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2020年1月24日 (金)

音楽備忘録170 エレクトレットコンデンサMicの爆音対応魔改造⑨

いよいよ回路図編だが最初は縁起良く成功例を、後には敢えて失敗例も参考に披露しちまう。
尤もここで言う失敗とは爆音対応が不足だったのの事で、Micとして使えなくなった訳じゃ無いからね


先に各図の共通事項を提示しとくが点線で囲ったECM Unitは、概述表記に合せ保持フレームも含めた全体だ。
このフレームにはエレクトレットユニットの他に配線ハンダ付用のプチ基盤も付けられていて、エレクトレット以外の電子部品はこの基盤に実装されている。

又Mic構造がヘッドと胴体の2部構成となってるが、点線囲い部がヘッド・囲み無し部が胴体内臓部とその判別意図も込めてこうしている。
なので近年のエレクトレットユニット内に最低必要電子部品を内臓させてるのとは違って、後で外から容易に変更可能な構造となってたのを注記としとこう。

4545 454548v
1.Primo EMU-4545(充足)
上が元の下が爆音及びファンタム電源化後の状況で、大元は不平衡接続仕様となっていた。
改造と言っても電源供給経路と感度調整をしただけで、過去の平衡接続化は改造には含めていない。
平衡接続化は他社の出力部が同方式のMicの取説に記載されてたの参考に、線の繋ぐ場所を変えただけなので。

だから電気的には技術的に全然大した事なんてしちゃいないが、強いて言えば電解コンデンサの耐圧確認だ。
電解コンデンサは今では随分小さくなったがコストのみならず、昔は容量や耐圧を増やすと途端に大きくなっていた。
それ故電源が電池仕様のをファンタム化する際は、古いのだとほぼ交換しないと足りないと思っといて良いだろう。

原形回路の特徴としては本来Head AmpとしてのFETの役目は「インピーダンス変換」だから、ソース側から出力を取れば良いのにドレイン側と逆にしてあった処だ。
もう1つ変わってたのがFETのソース抵抗器で、ちっとも必須じゃないのにわざわざ並列2本としてあった処。

これは恐らく容易に感度変更可能とする措置と思われるが、改造前後の共図中に合成値を()内に記しといた。
只何れにせよ電圧増幅が不要だからってソース側出力にすると、電気的リニアリティには優れるが音色が実際の音より
硬目になるのは確かだ。

又FETのソース抵抗器の合成値は改造後の方が大きくなってるが、これは感度を上げるのが目的では無い。
この回路方式では電源電圧を上げると電流も自動的に増えるので、増えすぎない様にしたのが実情だ。
増えすぎると何が不味いかってば直ちに石を壊す程にはならないが、大入力時に定格オーバーして音が歪むからだ。

Primoem7048v
2.Primo EM-70ユニット活用(充足)
出自が寄せ集めなので理想的回路構成では無いけれど、実用上は魔改造シリーズ中音は最優秀だった。
先ずはこれと4545のユニットの差異詳細から述べとくが、エレクトレット部は穴の数が少ないだけだ。
その分「位相打ち消し作用」は低下するので、指向性は4545よりユニット単体では広目となっていた。

FETソース抵抗が「普通に」1個だけになってるが、これが上記で感度変更安易化目的と推定した根拠だ。
超指向性(別称ガンマイク)は遠くの音をターゲットにするのが普通だからこれで当然で、ならばどうして魔改造後に感度を落してないのか?。

それは出力トランスの入力インピーダンスが原設計のより一桁も高いからで、幾らFETでもっと電流増量可能でもそれがトランスにはそんなに沢山は流れられないからだ。
なのでソース抵抗値だけを見ると一見高感度だが、実際にはこれで4545魔改と大体同感度となっている。

こっちは電気面は楽々でそれより物理加工が遥かに大変だったが、電気面でも1つだけ注記事項がある。
転用トランスはそもそもは入力用のなので、原設計とは入出力をひっくり返して使っている。
これが無理無く可能なのは扱う信号電力が微小だからで、電源トランス等の場合は定格値を再計算してそれに沿わせないと「危ない」のでご用心。

尚回路と部品の定数は部品・基盤からの読み取り等で、全容が解明可能だったのも付記しとく。
万一壊しても構わんなら不明のが残っててもアリかもだが、俺なら本件でもし不明が残ってる様だったら魔改造はしなかったと思う。

※追記訂正:最上図<modify.1>のCR-2×の誤表記。

<つづく>

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