音楽備忘録162 エレクトレットコンデンサMicの爆音対応改造①
万一あってもとってもニッチなニーズだが、実際俺が探してもそんなテーマで書かれた記事が無かったので体験談おば。
爆音対応をテーマにしなきゃMicの自作や改造の記事は沢山あって、そこから学ばせても頂きはしましたが…。
こんなニッチに振っといてヲタじゃ無いなんて言うのも何だが、予算事情と半廃品活用の為に取り組む事となったのだ。
それと必要本数の都合もあって、しかも意図した収音方法が試さないと結果不明ってのもあったからだ。
そもそもはドラムセットの宅録っても個人住居内の防音室だが、最近諸事情でご無沙汰も一応録音Studioとして仕事もしていた。
その関係でMicの本数自体はそこそこあったが必要数を満たすのに、予算の都合で当初はダイナミック型ばかりだった。
後にGrand Piano導入と同時に球コンデンサも3本追加したものの、太鼓とピアノを同時に録るとしたら太鼓には1本しか回せない。
Piano導入後はジャンルの限定は解除したが、元はRock系ターゲットだったから兎に角爆音が平気なのがMicの条件だった。
その当時非爆音用ならコンデンサ型でもお手頃なのがあったが、丁度一般ピーポーがMicを買うニーズが減った時期だったのもあって選択肢が無かった。
さて必要本数と試さにゃ分からんって何!?ってば、どうせならCymbalにも太鼓みたいにMicの個別立てをしてみたくなったのだ。
これは宅では太鼓周辺が狭隘なのが原因で、典型的なOvertop収録位置にMicを設置出来ないのもあったからだ。
ここで予備知識を兼ねOvertopの適正位置へ触れとくが、なるべくCymbal主体の収音をしたけりゃかなり離さないと駄目な点だ。
太鼓とCymbalの高低差が少ないセッティングだと離しても効果薄だが、それでもCymbalで太鼓が丁度隠れる様にするとそれなりに効果はある。
一般認識ではDrummerの頭上(以前の俺含む)だと思うが、プロでそれをしてる場合太鼓・Cymbalの両方が録れちゃっても構わないの限定だったらしい。
具体的にはセット前方斜め上が本件には該当するが、普通のも含め大抵はHi-Hatだけ離れた位置にあるのでそれ用だけ追加した3本収音がデフォだろう。
それが足りない空間でCymbalの枚数を稼ごうとすると高低差を付けるしか無く、そうなると反Hi-Hat側の低位置のが遠くなってしまう。
これを補おうとすりゃもう1本追加で都合4本になるが現況常用数は5枚なんで、どうせそんなに増えるならいっその事全部と考えたのだ。
勉強不足なので実例が探せばあるのか知らんが、少なくとも簡単には見つからなかった。
成功する保証があるなら何とかして予算を捻り出そうとするかもだが、アテにならない冒険をする余裕なんて御座んせんのよ。
そこで手持ちのを捏ね繰り回すので、何とか出来ないか挑戦してみたのだ。
又これには別の機器的伏線もあって、かつて自分達のLive録音(勿論Off Mic収録)で使った事のあるのが候補になってたのでね。
そいつはPrimo EMU-4545+EM-70(超指向性ユニット:遠くの狙ったのだけを拾うヤツ)×2ってので、大元は従兄が生録用に購入したののお下がりだ。
このメーカがミソで近年じゃ普通の電器店には置かれてないのでマイナーだろうが、業務用や部品としては戦後発祥だが老舗の名門なのだ。
その為本邦では珍しい部類(ホントはそれじゃ困るが💢)で必要そうなのには、最大入力音圧がしっかり公表されている。
因みに現行品で音楽録音用にも拘らず非公表若しくは未計測なのか、何処迄探しても調べてもこれが不明なまま売るのがまかり通ってるのは経済産業省の職務怠慢じゃい。
こんなの只の健康食品ですと偽って、麻薬を飲ませるのと同じやさかいな。
その中で件のMicは未だ市販されてるEMU-4520ってのの廉価版(若しくはコーンシュマー向け)で、両者の最大差は平衡接続仕様かどうかなのだ。
流石に4545のは出て来なかったが4520等半業務用のは回路図も出ててと、つまりある程度見込みのあるのが見込めたのと過去の使用実績から音質的にも使えそうなアテがあったのだ。
<つづく>
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