音楽備忘録193 On Mic収音に適した太鼓奏法③
今回は一応手足のベーシックが一通り出たので脚中心に行くが、先ずはなるべくSpeedkingに偏らない録音向きのペダルの件だ。
その一端は既にどっかが「演ったの以上の極端な反応をしない」と書いたが、勿論特定意図があって変な真似をしようって時ゃ別でっせ。
以前近年本邦製ドラムセットは音色変化巾が狭過ぎとも言ったが、それだけが全てだったら発言が掌返しで俺はオオカミ少年そのものだ。
だがその時点では必要性が無かったから触れなかったが、これ等タイプのセットは音量変化巾に関してはとてつもなく広大だった。
なので音色は不変でもレベル変動は奏者意識より大抵は大きく出ちまって、その加減に俺は難しさを覚えた。
せめて音量と同率で音色も変わってくれりゃその度合いを掴み易いが、轟音の中でその爆音の一寸の量の違いを把握しろってな拷問級だと思うのだ。
ここから幾つかの実情を想像して欲しいんだが、その1は音色はなるべく変えずに音量だけ変えたいケース。
何時もこれだけしか要らんのなら上記タイプはドラムセットでもペダルでも楽チンだが、その2で逆の場合が要る時ゃ全く面倒な代物に豹変だ。
故に音量だろうと音色だろうとリンクせずにどれかだけが変化しちまう様な偏屈野郎は、良く言って使い道を選ぶとなる。
無論意図的にそうなる様に奏でた場合は除くが、そう云う場合だって反応に偏りがある程コントロールし辛くなるのは一緒だ。
けれど今時機械でもある程度は賄えるのをわざわざ生身でと思うと、その場の思い付きとか気紛れに対して想定通りの反応をしてくれる方がより助かると思うのだ。
それには「色が付き過ぎてる道具」ってなトータルでは不便なもんで、奏者が色を付けられる範囲は狭まってるとも言え様。
そしてより懸念すべきは癖の強い道具に慣れ過ぎちゃうと、本人無自覚な内に奏で方にも余計な癖が付くのを避けられん処だ。
俺の場合は偶然何でも演ってみたかったから自然と気付けたし回避しちゃってたが、固定のBandでしか叩かない様な方は要注意だ。
敢えて一寸だけ一例として趣味性を漏らさせて貰っとくと、Speedkingは決してスーパーマンじゃ無いが他のどれより正直なヤツって感じだ。
今の政権支持者タイプの人からしたら全然忖度してくれないケチんぼと、少なくとも使い出して当分の間はきっと感じるだろう。
でもねぇ助力とか協力と言わず何で忖度なんて言うのかってば、「後で為にならないヘルプ」だからでしょ。
若い内とか歴が浅い内は平気でもその内愛用品が壊れたとか修理不能とか、同タイプはもう全て廃版って日が恐らくやがて来ちゃうのよ。
その時点で運命を共にする覚悟があるなら別だけど、奏者寿命を道具に握られちゃってるなんてイカさねっての。
つまり例え既に過去の物でも普及量が膨大ならば、Violinならストラディバリみたいにメンテ出来る人が居なくなる心配が低いと。
逆に今だけ一寸ブームになってても何時まで続くか分からないし、少し珍しいのだったりすると先行きが不透明かと。
Cymbalについても半分失敗した体験があって、それまではずっと所望よりヤワなCymbalばかりにしか恵まれず辟易してた前提があった。
そこで新調の機会が訪れた際思い切って俺言い「RideらしいRide」を選択したが、通常のリズムを刻むRideとしては大満足だったが演れる事がかなり限定されて後でサブ追加の憂き目を見た。
近年はCymbalは巷では物量作戦の様相を呈してる感があるが、俺が貧しくて数を増やし辛いからって僻んでるんじゃないのよ。(怪しい???😓)
枚数が多くなればセッティングの苦労が増えたり、操縦性にはどうしたって犠牲が出て来るもんだ。
普通腕は2本しか無いんだから同時に鳴らせるのも2枚止まりで、そう思うと必要最低数で賄う方が却って応用が効きそうだ。
只それには○○様専用タイプ=用途限定型は不利で、叩き方次第でどんな用途にも使える必要がある。
昔を知らない人には異質な感じを受けるかもだが、Cymbalって大昔は基本的には厚さと大きさの違うバリエーションしか無かったんだわ。
因みに従兄が今も彼オリジナルブレンドのHi-Hatを使ってるが、上下が別メーカの他なんと上はCrashを利用している。
それを叩き方だけで使い分けてたんだけど、今ではCrashride位しかそれを明確に想定したのは残って無くなっちった。
実際の処最初からより「それらしい音色」のの方が無神経に扱えて楽な印象はあるが、これも裏を返しゃ神経使っても音色変えらんないを孕んでいる。
曲単位だったらCymbalを挿げ替えて録るのもありだが、曲中で「徐々に」変化させたくなったりしても非対応だ。
タイプ違いのを叩き分けてもスイッチする境界部で一気にガラッと音色が変わるから、そしたらメロタムみたいに沢山並べといて順に叩いてくのかのォ。
ご苦労さんだねぇ。
<つづく>
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