音楽備忘録158 素人でもテスターを所持する意義②
全く私的な印象に過ぎぬが、近年はテスターがある家が昔より減った気がする。
何でそう感じるかってばどっかの例外(俺😢)を除き、誰もが高度な電子機器を常用してるのにと思うからかもしれない。
まだ現代本邦ではTとかGって何の単位(係数)かって訊いて、誰もがテラとギガって答える状況では無い様だ。
大容量記憶装置を常用しててホントは知らないと不便な筈だが、偽りの姿でもそんな認識でも一応罷り通ってしまえるのも事実だろう。
けれど上手に無駄無く活用したいなら知らなきゃ出来ない相談で、これも私的だが本邦以外でだったらそれならガラケーすら持たない生活を恐らく選んでそうだ。
しかし全面活用出来なくても何かを持ってて良いなら、なんで高いスマホはOKでテスタは駄目なのよなんてね。
まあ多分最低限でも操作方法を知ってる人が世間に少ないからなんだろうけど、知りさえすればスマホやパソコンより全然簡単なのは責任を持って保証致しまする。
取敢えずは感電の心配が無い低圧の直流(50V以下とか)電圧測定から始めるのがお勧めだが、電池の他ACアダプタの出力なんかが正にこれだ。
或は線が繋がってるか切れてるかの判定をする「導通テスト」も安全圏だが、テスタの機器表示に依っては少し予備知識が要る。
実際の機器の仕事内容が殆ど一緒なせいでレンジ切替ダイアルに書かれて無いのも多く、その場合「抵抗測定レンジ」○○Ωなんて書かれてる処へ合せればOKだ。
1.テスタ棒の極性
これを気にしなきゃいけないのは直流の場合だけで、純粋な交流(※要後述)の場合はどっちでもへっちゃらだ。
テスタでの基本ルールは⊕が赤い棒・⊖が黒い棒ってたったそれだけ、理屈は乾電池と全く一緒だ。
レンジ設定が適切なら低圧では間違って逆にしちゃっても滅多に壊れないし、心配なら今は「自動レンジ切替」機能搭載のにすりゃ良い。
2.レンジ切替ダイアル
簡単に言や自動車の変速機がマニュアルかオートマかと一緒で、テスタでオートの方は割高になるっても¥2,000位で手に入る。
近年はテスタもデジタル式のが主流で、昔のアナログのと違ってオートレンジセレクト機能を載せるのも簡単だし廉価となった。
それなのにダイアル手動のしか付いて無いのが今でも売られてるのは、確かに少しでも省けば安く出来るがそれよりも次の理由に依っている。
電子回路の途中を測りたい時、そこには例えば直流と交流の両方が一緒に流れてるケースも多々だ。
具体一例としてはトランジスタ回路ではバイアス電流と音声信号の両方が流れてる箇所が多く、バイアス電流の方は直流だが音声信号は交流だ。
片方だけを測りたくても機械は逆のを選択したりする事もあるから、それだと却って自動のが煩わしくなる事もあるのだ。
所望と違ってたら結局追加で手動操作しなきゃなんないし、確認不足だと違う方を読んじゃってるのに気付かずに過ぎちゃったりとか。
この辺りはミスに関しても高齢者の自動車ペダル踏み間違いと全く同じで、初心な程・アナログメータ経験が無い程起こし難いかも知れない。
取敢えずここ迄は簡単さ尊守で直流低電圧の測定だけに絞ってみたが、もしかしたらACアダプタの出力が交流のままのもあるかも知れない。
極一部の特殊なアダプタ以外は交流でも低電圧なので、レンジ切替が手動なのの場合にその手間が増えるだけだ。
その代りテスタ棒の極性は無関係になるので、差し引きゼロとも言える。
必要十分な経験を積んだ後には電灯線や真空管回路の電圧測定も出来る様になるが、感電等の危険を伴うこれ等以上のは絶対に初級段階からはやらない方が良い。
運良く感電等はせずに済んでも、幾ら廉価のでもテスタや被測定機器を壊したり唯では済まぬ可能性が高いので。
それと音声信号の測定に関しては微弱な交流(スピーカ出力を除く)なので危険は無いが、余程の必要性が無い限りテスタで確認するのは非推奨だ。
実際は異常発生で歪んでたりしても、電圧だけなら正常値のままなんてのがままあるからね。
<つづく>
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