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2019年11月13日 (水)

音楽備忘録98 ギターのフレージングⅡ

前回はGuitarist側からの編曲提示の一例を記したので、今度は基本的には「自分でGuitarは弾けない」人からの要望についてのあれこれを。
先に今回の前提条件設定をさせといて貰うが、多重録音や人海戦術に依る解決策はキリが無いから除外としまっせ。
昔は多重ったってトラック数の都合で限界があったけど、近年はPC等を総動員すれば無制限も同然なんでね。

今回案件も筆者が現在体験中なのでそれなりに説得力があるつもりで行くが、一番面倒なのは録音で弾ける腕は無いがなぞってはみられる程度の者からの要望かもと感じている。
この手の段階に居る人は自分も腕が上がれば音がもっと良くなると思い込んでたりして、フレージングがGuitar用には適してないのを感知出来ないケースが多いみたいだ。

その2は単音しか出せない楽器でみたいな発想でフレージングした人で、しかし実際には和音とか余韻も活用して貰おうと企んでる様な場合だ。
でその3は鍵盤で作ったり確認したからってだけで求めて来る様な人で、Guitar特有の音の配列事情が欠如してた様な場合だ。

何れのケースもGuitarist側から啓蒙を働きかけて行くしか無いが、あれも駄目これも無理ばかりでは芸が無いのも確かだ。
そこで限界はあるが極力実演してみせるのが大事で、無理なのでも弾こうとしてみせてその度合いを知らしめないと議論の平行線となる可能性もある。

ここからGuitarに関して充分な知識や奏力が無い人向けに記してくが、フレージング指示を出す側として損するケースを例示して行こう。
既に弾かれてる例のある物なら不可率は低いものの実現不可能なのを、そうとは気づけずに強いイメージを抱いてしまうのが最も不幸だろう。

大丈夫そうな気がしてても意外な盲点のせいで惜しくもとなる事があり、そんな時に限って代替や対応策も用意してないもんだから落胆もひとしおだ。
では近年ならではの手法で打込んではとなるかもだが、現実には非存在なフレーズを組んでもその成功率に疑念が残る。

これ等の原因はGuitarって楽器の音楽的特性由来が多いが、概述だが同時発音数や部分余韻残しが非専門の人には分り難そうな処だ。
音域や音程の飛翔案件もあるがこれについてならGuitarの画像を眺めて想像すれば、まだある程度は予測が付けられるだろう。

では例えば1弦の開放だけ鳴り続けてる等で、それが一定時間以上継続してれば気付けるかも知れない。
だがそれが短時間且つ断続的だったりすると、余程特定な意識を持って聴かぬ限りは聴き洩らしてるのが普通な位だ。
当事者(Guitar奏者)ですら初体験タイプのフレーズだと、実際弾いてみてからああそこだけ伸びてたのねなんてのも珍しくない。

この余韻案件はPiano等のペダルをどうするかでも似た部分はあるが、余韻の有無の大きさにGuitarとは大差があるので様相が異なっている。
生Pianoではペダルを踏んでから弾いた音は全部余韻が残るし、ペダルを戻したら戻したで一斉に全ての余韻が鍵盤を押える手次第に変貌する。

この性質をGuitarへ当て嵌めるとしたら開放弦の場合で、つまり普通の弦数のだったら最大で6しか無い。
開放弦じゃなくても「押えてる指」が動かぬ内は余韻は保てるが、特に移動中はグリッサンドでもし無い限り必ず音は途切れるのだ。

更に進めて行くと単音楽器の場合なら特にトロンボーンを想像すると典型的だが、完璧にグリッサンド要素を排除するのは原理的に無理である。
そこ迄行かずとも「次の音を出す準備」が他楽器の多くではGuitar左手(右利きの場合)みたいに手数が不要なので、Legato要求等でも無ければ普段意識する必要はあまり無い。

それがGuitarと来たら常時「途切れ」に注意してないと、いとも簡単に「半端なStaccato」となってしまうもんなのだ。
単音ですら押える指の順番等と弦移動のタイミングを図らねばならん位だから、コード弾きともなれば尚更なのだ。

なので「何も気にしない」で聴けばスルーされてるであろう伴奏時に多用される簡単なコード弾きも、いざ気にし出せば実に大変な騒ぎなんで御座居ます。
伴奏なだけに変な処で、音に隙間が出来たら困る事も多いでしょ。

それとGuitarの切れ目の少ないコード弾きは、Band系の音楽だと単独で継続してる状況は多く無いと思う。
実際には途切れ途切れになってるのがもう1人居るGuitarの音でとか、BassやDrum等のお陰で音の空白とならずに済んでるケースがとても多いのだ。

本件とは真逆の現象の体験が私的には面白かったから挙げとくが、単純に音符通りに打込んで鳴らしてみたら変な感じになったっけ。
それが他楽器だと全然起きなくて、最初は音源が悪いのかとも思った位だった。

だが自分が弦楽器を弾いた音を微細に渡って確かめてみるとLegato指定が無い場合、Guitar・Bassは音間に僅かでも「隙間がある」方が普通だったのだ。
そこで気になった場所をわざと少し短くなる様に修正してみると、途端にそれらしくなるし特にBassではリズムの躍動感等も俄然良くなったのだ。

是迄俺も考えてみもしなかったけど、自然・必然的に「出音がブツ切りになる」のがGuitar系の強い個性だったらしい。
因みに太鼓みたいに相対的に余韻が短い楽器でも隙間感は出易いが、Pushroll等でもして極端に出音間隔を詰めない限り解消は不可だ。

それがGuitar系では限定はされるが弾き方で避けられる場合もあり、その典型はスライド奏法等だろう。
全く出来ない・ならないのなら誰でもそう認識してくれるだろうが、上記の如く「時々繋げられる」のがあるせいで皆見落してるんじゃあるめぃかと感じている。

<つづく>

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