音楽備忘録119 私的Audacityの使い方③
前回の作法!?はややもすれば慎重過ぎな感じかも知れないが、実際の作業ではかなり雑な位おおらかにやっている。
寧ろ出鱈目でもなるべく平気化する為にそうしてる様なもんで、その根底にある思想みたいなのから続きをどうぞ。
その前に補遺から行っとくが領域数値設定の件で、詳細時間の数値はそれなりに桁数もあるのでメモを取っている。
宅現況ではモニタ画面が低解像度で小型なのでホントに手で廃レシートの裏へ走り書きしてるが、これは別にPC内のメモ帳でも一向に構わない。
即席の記憶力に自信のあるお若いのは脳内メモに頼っても結構だが、頭の中を極力音楽や音だけで済ますのには頭より手を使う方が良いと思っている。
処でアナログテープ時代にもテープカウンタなる位置表示装置はあったが、現代基準に照らせば正確性なんて文言が使えるレベルでは無かった。
当時は音だけのだと記録メディアに位置や時間情報は入って無く、この所謂タイムコードが記録されるのは映像物以降になってからだ。
オーディオでもデジタルだと原理的必須なので必ず盛られる様になったが、今だからデジタルだからこそ数字だけで済ませられる様になったのは知ってて損は無いと思うよ。
それと書出しファイルのフォーマットにも参考として触れとくと、ステレオ音源のも念の為モノラル×2にして(一部例外あり)48kHz・24bitのWAVとしている。
それはこれが宅と従兄宅のマルチ機に共通なのが主因で、adatでは44.1k・16bitでも聴感上は大差無いがR-24では瞬時に分かる程音質差があったからだ。
その結果R-24の内臓Effector等が使えなくなる不便が生じたが、だからオールインワンなんて止せって言ったのにとは親切な愚痴余談と勝手に思っとこう。
個人的には当節お流行りのハイレゾには無興味だが、どうも業務用音響専門機以外だと近頃のは「フォーマットで稼いだ高音質」の面が強そうなのだ。
疑って掛ればR-24でそんなだと、汎用PC等ではもっとこの傾向が拡大する可能性が高くなる。
録音の音声ファイルはipodにしこたま溜め込む名曲の量みたいにはならないので、鉄道の安全思想でも無いが俺らしからぬ慎重さとなっている。
因みに原理的に優れるのはちっとも罪じゃ無いんだけど、それに頼ってなんだか手抜き設計でもしたみたいに感じられると良い気がしないのよ。
俺みたいな人自体がノスタルジーにはまだなってない若者でも、低性能若しくは低機能な昔のに興味が湧くのにはこんな面も含まれてる気がするだけど。
今回の本題は上記にも及んでそうだが、コンセプトとしてはなるべく「人間様はそのままで行ける」である。
例えばAudacityにはUndo・Redo(止めた・やり直し)機能があるが、あって助かるけど時には不便な処もあると感じている。
目的作業が何であっても並行してそれ以外の部分を変更する可能性もあり、想定外の不具合発見とかを忘れぬ内になんてのが音楽ではあり得るしあった方が良い位だからだ。
悲運な場合今から例えば5つ前にやったのだけ取り消したくても、Undo・Redoは「1回だけ前へ戻す」のしか出来ないもの。
鉄道の自動制御等は運ちゃんがミスっても事故らない為のだが、音楽の場合は事故防止より余計な気を取られないのに使って良いし然るベシと思っている。
アナログしか無かった時代の体感が無いと分からんかもだが、当時はどんなに排除したくても「機械の調子」から一刻たりとも目も耳も離せなかったのだ。
デジタルだってエラー皆無では無いが、アナログだと本調子でさえそこここに何時も不足だらけだった。
言わば完全が無い分不具合との見分けが困難で、やんちゃな幼児から一瞬でも目を離すと悲劇がなんて状況だったんだ。
それはさて置き他のソフトとの比較では(少ないけど…😓)、古典的だが比較的単細胞チックなAudacityは却って惑わされるのが少なく感じられる。
音楽や音響の知識が一定以上ある人だったら、そこそこ弄り倒せば大体全貌把握が出来ると思う。
大抵の事は単体だけで一通り試せるし、しかしDrummerさんにとっては録音チャンネルが2迄なので非推奨かも知れない。
例に依ってソフト自体に興味があるなら別だけど、Drum録音のとそれ以外用の最低2つのソフトの習熟が必要になっちゃうから。
<つづく>
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