音楽備忘録177 Metal系でビータに¥10玉を貼る(大馬鹿!?)Ⅲ
ではいよいよ核心に参るが、¥10玉が打撃した瞬間の概念図を登場させちゃうかんね。
んがその前にビータ・ヘッド・ペダル等の種類と組合せ、踏め方に依る音色の違いを提示しとくからね。
「踏め方」だなんて変な言い回しだが、俺考案の新概念の意義からご理解頂きましょう。
普通はどちらさんだって「踏み方」って言うけど、それだと現時点での完成度や「実際にはどうなってたか」の要素が含まれなくても構わなくなっちまう。
それでも普段なら演る側の意識として大した問題も無いが、出た音を正確に分析するには奏者意識なんかより実際どうなってたかだけが重要なのだ。
こう云う意識と現実の乖離なんてのは他所でもよくあるもんだが、偶然でも欲しい音が得られてたら意識なんかしてなくったって良いのだ。
不幸なパターンの場合可哀想になる位真摯に取り組んでて「こんなにタイトに踏んでんだから」(でも音は…)、なんて録音の仕事時に奏者から同意を求められるとホントに返答窮するあるね。
最幸運なケースだと結果オーライの極致で凄くいい加減な気持ちで出鱈目に演ってたのに、あら録ったら意外とマトモな音になってたよ等々。
生身の体で演奏するのに感情表現は重要素だし武器でもあるけど、気持ちだけで解決するなら誰だって音楽家に簡単になれるわ。
専門家迄は目指さないにしても人よりとか今より先へ行ってみたいなら、並のアプローチじゃ足りないのも当然でんがな。
またぞろ出ました雑でオーバー表現な概念図、一応打撃瞬間時の打点付近のビータ違いを描いてみとりゃーす。
①~③は横から④~⑥は真上から見た状況で、①と④・②と➄・③と⑥は夫々同じビータので御座居ます。
現代はもっと色んなビータがあるけれど、取敢えずビータとヘッドの関係性が近似な物は代表選手と思われるのだけに絞っただす。
②➄以外はフェルトビータで③⑥がそれに件の「¥10玉貼り」した想定ので、②➄はウッドビータのつもり。
②➄みたいにフェルトより圧力で変形し難いのには他にプラスチックの等色々あり、形状次第で接触面の形も様々だとは思う。
けど本案件で重要なのは接触面積でビータのヘッド形状への追従度の点では、形が違っても大きさに大差が無きゃ面積が減るのは同じなので。
現実には上図みたいに分り易い程変形しちゃくれんが、もしそれが無いならヘッドへ打痕が残る事なんて無い筈よ。
又チューニングが高目だったりして張力が作用してると、いにしえの鈴木その子の目尻シワセロテープ引き伸ばしみたいになってたりする。
交換時に無張力になると平気だと思ってたのに、いつの間にこんなにボコボコになったのよってね。
さぁてお立会い①から③と右へ行くに従って、ヘッドとビータの「隙間」が増えてるのに御注目あれ。
件の「¥10玉貼り」だと④➄では出来なかった隙間が⑥では出来ちゃってて、俺言い「ふざけた例外時」を除くと確実に全体としては細くて頼り無い音色になっちゃうあるねん。
「ふざけた例外時」とはヘッドが傷付いてクッキリと¥10玉の痕が付いちゃってる場合で、どんなに強引だろうとヘッド側の形状がそっくりさんになりゃ面接触に近くなりはするさね。
だがそんな強制プレス加工が施されればその部分は硬くなり、ヘッドはとても振動性能が低下する。
そうなっちゃえば折角面接触させられても低音が減るし、そもそも全体の音量が低下してまう。
幾らバランス的に高次倍音が増えてアタック音の明瞭度が上がったと思っても、聴こえなくなっちまったらしょーがねーんだよぉ~んっとね。
大体傷つき難く作られてる物を傷付けりゃ、そうじゃないのより瞬く間にご臨終を迎える。
それ処か「変な小細工」しないと寝呆けた音しか出せねえ程非力なら、傷付けるの自体が一体全体何年後になるのやらだ。
しかし皮肉でも何でも無くそんなのにすがりたくなってる人が居るなら、心の底から可哀想だと思いますですよ。
この件の根本原因は本邦の教育や情報伝達体勢に問題があると見たが、俺は音楽の先生じゃ無いけど放っとけないからちゃんと解決策を次回書くかんね。
待っとれやぁーーー。
<つづく>
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