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2020年1月27日 (月)

音楽備忘録173 エレクトレットコンデンサMicの爆音対応魔改造⑫

本項総集編として魔改造の適正と意義等を纏めとくが、その前に買うか自作するか魔改造するかの選択について記しとこう。
趣味的にはどれを選んだって全然構わないんだけど、選択が不適切だと目的達成度に違いが生じる可能性大なので。

それじゃあ手段・方法以前の必須条件から始めさせて貰うが、用途が限定だらけでも良いならもう何でも構わない。
でも何らかの投資や労力を払わなきゃなんないんなら、なるべくそれが有効になる様にするのが強力にお勧めだ。
そこであらゆるCymbal収音に対応可能なのを前提にすると、性能的に幾つかの値が明確化して来る。

①耐入力音圧(最大入力音圧・最大SPL…):140dB以上
②周波数特性の高域:20kHz(昔のや代用品でも16kHz以上)
③コンデンサ型(含エレクトレットコンデンサ・バックエレクトレットコンデンサ)
一部稀有な例外を除けばこの3つをクリアさせれば、大きく困る様な事態は回避出来る。

①については過去を中心にこれ以下の耐音圧のも使われてたが、デジタル録音だと歪みが感知し易くなっている。
ジャンルや所望音色次第では許容出来ちゃうかも知れないが、後でEQだの色々弄った時にこの歪みが悪さする事も多々だ。

②については飽く迄電気物理的Dataなだけで20kHzと表記されてても、周波数特性グラフを見ると他帯域より感度は落ちてるのが特に低価格帯のでは普通で当然だ。
最高級のをポンと買えるならそんな心配は無用だが、俺を筆頭に貧民軍の者はこの値は「辛うじてギリギリ拾える」限界値の事と思うようにしよう。

③についちゃ体験からは①も②も余裕でクリアしてたのに、ダイナミック型であるが為に高速反応型でも高域が歪んだ音色となってしまった。
しかもその歪み音色がちっともCymbalぽく無くて、電気的Dataより遥かに「らしくない」音にしかならず大損だった。

結局は用途的に合って無いから根本的にはどう頑張ってもダイナミック型じゃ仕方無い現象だが、どうしてもの際は極力距離を離すとまだマシになる。
但しそうすると太鼓音の「回り込み」がどんどん大きくなり、Cymbal用ってより只のOff Micへ近付いて行く。

従兄の「無理要望」から散々苦心して辛うじてなポイントを見付けられはしたが、Ride側の設置高さが低いためにCrashの揺れをモロに拾い過ぎちまってる。
これはサブのClosed Hatの「チック音」迄1本で拾わせてるのが原因で、Mic頭部視点で太鼓の最低でも皮は見えずCymbalは直接見える位置を選ばざるを得なかったからだ。

続いて各手法の費用と労力についてだが、新品購入だとプチググりに依れば現況1本あたり¥3,000位が最安値みたいだった。
但しこれはBEHRINGER C-2ペアの一択のみで、好みに合わんとか奇数本数欲しい等不適合の際は¥8,000位からが相場の様だ。

口を酸っぱく忠告しとくがこれより安くても使えますと歌書されてるのも散見されるが、そんなのに惑わされては相手の思う壺だ。
その証拠にその手のは1つの例外すら無く①の耐音圧Dataが非公表で、最大限世良心的解釈をしたとして爆音非対応をコッソリ知らせてくれてる様なもんだからなッ!なんてね。

自作の場合現況だと①を確実に保証出来る部品が流通して無いが、一番可能性のあるMicユニットを用いた場合で電子部品だけだと最安¥2,000位からとなる。
最安は平衡出力部をFET×2とした場合でトランス出力とすれば+¥500だが、部品が出せる最高性能を狙うとFET式でもマッチング(特性を揃える)が必要となる。

たまたまマッチドセットの手持ちがあるかそうじゃ無くても同じのが沢山あれば追加費用が掛かる可能性は低いが、それ以外だと状況次第でどれ位加算されるかは明言不能だ。
しかも筐体部(入れ物)等の材料費・捜索・加工の手間がまだ残ってて、オーディオの方が音楽より趣味的に上じゃないならあまり楽しくならなさそうな手段だ。

改造にしたって「適した素材」が見つからないと始まらないが、自作よりは今本邦の環境下だとまだマシそうだ。
この
適した素材の筆頭はMic自体は平衡接続ファンタム電源化可能な設計がされてるが、現況不平衡接続仕様となってる様な物だ。

平衡接続の方が不平衡より規格で信号レベルが大きく設定されているので、不平衡接続ではMicが平気で電源電圧を上げられても受け側がレベルオーバーになって無効化する場合も多いのだ。
それ故両対応設計のの多くは不平衡接続の時は言わばデチューンされた状態となってて、車に例えりゃ不平衡はスピードリミッタ・乾電池はレギュラーガソリン・ファンタム電源がハイオクみたいなもんと思っても良い。

しかしそれ相応の電子回路のスキルが要るし、掘り出し物の代わりに情報が僅少若しくは皆無なんてケースも多い。
なので根気は多少要りそうだがあまり人を選ばず有力なのは中古漁りで、RODEやBEHRINGERのそれ用のなら①②等のスペックがすぐ調べが付くからこの点では安心だ。(勿論最初からそれ用なので改造不要)

全てはその人次第だが絶対確実安全な投資方法としては、マルチ収録を放棄して「何でも録れるコンデンサ型」を3本だけ確保するのが唯一の道だ。
少ない本数のMic収録じゃその分演奏力が露骨に表出するが、盛り難くなるだけで損する事は無い。

一方膨大な数を林立させて盛り捲り~の修正し捲り~のした処で、一寸でも処理を誤れば実際より悪く聴こえる部分も出て来ちゃうからね。
目指すのは勝手だけど誰でもすぐにMatt化出来るなら彼があんなにもてはやされはしない訳で、どの道を選んだってある程度以上を目指せば険しさ自体にゃ違いなんて無いんだから。

<この項一旦終了>

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