音楽備忘録171 エレクトレットコンデンサMicの爆音対応魔改造⑩
続いては成否両例が登場するが、従前の俺予測とは正反対の結果になった。
のはまだまだ俺が青二才な証拠か知らんが、機械にも人は見掛けに依らずが多々あるあらしきを再認識させられたか。
3.日立 UCM-40(充足)
全く期待してなかったのがコレで、元は親父の衝動買いの結果お下がりで場所塞ぎになってた代物だ。
後になってみりゃ全くオーバースペックなユニットに超チープな電子回路構成と、買った人と買われた機器の無駄度の高さが見事に一致してた!?。
尤も魔改造に際してはそれが災い転じて福をもたらしてて、確立はかなり低いがめっけもん勝ちの典型例だろう。
例に依って実体と回路図表記を一致させてて、点線囲みがヘッド部・無囲み部が胴体内だ。
元回路ではドレイン出力なのにトランスレスとインピーダンスマッチングが平気か怪しいが、日立のラジカセではそっちの方で対応させてたのかも知れない。
それにしてもこの方がショックノイズは小さくなりそうだが、On/Off SWが出力をショートさせるだけで電池寿命は無配慮とは何ともワイルドな設計だ。
因みにもし電池が繋がったままでもFETに音声信号が流れなきゃ少しは節電になるが、これだとOffにしといてもMicに音が入る度に負荷抵抗ゼロで素子が流せるだけの電流が流れちゃうから、まさか電池を売って儲けるつもりだったんだろうか。
戯言はこれ位で原形からはFET換装と出力トランス追加が主な変更点で、「元CRTトランス」ってのはこの後登場させる期待機からの転用だ。
FET換装は耐圧不足が理由で、ゲート抵抗器(エレクトレットユニットからFETへ繋がる線の途中にぶら下がってるヤツ)が非内臓形だったので可能となったもの。
4.SONY CRT-500(不足)
残念だったのはこれと次回述のSONY勢で、良く言や無駄の無い設計が仇となったとも看做せる。
それでも上記の如く出力トランスは対応可能だったのは、今からすりゃ大雑把だったご時勢のなせる業か。
このMicはワイヤレスでもワイヤードでも使える優れ物で、当時のSONY一般向けワイヤレスの中では最上位のだったヤツだ。
因みにその頃のワイヤレスMicは殆どが音質的にはワイヤードに負けてて、これだけがその制約が無く気に入って当時中坊だった俺が小遣いを貯めて自分で買った思い入れもある物だ。
ワイヤレスとワイヤードの切替はSONY独自の偽キャノンコネクタに繋ぐのを変える式で、付属のSW付アンテナ線のと只のケーブルだけのどっちにするかで決められる仕様だ。
そのお陰でワイヤレスとしては割と短命に終わったが、修理をせずずっとそのまま継続使用していた。
因みにⅡで修理しなかったのは「死んじゃった素子」が原因で、今では電池等で珍しくも何ともないリチウムを使った特殊なのだったからだ。
暫くは部品が市販されるのを待ってたが遂に出ず仕舞い、そうこうしてる内にメーカの修理期限も切れちゃった。
爆音でさえ無きゃ概出の他のより小径なユニットだって全然OKだが、これとFETがゲート抵抗器内臓形だったのが魔改造には致命傷になった。
ゲート抵抗器とFETを換装すれば対応出来る可能性は残ってるが、高価な高抵抗を買っても駄目だったらと思うとそこ迄追及出来て無い。
しかしトランスを日立に取られたままでは使えないので、廃品から抽出した手持ちの中からなるべく合うのを探し調べてトランスレスFETp-p出力回路化した。
用いたFETの2SK330×2は<>内に記したIdss値は完全一致が理想だが、この程度の差なら実用上は特に問題は起きていない。
因みにⅢで宅内試験ではCymbalのOn Micには不足でも、Offになら対応出来る程度には耐入力音圧が向上させられている。
なので俺の今回の目的には失敗だったが用途が違えばって事で、99%は盛り表現だが敢えて失敗と言わずに「不足」だなんて表現としている。😓😓😓
<つづく>
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