音楽備忘録101 エレキのフレージングⅡ
実はフレージングの好みが恐らく主原因で、Guitarでも得意じゃ無かった「弦移動を伴うオルタネートピッキング」。
更に掘れば一面では専門知識が疎かになり勝ちなマルチプレイヤの欠点かもだが、たった1つに専念しても演奏面では良くても音楽面で問題を起こす事もあるから単純な話しにすべきじゃ無いと考えている。
しかし実例ではマルチでも一点集中型でも、必ずしもそれが結果の良否とは直結していない。
そこで検証してみるとどちらにも特有の注意点がある様で、それを見落さなければ大丈夫らしいと思った。
これを体験を交えて記してくが、先ずはつい最近迄一寸陥っていたマルチプレイヤの欠点モロ漏れの件から行こう。
俺が最初にそれを感知したのはDrummerとしての部分で、って更に拡大すんのかよっとはならないのでご容赦を。
全く私的ではあるが50歳を過ぎてから凡そ25年振りで、従兄とのコンビが復活したのが発端だった。
かつてとの最大差は年齢に違いないが、この件では従兄がベテランのドラム講師になっていたのが大きかった。
そこへ加えもう1人の旧友もプロGuitaristで、昔よりも彼等は自身の主楽器への専業度が高くなっていた。
こっちは楽器に留まらず音響もと超ワイドなので音楽自体の視野には長けてたが、彼等との再会・比較から専門面に不足のあるのを自認させられたのだった。
そこから得られたその1は例え副業でも、それへと取組んでる最中位は専業のつもりになってないと駄目って事だった。
アマチュアに留まるつもりだったらその限りでは無いがプロも視野に入ってるなら、そうしないと無意識下に合格基準が甘くなって練習の仕方の時点で不都合が起きる様だ。
片や専業の弱点ってば正に浦島太郎現象で、楽器演奏としてはOKに出来ても楽曲中での有用優先順位とズレが生じ易い等の処だった。
一例としてはそれだけ弾けてて何ですぐに録れないの?ってな処へ現れてて、各々自身の作編曲と演奏に不一致の多いのが問題だった。
こっちの場合は個人案件だし労は要しても内容は単純なので話自体は簡単だが、彼等みたいなフレンチドレッシング状態の方は少なくとも脳内が複雑で大変そうだ。
尤も具体的な現れ方は夫々正反対でGuitaristは他パートへの無理注文、Drummerの方は自身のフレージングに妙に難儀と出た。
俺は偶然どっちのパートも担当経験があるのでそれを活用して、彼等の言い分を敢えて真に受けず先に翻訳して見る事とした。
それへ得意な珍妙アイデア!?で盛って大雑把な嫌いはあるかもだが、何とか切り抜けられてしまった。
結局俺の場合はオルタネートピッキング案件・彼等の場合は他パートの知識が、中途半端なのが災いしたと考えている。
全く事情を知らなければ純粋にイメージだけを伝える処、親切心や誤認回避で「分かったつもりになってる所だけ伝達」ってのが是又半端で良くなかったみたいなのだ。
外部からは特にそうは見えて無かったが更に従兄の場合は、自作曲の編曲に長年悩まされ逡巡していたそうだ。
失礼乍らそれを勝手に分析させて貰うと、どうも俺とは音楽関係の興味に対するスタンスが違っている様だった。
先に俺の場合から挙げてくが先ず音に興味があり、その一部(実際はかなりな割合を占めてるが)として音楽がある。
そしてその音楽の中に、楽器や音響が含まれてる様な按配になっている。
それが従兄の場合は音楽に含まれて無いドラムみたいな部分があるらしく、Drumとしては可能でOKでも楽曲に対してはとても実用性に乏しい様なものも一杯ある様な状態になってる気がした。
そして少し不思議だが打込みをしても両者のその傾向はそのままの様で、イメージの仕方みたいな段階に上記様々がどうやら影響してるらしいのだ。
俺の場合手法としてはかなりバカバカしいけれど、打込みでもそれがGuitarとして聴かせたい物なら実際に現物で試奏して確認をしている。
これはGuitar自体で作ったフレーズなら、弾いて聴こえたのに近付ける様に打込むのは至極当然だ。
だが鼻歌等弾いてみないでイメージした物の場合、そのまま打込んで後からそれらしく修正しようにも思いの外悪戦苦闘しちまったのだ。
PC内でこねくり回すだけでは問題点の特定すらままならず、遂にたまたま弾けるからにしても弾いてみないと上手に調整出来なかったと云う体たらくに終始したからなのだ。
強いて比喩するなら俺にとっては百聞は一見に如かずの如きで、文書だけより図面→図面止まりより模型→実物画像。
最終的には現物が眼前にあって自由に弄れる、のが結局はどんな物でも明解には違いないからねぇ。
なので又々変な表現かもだが迂闊に「実現率の低いフレーズ」を、そうとは予想だにせずに作ってしまったら不幸の始まりだと思うのだ。
<つづく>
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