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2019年11月22日 (金)

音楽備忘録107 パワーコード

期せずして誤解招き王みたいになってるかもが今更心配になったでも無いが、パワーコードとその類型について言及させて頂こう。
冒頭念押しも何だが俺はパワーコードとその類型は実は多用してる方で、嫌っているのは近年本邦の稚拙過ぎる使い方なんでごわす。

さてここで記す
類型とはかなり私的で独善的かもだが、一応「弾く都合」観点から分類してみたものについてだ。
要するに2本で比較的楽に弾けるのにはルート+5度の他にも幾つかあって、近年本邦認識ではそれがオクターヴなんだろう。
それへ俺が猛然と噛み付きたくなるのは、使われ方が妙に固定されてるからだ。

確かにオクターヴ弾きなら和声知識抜きでメロを弾けるが、パワーコード系でも無制限では無いが大して頭を労せずにメロが弾けるのだ。
5度や4度の音は鳴らしちゃいけない場合が他の音よりかなり少なく、どうして誰か1人くらい逆転させてみたりしないのかが納得出来ないのだ。

この2和音案件はGuitarでは歪ませる都合も関与してるが、歪み原因で和音感に支障するのは度数より同時発音数だ。
歪ませれば倍音が相対的に大きくなり、その倍音同士が喧嘩になって混沌とさせるです。
依って比較的倍音が喧嘩にならない4度5度が安全ってからくりで、それ自体は俺だって十二分に理解しとりゃーす。

けれどもこの手のフレージングの歴史を知れば、実は類型の入れ替わりを繰り返してるのが分かると思う。
Jazz全盛時は当り前だったオクターヴ弾きが前回迄に記した事情等で、Rock全盛時は廃れてその後久しかった。
なので本邦で流行り出した当時は、過去を聴けて無い若者にとっては初耳で新鮮だっただろう。

だが元々がこの手のフレージングは「忘れた頃にやって来る」式で、暫くやって飽きられそうになって来たら次へとず半ば循環していたのである。
それとここからが今回の俺的核心になるんだが、下4度の場合は慣れれば指1本で押えられる率が格段に上がる処だ。

パワーコードもオクターヴも俺みたいな変態達人域!?に達しなけりゃ、通常は鳴らす1音毎に場所移動で対処するしか無い。
ここでの変態達人とは例えば人差し指+薬指と中指+小指を交互使用する事で、より細かい音符へも対応させようとするのを指している。

しかし奏者脳内の命令数を考えると実動は大変でも場所だけ気にするより、指選択が追加となるし指の開き等の問題も加わるのでちっとも楽では無い。
それが下4度では1指で2本同時に押えるのに慣れさえすれば、実質的には殆ど単音で弾いてる感覚のままで行けてしまうのだ。

これの響きが概述Smoke on the Water等で有名過ぎて敬遠されたのかもだが、それすら使われ方次第でかなり違って聴こえるのの方が実は全然多いのだ。
Ritchie Blackmoreが割とペンタトニックスケールでゴリ押したのは好みもあるかもだが、ネタ元がClassicなだけにRockっぽさを強調したかったからとしか俺には思えない。

だから印象としてはRitchie=ペンタオンリー君でも、良く聴くと目立たない処等では寧ろペンタトニック以外の音が遥かに多かったりしている。
ここへ屁理屈大王の降臨を迎えるとJ-POPはJ-Rockじゃないから、なるべくペンタ音を避けて使えばそれで済む話しだろうと言える。

また下4度を活用すると単にフレージングの自由度が高い他に、次のような特質が内包されている。
それはフレーズでは無く「コード」として捉えた場合で、♪Smoke…でもそうだが一番理解し易いのが概出Stonesの♪Jumpin’ Jack…のケースだ。

下4度で構成されたリフ部で原版ではBassがずっとルートに留まってるのが、是又今回の説明にはおあつらえ向きと来た。
つまりマクロな和音構成としてはBassのルートにGuitarが出した構成音が乗ってる事になるので、その観点だと只の「コードB」の連続では無くなっているのだ。

これを利用出来ると和声知識に疎くても難しい押え方が出来なくても、複雑なのとか様々な響きがそれだけでいとも簡単に自在に得られるんだからね。
因みにStonesの♪Jumpin’を再登場させたのはその「押え方」もあって、7フレットから上の音で押える普通のBコードフォームのまま一部の指だけ押えたり離したりするだけで弾けるし弾かれてるからだ。

そんなだから例えばあるのは勢いだけみたいなBandでも、これだったら詳細なコードネームなんか知らなくったって音自体は出せちゃうんだわさ。
知識が無くても出来るってな楽で便利だが、それ以外にも感性が知識に干渉されるのも防げるとお得感満載なんですよぉ。

<つづく>

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