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2019年11月27日 (水)

音楽備忘録112 コード(和音)④

どんな楽器でも体格の影響は受けるのの方が多いが近年より希少化した感の強い、俺言い「狭くて広い!?」Guitar系の親指押え等は尚更微妙な存在となってそうだ。
だが何時までも外人より小柄だからとか非力だからとか、或は近年本邦では甚だしい「日本ではこれで良いんだ」等勘違いした迷信に囚われる前に良く考えてみまひょ。

現在世界的にポピュラーな楽器の「規格」の多くは西欧白人が考案した物で、その点では人種が違えば非最適な可能性があるのは否定出来ぬだろう。
只俺の周辺でかつて多く見られたのは、「小さいからの不利」からだけしか考察して無かったのに異議ありなのだ。

運良くジャストフィットじゃ無い限り大小のどっちへズレたって、場所は夫々違っても何らかの苦労を強いられるのは同じ筈なのよ。
最近は我国でも手足の割が大きい人が増えた様なので問題視されなくなって来てるかもだが、平均的日本人からしたら西欧白人は楽器に対して何時もかなり窮屈に感じてそうと考えられる。

それからすれば本邦奏者の多くは体格を嘆く以前に、使用楽器の選択を誤ってる奴が多い可能性が高いのだ。
弦楽器の場合は弦長が音色に影響大なので体格だけを気にしてらんないのは分かるけど、もしマトモに弾けなかったらそんなのそれ以前の問題だ。

これの解消にとかつて3/4とかミディアムスケールのBassとかが一時流行ったが、俺的にはこれは少し行き過ぎだったと感じられた。
使用弦が汎用じゃなくなって割高なのが俺なんかにぁ致命的だが、子供用だとしても将来を考慮すれば微妙な部分があったからだ。

各楽器の特質の中には大きさも含まれてるからで、折角幼少から長く経験を積んでもそれが偽物では勿体無い。
もし成長がとても遅い子だったりしたら1/1へスイッチする時期が遅くなり、10数年やって来てるのにその割に正規のサイズに慣れる期間がとっても短くなってしまうのだ。

そこで改めて人体を観察すると身長差が2倍でも殆どの場合、例えば頭の大きさはそれよりかなり差が少ないのに気付くだろう。
依ってネックや指板のサイズは3/4迄縮小したら上記には合っておらず、それが要るとしたらボディサイズでは無いだろうか。

ネック側でもっと配慮すべきは「握りの太さ」で、手の甲は指の様に開き具合で指先の間隔を変える様な真似が一切出来ないんだからね。
スケール(弦長)はアブノーマルに指を開くのだと影響は出るが、通常片手で押えるのはせいぜい4~5フレット分程度だ。

Bassの場合だとリーチとの兼合いも気になるが、余程の幼子が持つ場合以外はボディとネックの位置関係の方が問題なのだ。
つまりネックが突出したデザインだとその分遠くなってる訳で、手以外の体格に一番影響するのはデザインも含めたボディの状況って事になる。

各自夫々の拘りもあるだろうから無理強いする気は毛頭無いが、本案件が適合範囲に収められてたら「親指押え」は慣れ以外ではちっとも大変なんかじゃ無いですねん。
それとは別に握力に自信が無いからコードフォームはあんまりってアナタ、それすらもネックをほんの一寸細くするだけで激変の可能性大なんですぜ。

力に余裕が無くばこそ、指の一寸した角度差の影響が拡大してると思われるんです。
体に対する楽器の高さが問題だったらストラップの調整で対処可能だけど、ネックの太さは簡単には変えられへんで。
奇特な人だとサンドペーパーで徐々に削ってみるかなんて滅多に居やしないだろうが、後から削ったら強度が足りなくなったりするのがオチでやんす。

これは作る時点で太さに応じた材量選択がされてるので、その面でも「最初から細目」ってな大きな意味が御座居ます。
奏者技量としては道具を選ばないのが理想だが、さりとて出来る筈のを放棄してまで合わない楽器に拘っても損だとしか思えないんだが如何に。

因みに前回披露した図のは一例でしか無く、現状打破を狙ってたりしたら親指押えは半ば必需品だ。
何せGuitarは普通は弦は6本あるのに、全部使っても片手の指はまだ1本足りない位なんだからさ。
因みにⅡでBassでは使える場面がかなり減るが、それでも疲労対策位には使えんのよ。(確信犯談!?)

<つづく>

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