« 音楽備忘録183 EQ(イコライザ)の話し① ドラムセット編Ⅰ | トップページ | 音楽備忘録185 EQ(イコライザ)の話し① ドラムセット編Ⅲ »

2020年2月 7日 (金)

音楽備忘録184 EQ(イコライザ)の話し① ドラムセット編Ⅱ

具体的内容へと進めて行くがその前に、マイキングで詰められる処迄詰めたのは記しとこう。
出来るのにやらないでEQへ頼ると、音色は何とかなっても別面で副作用が強くなるのであるぞなもし。

普通EQの話しったら○○なら何△Hzを□dB上げ下げなんてなるが、それも無視はしないがここでは別面へ及ぼす影響を主体とする。
では別面とは何ぞってばアンサンブル全体の聴こえ方が変わり、特筆すべきは「聴き易くなった」処だった。

俺も従兄も云十年以上も長く沢山経験して来たってのに、今回程顕著に明確に体験した事は無かった。
事後分析だがどうしてそーなったってば、今迄の多くはドラムが一番最初かそうで無くても早い段階で録ってたからだった様だ。

今でも個人的な希望としては可能な限りドラムファーストが変わって無いが、従兄の多忙と体調不良・こっちは入れるパートが多かったので間に合わなかったらを危惧した結果逆順になった。
因みに俺が太鼓先を求めるのは特にBassの事情に依ってて、エレキBassには生ドラムみたいな広いダイナミックレンジが無いからだ。

片方だけ聴こえるんでも良きゃ別だが、常に両方がバランス良く聴こえるのを目指すとBass先では厳しい。
そりゃBassを大き目にしときゃずっと聴こえてるが、それすると今度はバスドラが弱い時に太鼓なのかBassをぶったのか分からん様になったりするからのぉ。

この危惧はやはり「太鼓を録っただけ」の段階では的中してて、内心はそれ見た事かなんて悶々としてたもんだ。
加えて俺基準だとMicに「無理な使用法」もあった為、綿密にセッティングしててもマルチ収録時の弱点がかなり強く出ていた。

その弱点とはドラムセット各音をPanpotで振ったのに、音像が設定通りの位置へ必ずしも定位してくれない処だった。
元がそう云う配置なんだから仕方無い側面はあるが、SnareはHat側・バスドラはRide側Micへの回り込みのせいか少し寄ってる様にも聴こえたのだ。

こうなってもし後で手に負えないと嫌だからCymbal用のMicを早く用意してって頼んでるが、どうにも昼行燈で渋ちん君なのか現況では進展が無い。
そんな状態だから音像定位面では密かに秘策も練り出してたが、完全に想定外だったのに一寸EQ補正をしたらそんなのどっかへ飛んでっちゃったぞい。
いやはやくらばらくわばら、先走って沢山愚痴らないどいて良かったわ。

まだ太鼓EQは完結してはいないが、取敢えずの指針として今回は先にスペクトラムを見て考える作戦とした。
是迄我々はドラムセットはちゃんとPCで録った事が無かって、一寸した出来心(正しくは好奇心と云う!?)もあった。
それは不適切Micで実際より拾えてない処があるにしても、どこがどれだけ落ちてるかが読み取れそうだったからだ。

尤も分析結果の解析には多少事前条件が必要で、Micの周波数特性と鳴らした楽器の音程(周波数)が極大雑把で構わんが知っといた方が良い。
それと楽器周波数の方は倍音豊富なのだと基音の方が小さくなってる場合もあり、しかし例えば基音が100Hzだったら2次高調波(2倍音)は200Hzと必ず基音の整数倍になってるのも覚えとくと便利だ。

一寸脱線するがついでなんでスペクトラム分析の活用法として、Micの位置決めの時点から有用なのも付記しとこう。
現況我々はまだ実践して無いが生耳で聴いた感じとグラフの様子があまりに違ってたら、その位置が少なくとも美味しくないのだけは確実だ。

耳が肥えてるとか鋭い人には不要気味かも知れないが、基礎レベルの周波数知識はどうせEQする時に完全に避けは出来ない処だ。
今の時代録音からデジタルを完全排除するのも困難なので数字嫌いだと辛そうだが、その代り数字で設定すればズレる心配等が無いのも確かだ。
昔のアナログのだってツマミに目盛はあったけど、目盛の間の中途半端な位置だと毎回確実に同じには無理な相談だ。

因みにⅡで俺は根のタイプとしては数字好きではなさそうだが、男の子特有のキッカケが原因で好きも嫌いも無意識になったみたいだ。
自動車の性能を比べるのに免許が持てない内は試乗出来ないし、お高い特急列車だって昔のガキの小遣いじゃ到底乗れやしない。
そうなれば所謂「スペック」を見て想像するしか無いが、何らかの元からある自分の興味と結びつくとこの壁は無くせそうだ。

<つづく>

« 音楽備忘録183 EQ(イコライザ)の話し① ドラムセット編Ⅰ | トップページ | 音楽備忘録185 EQ(イコライザ)の話し① ドラムセット編Ⅲ »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

ドラム」カテゴリの記事

PA」カテゴリの記事

電気」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 音楽備忘録183 EQ(イコライザ)の話し① ドラムセット編Ⅰ | トップページ | 音楽備忘録185 EQ(イコライザ)の話し① ドラムセット編Ⅲ »

フォト
2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ