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2019年11月20日 (水)

音楽備忘録105 エレキのフレージングⅥ

しかし一辺倒じゃアカンってからにはバリエーションが余計に要るが、そう都合良く曲に合う物が幾らでも思い浮かんでくれないかも知れない。
だが歌物曲だったら伴奏以外の小ネタを入れられるのは、継続時間・回数等どれも大した量は無いんだからそんなに危惧する必要なんてないのだ。

と云う事で例に依って逆事例から進めてくが、インスト曲であれば余程脇役専従で無い限りフレーズのボキャブラリーは足りないと窮すだろう。
ウチでもDrummerの従兄がインスト曲を作ると、メインのフレーズは当然作るがそれ以外の分は奏者に丸投げなんてのが何時ものパターンだ。

概出だが俺の師匠は日本で全盛期だった当時のプロのJazz奏者だったからか、常日頃からフレーズの鼻歌ばかりだった。
曲の様子を口頭で示すのに「あっスプデゥブデゥブデゥブ デゥブデゥブデゥ 」なんて、何処でも聞いた事の無い変な口調で延々やられた。

リズムの他にこれには音程も付いてはいるんだが何だかとっても曖昧で、しかし音痴だからとかじゃ無くて特定のキーに聴こえない様にわざとそうしてたみたいだ。
因みに師匠はメインがSAXでサブがFluteの人で、どうやら「スプデゥブ」は彼なりのSAXのイメージらしい。
「あっ」はフレーズが裏拍から始まってるのの表現なのもあるが、吹く前に吸うのからも来てた様だ。

この手の私的鼻歌には他にも「ダリダリダリダリ」なんて変なのとか際限なくあるけれど、一般的代表としたらラララ辺りが王様だろうか。
これがRockで昔だったら誰でも一発で分りそうなのだと、Deep PurpleのSmoke On the Waterのリフなら十中八九誰でもジャッチャッチャー・ジャッチャッチャチャーで通じるだろう。

大分大回りになったけど曲を口頭表現するのにメロディをだったら「スプデゥブ」はアリだが、歌物曲でもIntroにメロが無いのだって山程ある。
それどころかGrand Funk Railroadの、We’re An American Bandの最初はDrumだけだ。

この曲の一番の象徴はIntro Drumの中でもバスドラの速い連打(当時は)で、すべからく「タトトタトト…」の曲と言ったら一等分かり易そうだったりする。
なのに師匠と来たらどんなジャンルのどんな曲でも明けても暮れても「スプデゥブデゥ」、今以上に大馬鹿の俺にはどれもそればっかじゃ分り難いったらありゃしなかった。

それが最近フレージングの山と格闘しててハタと思ったのは、それだけ常に師匠はフレージング研究に没頭してたからなのかもと感じられたのだ。
毎度乍ら人次第とは言えRock系は未だしもフュージョンやプログレ系のGuitaristですら、どんな曲と訊いてそんな鼻歌を歌う奴は後にも先にも居なかった。

師匠はジャンル以外にも単音しか出せない楽器だったのもあろうが、そんな連中にこっち側の人間がフレージングじゃ太刀打ち出来る訳無いわね。
でもだからって何時の誰のでもこっち系のがフレージングが劣るってんでも無く、やはり必要量が桁違いだからなんだと考えている。

寧ろこっちが勝る或は手間でも制すべきは「伴奏時のフレージング」で、それには「何和音」にするかも含まれている。
Piano系みたいに同時に出せるのは普通の手の持ち主なら10止まりでも、ペダル併用で前に出したのを残せばもっと大量に鳴らせる。

それであれば例えば当初4音からスタートして、後に随時増やしてっても発音数不足の壁に当たる可能性は低い。
だがエレキは普通より多弦のモデルもあるとは云え、Armも使いたいとなると多弦な上にArm付きってのは殆ど見掛けない。
となるとGuitarで6・Bassで4と基本的には片手で押さえらる制限とも相まって、中途半端な同時発音数とも考えられる。

すると単音しか出せないのよりゃバリエーションを稼げるにしても、良い意味で「出し惜しみ」配慮も必須となって来るのだ。
発音数だけでアゲサゲ表現をする訳でも無いけれど、弾く前にフレージングを決定する更にその前に考えとくべきとなる。

<つづく>

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