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2020年1月17日 (金)

音楽備忘録163 エレクトレットコンデンサMicの爆音対応魔改造②

今回は先ず最初の魔改造候補となった、Primo EMU-4545とEM-70の紹介から始めよう。
少し掘り下げて調べりゃ外観やDataは見つかるが、使用感や音については楽器収録のは見当たらなかったので。

一言で表せば少なくとも使い込む迄は、ごくありふれたエレクトレットコンデンサMicだった。
これは’70年代に開発された物だが、当時のSONYのみたいに他より高精細とかの印象等は特に無い。
それが他社より地味に感じられて販売量を増やせなかったっぽいが、その代り後で思った程良くは録れて無かったが起こらない点は特筆ものであった。

Primoと比べると当時のSONYのは高性能だが用途は狭い感じで、このMicは生録用つまり屋外用をメインにしてるのに音質・音色は屋内専用のと差が無かった。
生録で防滴タイプとしてSONYからは有名なF-115があるが、タフさは立派だが音質は屋内専用のとは雲泥の差で周波数レンジは特に高域が狭い。

当時営業実用SLの末期だったからそれの録音もブームだったが、高域が足りないと蒸気のシューなんて音はちゃんと拾えない。
籠ったシューではガス漏れの音みたいで何だかおっかないし、同じ気体でも水分が豊富に含まれてるのが伝わらなくなりそうだ。

恐らくこの辺で耐候性には劣っても聴こえたままを欲しがる人も居ると想定してのモデル展開だったんだろうが、それ故原典の4520は未だ健在なのに4545は割と早期にラインナップから姿を消していた。
かなり余談度が高いが当時従兄がこれを選択した理由には、レコード用カートリッジではMC型に心酔してたのもあった様に感じられる。

仮に極度の過剰演出嫌いでもエレキGuitarなら、積極的にEffectorを使わないとある意味特性を活かし切れない。
だが生楽器では小道具より奏法で音創りした方が後々何かと困らずに済むもんで、こんな処でも従兄がDrummerに向いてた面目躍如かも知れない。

それは兎も角時代が大巾に進んでるから今じゃちっとも高性能じゃ無いが、癖が無いのは時代の影響を受けない点では有利だ。
加えて業務用がメインのメーカだからか開発予算をケチったからか、大手メーカみたいな素人様専用設計じゃないのが魔改造には有難い。

一般用ならMicはファンタムおろかUSBなんて無いから乾電池駆動一択で、今程低消費電力のLEDも無かったからSWでOFFれる様にしといても切り忘れが避けられない。
対極だとPCではMic入力を最初からコンデンサ型のみ対応としたので、PCから電源供給可能となってMic側に電池なんて要らない。

だがご家庭用のは当初はダイナミック型が主流だったのもあったので、低消費電力重視にしたのは当然の結果だった。
只そんな特性を持たせると他に転用し辛いので専用設計とするにあたり、入手性の悪い入力側の非常識な値の抵抗器を半導体素子に内臓させるのが主流となっていた。

因みにこの抵抗値は1~3GΩ(ギガオーム)と弱電の世界じゃ他では先ず出て来ない物で、最安でも¥1,000は下らない。
Primoのでは3GΩが使われてたが抵抗値が大きい程希少性が高まり、今この値のを買おうとすると最安は何と¥4,000に跳ね上がる。

片や専用FETは入手性の悪さも然る事乍らその目的からファンタムの48Vに耐えられるのが、もしかしたらあるのか分からんが長年ずっと未発見だ。
後から他のも含め魔改造の結果を見ると高抵抗内臓の専用FETのは低電圧なせいで「そこで頭打ち」してるらしく、必要なだけの耐音圧向上迄至れていなかった。

魔改造後の状況は原典機4520不所持で直接比較は出来無いが、由来が由来なので恐らく全容としては殆ど同じ位に向上させられてると思われる。
耐音圧向上の結果は具体的には太鼓だとOn Micは無理だが、Cymbalならセーフとなった。

しかし4545だけなら2本しか無いので当初目的には全く足りないが、EM-70のユニットを他のジャンク部品等と組み合わせてもう2本追加したのが魔改造の真骨頂か。
その概要だけ先に披露しとくとEM-70ってなMicの交換用ヘッド部のみので、体は既存の4545をそのまま使う仕様となっている。

なので筐体や出力トランス若しくは電子回路等は他所から持って来なきゃならないが、ユニット自体は指向性等に差異はあるも同メーカ・同シリーズの物なので音色差は少なさそうと読んでの作戦だった。
結果的には転用したトランスが4545のより奇しくも高級なのになった為、紛い物の方が本家を少し上回ってしまったのは俺らしい顛末か…。

<つづく>

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