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2019年11月21日 (木)

音楽備忘録106 エレキのフレージングⅦ

いざフレージングを中心に考えてくと、自由な様で意外と制約の多いエレキ。
前回それを半端と称したが、これも上手く消化するなら却って武器となる事もあるのだ。

メロディラインなら単音楽器・和音ならPiano系等の方が、その環境からフレージングにも有利に作用する。
だが実際の楽曲では上記両者は殆どの場合混在してて、そう鳴らした時にどう聴こえるかも考えとく必要があるだろう。
単音物は和音が無理だから当然除外するとして、問題は幾らでも沢山鳴らせる方のだ。

曲の都合に依っちゃ静かな処で複雑な和音・盛り上がる処で単音が要ったりするのも多々だが、発音数の巾が広いと中々単音で多複数音を上回らせるのは大変だ。
弦楽器ではこの巾は大抵最大6以下となるから狭まるが、それでも生楽器であれば同時発音数が減る程強く弾かないと出音は弱体化する。

このケースで場合に依って気になるのが音色で、音色は変えたく無くてもそうしないと音量が所望に達せられなくなったりする処だ。
生楽器では音量と音色を独立して加減するのは厳しく、この点でエレキだと発音数に依る音量差が無くなりはしない迄もかなり縮小してるのは確かだ。

それへEffectorや歪ませ等も追加してくと、完全に同じにするのはおろか逆転させる事すら
朝飯前なのはエレキの大きな特質だ。
すると出音音量の大小を余り気にせずフレージングするのが可能となり、この面では普段誰も恐らく意識はしてないだろうが他よりはかなり自由が得られてるのだ。

伴奏時はコード弾きでSoloは単音弾き、Guitarでは定番もしくは王道か。
それがPianoではRock系等でGuitarの存在等を加味してる場合は別として、コードを鳴らすのを右手から左手にするだけってのが王道でしょ。

例えば出力をわざと絞った歪み系を伴奏時にONにしてれば、それを尚且つ強く弾いても音量は低く抑えられる。
そして単音Solo時にOFFにしてやれば、生音で優しく弾いても大音量が出せたりするでしょ。

但し同時発音数が限定されてるのはそのままなので、鳴らす音の取捨選択ではPiano系よりは配慮が要る。
依って譜面を見てPianoを弾くのと譜面無しで細部編曲は奏者に委ねられてGuitarを弾くのでは、後者は音楽的知識レベルが要求されてるのだ。

上記後者は一般的なポピュラー系のBandmanだとありがちな立場だと思うが、普通は「習った人」に多い前者より実は殆ど習ってない人が占める後者の方にスキルが要るのだ。
前者だって正しい教育が受けられてれば音楽自体の知識も教わってる筈だが、取敢えず読譜を習得すれば弾けはするので必須とは限らない。

通常習って無い方に要るとは一寸皮肉かもだが、かと言ってそんなにハードルが高くも無いのが救いだ。
第一歩としては皆がそうしてるからとそのまま何も気にせず弾くのではなく、例えば2つ鳴らす際ルートじゃ無い方のはどれにしよかなんて一応選ぶのから始めりゃ良い。

その内容は他パートがどう鳴らしてるかに依って変動はするが、その曲のその場所ではルートの次にどれが先ず要るのか等って事だ。
これをすれば自パートの編曲力も向上するが、同時に曲自体の編曲力も無意識下に身に付いて行くオマケ付きだ。

因みにこれはフレージングでも伴奏時が主の話しだが、それは特に近年はSoloでは複音が使われるケースが少なくなってしまったからだ。
私的にはこれをとても残念に思ってるし、ささやかな抵抗は今も人知れず続けている。
がハンドVibratoや深く歪ませるには複音だと無理だったり、出来てもかなり大変と仕方無い側面もあろう。

俺の好みは追いやって先へ進めると単音時のフレージングなら、基本的にはメロディの問題とも看做せるので編曲力より作曲力と考えても良いだろう。
録音で単音でも重ね取りしてハモらせるとなれば和声知識が要っては来るが、歌のコーラスから失敬して来る手もあるから身近と思える。

これらと前回迄に述べた状況を鑑みると、Guitaristにとってのフレージングには主に2要素があるのが分かるだろうか。
そしてグループの思想に左右はされるだろうが、合奏主体となる者にとっては伴奏のフレージングこそが最重要案件だと考えられるのだ。

<続>

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