音楽備忘録126 バスドラヲタのツーバス解析②
俺がシングルバサー!?の癖に股開き角度と重心位置の関係が気になるのは、片足でも連続スライド奏法を頻発するからなのだ。
それはひとえに脚の「空中滞在時間が長い」からであり、その間は脚で体を支えられない点がツーバス連打時も同様だからだ。
要するに脚で色々画策しようとすれば、脚をどう動かそうと腰から上に影響が少ないのが必須なのである。
昔から脚はムダに沢山踏んでたしスライドダブルの速さにも自信があったが、どうも手の方が不安定でテクの高低に関らず言わば「脚宝の持ち腐れ」だったのだ。
それを従兄に助けて貰い乍ら自己分析した処、重心がグラつき過ぎてたから手下手がより増幅してたと出た。
俺の場合のそれの直接の原因はスローンの低過ぎだった様で、体勢にしても低過ぎにしてもバスドラへの意識が過剰だったらしい。
そうこうしてる処へ丁度Speedkingのご登場が重なり、力じゃバスドラはパワフルに鳴らせないのを思い知らされた。
ここでハタと思い出したのが過去の達人達で、普段バスドラが1個だろうと2個だろうとその逆をいとも簡単にこなしていた処だ。
つまり重心位置やその保持とか踏み方が理に適ってたから「上手く踏めてた」のであって、太鼓の数なんて大して影響が無かったって事だったのだ。
なので単にバスドラヲタなだけじゃ無く普通とは逆方向だが、ツーバスがホントに上手になれたらシングルでも向上しそうと思ったのだ。
恒例の屁理屈論法で行けば手でもそれこそ同じで、もし極端に片手だけ上手くなろうとしても無理そうなのと一緒なのだ。
絶対に片方の手でしか叩かないなら良いが僅かでも反対の手で叩けば、下手な手の処でリズムがズレたりしてマシな筈の側も無傷では済みそうに無いからね。
然るにドラムのFour-wayってな手足のどれが一番上手いかじゃ無く、一番下手なのがどの位かにも左右されるんだろう。
勿論根本はコンビネーションだから単発の上手下手とは違うが、手足のどれかに只鳴らすだけで精一杯のがあったりすればそれに依って制限される。
例えば頭で思えてさあ踏むぞっても、踏み損ねればパーって具合だ。
次に湧いた疑問はこれだけワンバスやSpeedkingで達人域に近付けたつもりなのに、どうしてそこ迄ツーバスだと全然駄目なのかであった。
慣れや練習量が不十分な認識こそあれここ3年程はほぼ毎週従兄の処へ行って、少しはツーバスも弄らせて貰っていたのだから。
それが今回の体験をしてそれを自己分析してみると、重心位置のせいでよりHi-Hatとバスドラで真逆に違う最重要点を干渉してた様なのだ。
どっちも力より素早さが大事だが私的には、Hatは脚を上げる方・バスドラは落す方のタイミングがよりシビアと感じている。
Hatでは手でも叩いてるのでアクセントOpenの時、閉じるの以上に開けるのが間に合わなかったり不足があるともう駄目だ。
実例として失礼乍ら従兄宅のPower Glideスタンドは、踏力の軽さと不慣れな人が微調節するのには適してると思う。
だが普通のHatスタンドに慣れてる人にとってはストロークの長大が仇で、全開にしたつもりが半開きでアクセント音がフン詰まりになるなんてのが頻発する。
俺だけだったら信憑性が無いが、毎日ずっとそれで長年やって来てるベテランの従兄ですらしばしばそうなってるんだからね。
そしてこの俺にとっては不慣れな部分が、重心位置の不適正でより増幅されてたらしい。
右脚で既に分かってて出来てるのをなるべく左脚でもとは思っても、初心者にはやり易い環境は必定なのだろう。
それが今迄は全く不可能だった左脚のDoubleがセッティングが変わったら、ものの30分程度で遅くド下手ではあるがなぞれる様にはなったんだからさ。
現状は左脚だとDoubleでもまだスライドは駄目で足首のだけだが、本人にとっちゃ0と0.1だって大違いだ。
処で因みにツインペダルだとどうなるのかだが、丁度前回訪問時に期せずして体験出来てしまったのでそれも一寸付記しとこう。
従兄の所はご承知の様にドラム教室で俺が行く寸前の生徒さんが偶然ツインペダルで、それがたまたまそのままにしてあったってだけの話しだ。
大昔にも少しだけ試した気もしなくも無いが、今回みたいにちゃんと意識してなかったからか全く記憶に残って無い。
でどうだったかってばどうって事も全く無かったが、俺にとっては片足より明確に優れる点は見出せなかった。
ツーバスだってそうだからワンバスマンを続けてるんだが、高速限界域に於いてはツインペダルが俺には一番不利と感じられた。
<つづく>
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