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2020年1月11日 (土)

音楽備忘録157 素人でもテスターを所持する意義①

流石にもし電気的知識がゼロだったら無効化しちまうかも知れないが、電気のテスターって実は素人の方が持って無いと不便なものなのだ。
昔と違って電卓(電子計算機)等と同様廉価版の価格破壊たるや凄まじいもんで、今や¥1,000以下でも実用になるのが何処でも入手可能になったんだから。

一部初心者向けの親切なのだと取説に最低限の必要知識も載ってるかもだが、買う前に知れるって事で提示しとこう。
現代社会に於いて電池やACアダプタ等の最低必須知識は不可欠で、これが分からんとスマホの充電すら出来んからそもそも調べたり誰かに訊いたりすら出来なくなる。
ので全く知らん人なんて居ない訳だが、普段なら電圧・電流等の電気的数値をシカトしてても取敢えずは使えちゃってる事だろう。

だがたまにしか使わんのとかでもし本体とアダプタの組合せを失念したら、頼りになるのは取説やカタログか。
処がそれらにもし明確な情報が非記載のだったりしたら、先ずは機器のどっかに書かれてる型番を探して読み取らねばならなくなる。
近年ではこれに追い打ちを掛けるが如く、取説は要る時ゃWebから落し(ダウンロード)てねなんてのがザラだ。
ここですごろくの「スタートへ戻る」じゃ無いが、充電切れたスマホじゃ落せないわな。

尤もニーズ膨大で共通規格なスマホならそれでも何とかなりそうだが、オーディオや楽器みたいに世間的にはニッチサイドなのとなると専門店にでも訊かないと中々分からなかったりする。
そんな時にもし電圧と電流の最低限の知識を持ってたら、誰の世話も要らずに解決出来ちゃう可能性がかなり高いのだ。

大抵は工業規格の規定でACアダプタからの線を繋げる機器本体のジャックには、例えばDC12V/200mA等とどんな電力が要るのかが書かれている。
同様にアダプタの方にも出力の表記があるので、もし電圧や電流が全く機器のと違ってたらそれは違うヤツのだと一目瞭然となるのだ。

ホントはこれって電池の単3単4なんてのと同じで、しかし電圧・電流の組合せが無限にあるから覚え難くてスルーされてんだろうね。
俺は変な博愛主義なので敢えてこれ以外の判別方法も提示しとくが、知識一切不要になる代わり別の「ひと手間」だけは省けなくなる。

そりゃ何だいってば買ったらすぐにペアの両者に、それ固有の色だとか番号のシールか何かを貼っとくのだ。
これは本数の多いマルチMicでLiveや録音をする時等の知恵由来だが、一般家庭用オーディオケーブルでも左右チャンネルが2つに別れてるのには赤白とか赤灰の色分けがされてるね。
けれど最初にやるのを失念したり、知らん間に剥がれてたりしたらもう分かんない。

その時ケーブルに流れてるのが音声信号だったら、スピーカの以外等は試しに繋いでみるのもある程度可能だ。
汎用オーディオ信号には共通規格があるから、最悪でも凄くちっちゃいとか歪んじゃった位で済みそうだ。
だがスピーカ出力(一部ヘッドホン用出力)とAmpのレコードプレーヤ入力だけはご法度で、前者は繋いだ相手・後者はAmp内臓のPreampを間違ってたら確実に破壊してくれる。

では音声信号以外の場合だが、国内用と分かってりゃAC100Vのプラグはやはり共通規格なので間違え様が無い。
だがアダプタ入出力となれば千差万別なんで、未確認で試すのは大変危険だ。
だいいちもし壊さなくてもマトモに動かなかった時、どっちが悪いのかがサッパリ分からない。

こうなると先ずは確認が要るが、それに電圧や電流の極々基本だけで構わんが一応知識が必要なのだ。
と言ってもホントに何ボルトと何アンペアが読めりゃ良いだけで、電圧○○Vが○○ボルト・電流○○Aが○○アンペアってたったそれだけあるね。

尤も数学的知識が足りないと電流値の方で悩まされる場合があり、それは○○mAと書かれてたりした場合だ。
長さの場合mm(ミリ)は1000mm=1m(メートル)で電流と全く同じ比率なんだが、電流にはセンチが無いのに長さにはある処で惑わされ易いのかも知れない。

因みに電圧でも一般人は非扱いの高圧では、○○kV(キロボルト:1kV=1000V)等と同様な方式。
縁があるとすりゃ低圧の方で、音響のLine入出力等ではmV(ミリボルト)が使われる。
尤も業界さんにはボルトよりデシベル(dB)の方が常用されるが、これは説明からして面倒だし趣旨に合わないのでここでは割愛させて頂く。

さて具体例を提示しとくと100mA(百ミリアンペア)=0.1A(零点1アンペア)、追加知識としては大抵はアダプタの方が本体より余裕確保等の為大き目になってる処だ。
テスタを持っててもし使えたら、万一機器表示が擦り切れて読めなくなってたりしても測れて知れちゃうね。

因みにⅡで電流測定は電圧測定より若干機器保全危険度が上がるので、ある程度テスタを使うのに慣れてからにしとくれやす。
しかしアダプタ等ではAC(交流)かDC(直流)かとその電圧が一致してて、本体よりアダプタの方が電流値が大きいのさえ確認出来れば普通は繋いでも壊す心配が無い。

おっと1つだけDC(直流)の場合の、大事な注意事項を危うく忘れる処だった。
ストンプ等でお馴染みのプラグが外筒と内棒の形のヤツ、あれには∓の正式な規定が無い。
これも本体・アダプタ共々明記されてるので確認しないとおっかないが、その表記が擦切れて判読不可な場合等それこそテスタが無いと大変だ。

最後に今回初回らしいプチ知識を行っとくと、電池残量専用のバッテリーチェッカーの代役も可能だ。
ってかそもそもテスタの方がもっと多種多様なのが測れるんだけど、テスタで手間になるとすりゃ極性(±)と電圧レンジを合わせなきゃなんない処だ。

けど至極当然ではあるがバッテリーチェッカーは電池でも特殊なのだと測れないのもあったりするし、それ以外のは何も測れない。
それだってテスタが桁違いに高価だった昔なら大いに意味もあったが、最近みたく安くなって来ると用途の狭さは気にすべきかと思うな。

<つづく>

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