音楽備忘録128 バスドラヲタのツーバス解析④
遅まき乍ら今回我々が体験した内容と、過去達人の具体例等へ話を進めよう。
加えて体形や体質に依ると思われる、適正位置についても。
概述だが従兄の場合をもう少し詳しくしとくと直立時には大して内股には見えないが、作業時は膝が股関節と足首を結ぶ線より内側にあるのが好都合なのだそうだ。
先の試験では間隔の広狭の他にペダルの向き(脚に対する角度)も試したが、それはペダルヒール部の間隔さえ広ければ良いかどうかの具合を見る為だった。
従兄自身の研究に依ればフュージョン系のドラマーには、標準位置よりHi-Hat側へ寄って座る人も多いのだそうだ。
そうした時に俺には一見不自然になるのがバスドラペダルと太腿の角度で、普通はほぼ一直線なのが斜めになってしまう。
Hatのペダルは位置のみならず向き(足・脚との角度)も幾らでも変えられるが、バスドラペダルの方は極一部の変態的なの以外そんな真似は出来ないからだ。
因みにその変態ってのが今従兄宅に置きっ放しにしてる、Rogers SWIV-O-MATICだ。
これはバスドラに対して真上から見たフットボードの角度を変えられる機能があって、かつて試した具合では駄目では無いが今一だった。
このペダルはベルトドライブだからベルトが捩れるの自体は平気だが、捩るとその分ベルト周りの抵抗が増える様だった。
速度命!?の俺にとってはこれは不適応で、オーケストラの打楽器奏者なんかが特殊用途にでも用いるのには良いのかも知れんが…。
そんなだから俺的にはペダルと脚が直線じゃ無いと踏み難いが、そうじゃなくて普通処か超人的な技をバンバン決めてる達人が多数居るのも確かだ。
それで従兄言いフュージョン系セッティングはペダルが脚に斜めで平気な人向けって事になるからか、Hatのペダルまで傾けずバスドラペダルと殆ど平行にしてるのも多かった。
それでツインペダルとすれば2つのバスドラペダルもほぼ平行となるので、それを試して貰ったのだ。
で結果はってば全然駄目だそうで傍から様子を伺うと、どうやら足の向きとフットボードの向きが反対で喧嘩になってるらしかった。
印象だけだと内股人は膝の他に爪先も閉じていて、ガニ股人は爪先が開いている。
だが色んな事例等を思い出してみると必ずしもそうじゃ無く、バレリーナの立ち姿等では膝はピッタリくっ付いて脚は見事に一直線だが爪先はかなり開いているもんだ。
自分自身だと直立時は立派なガニ股でも動かす時は全て直線が楽って、じっと棒立ちしてると大損する悲しい体形だ😢???。
つまり膝に着目した内・ガニだけじゃ無く爪先の開き角にも個性があり、これら等が組み合わさった状態が各自の動かし易さとなってる訳なのね。
それが従兄だと節分の能書きじゃ無いが「膝は内、爪先は外」ってなってたから、間隔広目に加えバスドラ2つの傾きが大き目なのがフィットしたのだ。
因みにⅡで俺知りで過去に1つだけバスドラ間隔狭・殆ど直線に並べてた例があり、今本邦では殆ど忘れられてるであろうThe Sweetの今は亡きMick Tuckerって人が居た。
角度が普通で間隔だけ狭いのだと記憶にあるのはSimon PhillipsとJohnny 吉長氏位で、前者は足首踏みがとても多く後者は極端なアップヒールと踏み方が個性的でそれと関連があったんだろうか。
この様に体形との整合性も重心保持と同じ位大切な様で、それが傍目には気付き難かったのもツーバスセッティングの明確なメソッドを生み難くしてたのかも知れない。
それとMetal系で本来なら核心だった筈のパワーを犠牲にしてまで速度競争に陥ったのも不味く、踏むっても「触れる程度」で良いのなら大して気にしなくても済むのかも知れない。
因みにⅢで上記の慣れの果てがトリガー使用となった様だが、俺的にはそれなら電子ドラムでもっと新しいのを追及してはどうかと思ってしまう。
そんなん言うと古い好みの押売りと思われそうだが、実際はそんなご大層なもんじゃなくお金が余計に要るからだ。
騙してでも楽器を売り捲りたい人にゃ申し訳無いが、必然では無い金額が掛る様にしたら演ろうと思う人がやがて減ってくだけだろう。
最近じゃ寿命がどんどん伸びてるみたいなんだから、一時だけボロ儲けするより細く長く売れた方が最終的には儲かる気がするんだけどねぇ。
<つづく>
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