音楽備忘録172 エレクトレットコンデンサMicの爆音対応魔改造⑪
良い方を先に出しちゃったから、今回はとうとう目標達成率ゼロ%なのに披露しちゃう。
失敗から学んでも含むけれど、ドラムセットより小音量のなら対応の可能性があるのも事実だから…。
宅の近況では大人数の一発録り機会は訪れて無いが、このプロジェクト!?の当初の動機はコンデンサ型の数量不足だ。
未だ実地試験してないからどれ位魔改造が効力を発揮するか不明だが、多分ドラム・ピアノ・アコギを同時に録るなんて時にゃ従前とは違って来る筈だ。
尤も宅は狭隘なんで大人数の尺度は原始人の数の数え方と同じで、1・2・沢山なんて世間様とは大違いだが。
定在波を嫌って意図的にデッドにしてるので、狭さと相まって宅内でアンビエント成分を求めても殆ど無効だ。
だが誰もがそんな極限状態に置かれてるでも無いし、一寸だけ足りないなんてケースだったら参考になる筈!?だ。
5.Rozz CM-400
こ奴は頂き物以上に怪しい存在で、マイナーなEffectorのブランド名としてRozzを知らなかったら絶対に手は出さなかっただろう。
一時期常用してた貸しスタジオのボロ市で見つけた物で、確か¥1,000しなかったのもあって買った。
余談だが同時に¥10で買ったストラップがたまたま一番フィットするので、近年一度修理はしたがBass用には以来ずっと使用中だ。
ここで余談と本件が交錯するんだが従兄が生録ヲタ全盛時、こっちはニーズ的にはもっと鉄ちゃん全盛だったから乗らなかったでも無い。
だが諸事情でポータブル録音機は不所持だったからMicを買い足しても仕方無く、それが後で音楽をやる様になった際に影響が出た。
つまりこれをゲットする迄は音楽録音に使えるのは前回述SONY CRTオンリーで、アコギの弾き語りですらMicの個別立てが不可な状況なのもあったからだ。
性能としては世間じゃ無名なのだけにかSONY CRTには負けたが、使えない程酷くは無かった。
とは云え今回の際に初めて知ってたまげたのはその回路で、外見はキャノンコネクタなのに嘘の平衡接続回路となってた処だ。
その状態で繋いでもちゃんと音は出るが、平衡接続の利点は皆無ってのは凄いわぁ。
只筐体はショボイでも無く寧ろプチオサレな位で、もしかしたら「ちゃんと全部付けてる」上位機種でもあったのかも知れない。
それでか回路はドケチ&殆ど潜りでも付いてた部品はケチじゃ無く、Micユニット径は14mmだったのもあって少しは期待をしてトライしてみた。
結果は世の中そんなに甘くないと出たが、耐音圧が全く上がらなかった訳では無い。
しかし是迄のとは状況に差があり非換装FETの限界迄電源電圧を上げてるが、ユニット自体の耐音圧もと両面から制約を受けている。
6.SONY ECM-99
これも従兄からのお下がりだがその昔宅でBand練習をカセットで録る時にはよく使っていた、所謂ワンポイントステレオタイプの昔一番ポピュラーだったヤツだ。
当時はコーラス(歌の)が頻出するのばかり演ってたからMicだって歌用優先で、当時でも耐音圧・音質共に足りてはいなかったが録れないよりマシって処だった。
さりとてこれの登場時の基準では低性能だったでも無く、当時としては標準レベルのSONY ECM-250ってのと多分中身は同じだ。
因みに一寸不思議だったのはスペック表記では上記のRozzより高域が狭いが、PCで収録音の波形分析をしてみると上の方まで波は一杯記録されていた処だ。
だが聴いてみるとスペック通り迄しか高音は聴き取れず、電気的に反応が出来ても音として拾えてない場合があるのをこれで実感した。
これもユニット径は14mmだったので狭帯域は諦めても耐音圧ならと期待したが、図中にある6V以上の電源電圧増し盛りは何の効能も無かった。
今のスマホの内臓Micの事も考えるとこれとRozzのは14mm径でも、耐音圧に対しては更に1世代基本設計が古いのだったらしい。
長年の酷使で度重なる修理を経てプラフレーム部が粉砕骨折状態なのもあって、宅では概述の如くユニットをEM-70の音響管との抱き合わせに転用の予定だ。
しかしもし健康体なら元の電池スペースが単2用と広いので、単4×4本用のホルダを自作or改造でこれに内臓出来る様にすりゃ本体無改変である程度の耐音圧向上が可能だ。
実際実験に際しラジコンコントローラに入ってたホルダをプチ改造して試してるので、珍しく実証済みだ。
※但しこの手のはやるなら部品の耐圧が先に確認出来て無きゃ駄目よ。
もしこれが耐音圧を足らせられたら形状的にはOvertopにはおあつらえ向きだったが、その後上位後継機種のを調べた限りSONYのは基本設計理念が同一らしく見込み無しだ。
業務用から素人用迄それ用のをSONYは別にちゃんと用意してるんだから、こっちの魂胆の方が間違ってるんだが残念には違いなかった。
<つづく>
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