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2020年1月18日 (土)

音楽備忘録164 エレクトレットコンデンサMicの爆音対応魔改造③

今回はEM-70の魔改造を決断した理由から行くが、そのままじゃMicのアコースティックフィルタのせいで低域が拾えないからだ。
生録ブームが遥か昔となった今日では多分耳慣れない言葉であろう、アコースティックフィルタのプチ説明から始めよう。

Micってのは収音に方向指向性を与えたきゃ、先ずユニットをそれ用に設計するもんだ。
一番簡単に例示すれば無指向性のは音の来る方にだけ開口部があるが、指向性を持たせたい物には裏面にも開口部を付けるのが普通だ。

前からの音だけが欲しいのにどうして裏穴を開けるのかってば、それは音の位相を魔活用したいからだ。
ユニットに裏穴を開けたからってボディがあるから真後ろは塞がってるが、それに依って真後ろからの音はユニットには実際より小さくなって届く。

ここからが肝なんだが音ってな空気のある所へは全てに伝わっちまうもんなんで、幾らMicを正反対に向けてたって正面側にも少しは届いて拾えてしまう。
そこで後ろからの音をわざとユニット両面で拾わせて、両者は向きが正反対と「逆相」になってるのを利用して相打ちさせて誤魔化す!?訳だ。

それには真裏のと回り込んだ正面のが同音量となる様に加減しなきゃならないが、面倒でもこんな方法を使わないと音が全域に広がるもんだから収音には指向性が持たせられないのだ。
それを超指向性(収音範囲が特別に狭い)にするにはこれだけじゃ足りなくなり、長大になるアコースティックフィルタを付けなきゃ手に負えない。

ではどうしてアコースティックフィルタが付くと低音が苦手になるかってったら、低音は音自体の指向性が元から著しく低いからだ。
もし低音をありのままに拾える様にしといたら、低音だけ真裏の音も幾らも小さく出来ないからなのだ。
その為大昔の広帯域Micには無指向性のしか無かった、なんて言っても今の人にゃ皆目見当が付かないかもだが…。

故に今でも程度は大分軽減されたが指向性を持たされてるMicでは、高域は鋭いが低域は低くなる程指向性能は一切の例外無く鈍ってるのだ。
もし少しでもこれに興味が湧く様だったら暇な時で良いから一度は試してみると実感出来て、きっと以降のMicセッティングの助力になると思いまっせ。

この点でEM-70は全くオーバースペックなユニットが搭載されてて、もっと低域が拾えないユニットで充分役目は果たせるのだ。
しかも遠くの音が用途主体って事ぁ感度さえ高きゃ、耐音圧なんて幾らも要らない。

折角所持出来てるEM-70を廃棄する気は毛頭ないがこれには別Micからユニットを換装するとして、垂涎!?のユニットだけ取り出してみようと考えたのだ。
ユニット以外の部分をどうすりゃ良いかは、4545って実物モデルもある訳だしね。

そこでガラクタ漁りを敢行した結果、筐体は太古のSONYのオープンリールテレコ付属のMic F-96となった。
これは親父の遺品の他後から偶然伯母から同一機を譲受してたので、バージョンは若干違うのだったがほぼ同型の2つがあったからだ。(他には2つ以上あるのはとっても少ないが、当然か😓)

そして出力はFETでも作れるが4545となるべく音色を揃えたいので敢えてトランス式にするとし、漁った結果これも譲受品の太古のTASCAM MM-20のMic入力のを再活用となったがやはり2つ同じのがあった為。
余談だがこのMixer卓と来たらPrimo以上の頓珍漢設計で、ある理由で極端に実用性が低いのに今やプレミアムブランドと化したあの「タムラ」のトランスなんて載せてやがった。

この際正直に致命的欠陥と断言しちまうが、それはルーティングに対する配慮が全く不足してたからだ。
自由度向上と不要出費削減等を狙って初期のシンセよろしくフルモジュラーシステムとした発想は悪く無かったが、例えば録音機へ出力を繋げるとモニタAmpへの送出しが不可になる様な処だ。
俺に譲ってくれた友人も誰かから貰ったんだそうで、ただちに他人へ回したら失礼と思って暫く死蔵してたらしい。

後出し因みにだが古いお方はF-96にだってトランスが入ってるんじゃと思われるかもだが、そこ迄ならご名答の大正解パチパチ。
だがダイナミック型とコンデンサ型では感度がかなり違うし、元のユニットが低域を拾わないタイプのなので全然仕様が合わず使えなかったのだ。

<つづく>

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