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2019年12月20日 (金)

音楽備忘録135 ただ新しけりゃいいの!?②

創作活動をする人の多くは何処かに鮮度を求めるのは半ば当然だが、平成以降の我が国ではその場所を誤るのが激増した感じがする。
J-POPの酷さっても主観次第の分り難さもあるんで、内容的に似た部分がある違う物の例示から行ってみよう。

飽く迄俺の主観に過ぎない部分と客観的な部分をなるべく分離させてこうとは思うが、トップバッターは電車の顔のデザインだ。
不景気・高齢化・政府の無能と鉄道には非協力的だからか、近年の鉄道界のコストカットは行き過ぎとも思える程キツくなった。

ホームドア対応とコストカットの為に仕様共通化が進み、横から眺めると何線の何型でもせいぜい帯の色が違うだけみたいな様相を呈している。
そんな具合だから顔だけ(先頭部のデザイン)で個性を出そうとしたんだろうが、公共交通の乗り物なのにどれもが一様にアニメの合体ロボみたいなブサメンになったのは気持ち悪くて仕方無い。

自動車も似た様なもんでやたらに攻めた格好となったが、どっちも恐い顔のお陰で飛び込み自殺や事故が減ったなんて話は訊いた試しが無い。
俺がこれ等を醜いと感じるのは機能的に無意味なデザインだからで、個性を求めるなら何故何時までも流行ばかりを追い求めるのかが理解に苦しむ処なのだ。

お次はファミレスやコンビニの時短案件だが、少子高齢化に依る人手不足が原因なのは大いに分かってるつもりだ。
しかしどの店も一様に営業時間を短くするなんて愚の骨頂で、厳しい生存競争があればこそもっと夫々が独自路線を目指すチャンスなのだ。
そもそもスーパーマーケットは店舗数・営業時間共コンビニより少ない代わり、低価格に依って販売量を増やしてるなんて前例があるんだからさ。

本邦では何か1つの手法が成功すると一斉にそれへ従うのばかりだが、最初に定着させたのに対し2番手3番手が不利なのは当初から分かってる事。
参考にするのと殆どを猿真似するのの違いが、何時の間にか忘れ去られてるのはどうしたもんか。

流行は創り出せたら最高で部分的に取り入れるの迄ならOKだが、それ以上にドップリ漬からせればそれは「古くさせる」に他ならない。
最新流行ってもそれがどんなに最近でも昨日とかさっきに出来た物で、心理的には先端を気取っても実質的には既にある物を流用しただけとなっているのだ。

この件をEffectorで例示すると最初に「その様な今迄に無かった音」を編み出した時点では、それ用の○○Effectorは半ば当り前だが未登場だ。
誰かが演ったその音をもっと簡単に誰もが得られる様にしようとして生れたのがそれ用Effectorで、近年はそう云った音響加工や操作をする者がほぼ皆無になったからか皆に忘れられ過ぎている。

Chorus効果の大元は12弦Guitarや音程がズレたPiano等だが、恐らく元は偶然なのを意図的に活用したHonky tonk Piano辺りだろう。
PhaserやFlanger等の位相ズレ系は、複数台オープンリールテープレコーダをアブノーマルな使い方をして得ていた。

これの具体例としてはStudio引き篭り時代のBeatlesが顕著と思うが、私的にはEdward Van Halenの昔からよく真空管Ampに付いてたTremoloを弾き方と併せて使ったのが印象深い。
これはGuitarが鳴る瞬間がTremoloで音量ゼロになる様にタイミングを取ったものだが、要は手の操作では間に合わない頻度と時隔のヴァイオリン奏法をこれに依って実現している。
当時デジタルEffectorは漸くDelay系が物になりつつあった程度で、今みたいに機械だけで何でもは出来なかったんだから音的にはかなりの「時代の先取り」だった事になる。

デジタルDelayも今では最早只のDelayでしか無いが、劣化必然のアナログしか無かった時代を知ってると違った使い方が思い浮かぶもんだ。
一寸した狡とも言えるが例えば8分音符が連続するのを、前半(表拍)は手弾き・後半(裏拍)はDelayに任せて「手抜き」するなんてのだ。

これは第1にDelayの音質劣化が無いから人力のか機械に依るクローンかの判別が不能になってくれ、ホントは残響音なのに実音の代用が出来ちまったって寸法だ。
第2にそこ迄なら単なるまやかしに終るが、手弾きでは困難なテンポでも実現の可能性がある処が注目点だ。
尤もタイミングを取るのがとても大変になるが、短時隔で鳴らすのが困難な楽器だったら救いの神となるのは間違いない。

故に純粋にやまびこが欲しいのならDelayに必ずしもデジタルは不要で、考え様に依っちゃ実音と残響音が最初から露骨に違ってる位の方がセッティングが楽ってもんだ。
無劣化(若しくは音質無変化)の残響音なんて現実には全く存在せず、それでも最初に使った人は「そう云うおとぎの国の音」なんて吹聴すれば個性かも知れない。
でも既にやられたのを後からやってはもう古く、「聴いた事がある音」にしかなってくれんのです。

<つづく>

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