わんが、なるべくならグラフの「山の形!?」ってか特徴は押えときたい処だ。

その中で最初に見るべきは拾える範囲で例えグラフ中では「山の斜面」がまだ続いてても、全体の公称値より10dB位低下してる部分迄が実用的な補填可能な範囲だ。
それ以上の差になると幾らEQがオールデジタルで作用してくれても、楽音より雑音を増やす可能性も高い。

しかもそれだけその周波数で「低感度」って事ぁ、Mic振動板の反応の仕方自体が怪しくなっている可能性が高い。
そうなると特に超低域の側では振動由来の不要な衝撃成分を巨大化させちゃったりして、後でコンプする場合等その反応に誤動作を与えるのに繋がる。

なので帯域を広げるにしても「かなり小さくなってるけど辛うじて聴こえる」位の範囲が実用限界で、そんなのよりも「山の途中にある谷」の処置の方が大切だ。
この周波数特性グラフの谷はMic振動板の設計不良なんかじゃなく、大抵は指向特性を与えたが為に後から出来ちゃった弱点な場合が多い。

言い換えればちゃんと拾えはするが他より小さくなっちったよで、靴が無いから歩けるのに外へ出られないみたいな感じとでもしとこうか。
そしてこの谷は放置すると余程の幸運じゃ無い限り、出てた音の特定部分だけをもぎ取ったみたいになる。

例えば福笑いの顔の右目だけが無くなってるみたいな感じで、事故で目玉を失ったって普通は目の開口部迄無くなりゃしないからそんなのかなり異質だ。
全体が濃いとか薄いならまだしもあるべき物が全く無い影響は、視覚以上に音の方がより大きくなる。
何しろ情報量が少ないんですもの、ソースからスパイスを1つだけ抜くより塩から塩分を取っちゃったらってったらシュール過ぎか。😓

因みにバスドラEQの件で超低域温存論を提示しといたけど、この超低域の領域はMicの周波数特性次第で変動する。
つまり例えばカタログ値で下は50Hzからと書いてありゃそれより下、40Hzだったらそれより下の「全部」がこれに該当って考え方だ。

そして補填の仕方も減り方に応じて低い周波数程増加させるんじゃなく、一様に温存若しくは最大でもせいぜい6dBの増し盛りで精一杯だ。
これは狭い部屋で狭苦しさを緩和するのに大きな鏡を据えとくみたいなもんで、全く偽物だが「壁じゃない感じ」で錯覚を促す作戦だ。

もし鏡の中の方が綺麗な画になってたら実際の部屋の方が虚像みたいで、異次元とか異空間の部屋に居るみたいになっちゃって変よ。
影武者の効果があるのは本体が実在してる場合で、本人がとっくに亡くなってるのを知ってる所へ登場させたら単なるコスプレと化す。

今回の実際ではバスドラに関してはMic位置に最前を尽くしたものの、超低域に限定すれば小音量でもFloor Tomへの回り込みのの方がバランス的には大きくなってたりした。
だから極端に言うならアタック音はMixでセンタ定位にしたバスドラMicから、余韻の終りの方だけ左に定位させたFloor Tomの方からみたいな珍現象が起きてたみたいだ。

バスドラに加えSnareも含めるとCymbal用Micへの回り込みが酷く、しかしこれにはどうやらMicの周波数特性って「裏があった」様だ。
Cymbal用ったってホントはVocal用Micだから、高域より中域中心に拾っている。

故にMicへはCymbalの方が大きい音でちゃんと届いてても、不適切MicがLow Cut Filterみたいな作用をしてた訳だ。
バランス良く盛り合わせた料理の肉だけ食べて野菜は残しちゃった状態みたいで、そんな悪い子を親が叱る代わりにEQで矯正したって事ね。

これ等を総合すると明らかな谷に対しては増し盛りするが、それ以外に対しては増やすより削る方が主体だ。
湯船に浮いた垢を柄杓ですくって捨ててなんつったら汚い昭和で酷い比喩だが、要するに間違って入っちゃったのをなるべく取り除くイメージだ。

<つづく>

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