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2019年12月29日 (日)

音楽備忘録144 電子回路と音色の関係Ⅰ

最近は諸事情から半田ごてを握る人が減り続けてる様なので、取敢えずはエッセンスを記すに留めよう。
もし将来的に要望があったらその時に具体面迄踏み込むとして、全く知らずに居るのとそうでないのには結構な違いが出るのだけ指摘させて頂こう。

例えば自動車のタイヤだったら、そのままでどの程度の雪でも走れるのかどうかみたいなもんなのだ。
音の場合は試して駄目なら無しにするだけだが、車のタイヤだったらそうは行かない。
車庫から出そうとしてあまりに滑るから止めたは正しい判断だが、もし道にはみ出したのを戻そうったって滑るんだから戻せないかも知れない。

音ならそんな心配無いって言ったのは嘘じゃないけど、音でも間違って買っちゃったらどないでっしゃろか!?。
とっととメルカリか何かで売るからええわいってばそれ迄だが、無駄は省けるに越した事無いよね。
借りる時にだって最初から適正選択出来た方がってんで、簡単なコツみたいなのから行っとこう。

先ず大枠の概念として多くの場合残念ではあるが、オーディオ的高音質と音楽的高音質は相反するケースの方が多い。
この原因は目的に依っていて音楽では音が最悪多少変身しても美味しくなるならOKだが、オーディオでは僅かな味落ちでも甘いのが辛くなったりしちゃ絶対困る処から来ている。

別表現とするなら楽器音は印象重視・音響音は理論的忠実度重視で、その結果例外を除きオーディオ用の方が複雑な回路を用いるのが近年では一般的となっている。
では楽器向けとオーディオ系の境界線はどの辺りかっつうと、特定楽器向けのとMixdownにも耐え得るEffector間の位にある。

又忘れられがちと勝手に思ってるのが生楽器の音の扱いで、録音機に入る迄は生で楽器の扱いで良い。
が録った後のはオーディオと考えた方が大抵の場合は上手く処理出来、電気楽器の場合もこれに近い。
だからこそEffectorが「後掛け」でも平気なケースがある訳で、モノにも依るが大昔それ用Effctor登場前に音だけ実現出来てたの等は後掛け一択の典型だ。(登場前夜なだけに異なる手法で得てるのが大半だが)

どっちかってば二極化嫌いの俺でもこの件では推進派!?で、それは中途半端だと帯に短しタスキに長しとなってしまうからだ。
オーディオが理論的忠実度指向なのは何を再生されるか未定なのと、千差万別なユーザーの好みへの対応も不可欠だからだ。

尤も近年は音楽聴取に専用機不要となったのでオーディーオはもっとニッチな方へ方向転換すべきと思うが、規模が大きくなり過ぎてしまったメーカでは少量販売が厳しいのでもう暫く掛りそうだ。
何れにせよ音を創る目的には極力単純な回路構成の方が向いてる様で、雑音等の物理性能がどうでも良い訳じゃ無いがそれを気にし過ぎるのが悪夢の始まりね。

オーディオの方で近年は現実より詳細部分迄聴き取りの良いのが全盛となってるが、どうもそれに惑わされ引きずられ過ぎな人が多く感じられる。
楽器音としてはどんなに音響的に優れてても「所望の音色」が出せなけりゃ無意味で、絶世の美女でも内面に大問題のある人は離れた所から眺めるだけにしときましょうやってね。

このオーディオの分析的Hi-Fi問題は次回別項で詳述させて頂くとして、音楽用で最も注意すべきは「擬似真空管回路」辺りかと思われる。
かなり研究開発が進んで本物により近付いて来てはいるが、複雑な回路やそれで増えた部品のコスト等と音声信号経路の長距離化から来るデメリット等を考慮すると割が悪い。

例えばJimi Hendrixで有名なRoger MayerのFuzzは、ゲルマニウムトランジスタ使用と石の半導体だ。
だからAmpが真空管でもGuitarとAmpの間に噛ますんだから「その前に石の音」になってる筈だが、歪みはゲルマ石独特のでも全体の音色は球サウンドそのものだ。

その秘密!?は今からしたら信じられん位原始的且つマトモな理論を完全無視した回路だからで、一瞬で気絶させられたら果たしてどう殴られたか蹴られたかとか全く分からないのと同じ様なもんだからなのだ。
付加されるのは「ゲルマ君に無理強いした時の独特の悲鳴」だけ、そんなんだから当然性能もへったくれもあったもんじゃ無い。
それでも通用したのは他では得られない新音色があったからで、理論的物理的性能より楽器用は音色優先の典型例だ。

何らかの事情でどうしても球が使えない場合には代役も役立つが、買う頻度が低い上買って結局満足できなきゃ買い直しとなって最終的には高く付く。
毎度の如くクドイが偽物が許容出来る位なら今はPC内等ので済ませられ、わざわざ偽物にお金を使うなんて今更なのだ。

<つづく>

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