音楽備忘録116 私的Audacityの使い方、の前にhd24connectの話し
従前はUSBインターフェイス不所持(今も)だったので、録音は全てadat HD24だった。
それが従兄と再び三度四???一緒に演る様になって、PCでは初めてマトモに録る事となってAudacityを少しは真面目に使う事になった顛末だ。
大元はと言や手持ちのオーディオ再生機が経年で段々寿命が来て、更新時期を迎えたのから始まった。
長年普段使いのメディアはカセットテープだったが、Metalテープの製造・販売中止で変更を余儀なくされた。
当初はCD-Rへ焼いて保存したりしていて、しかしメディアが永遠に溜まり続ける欠点があった。
その頃宅でも遅ればせながらPCの導入となったが、CDを焼くのに大抵は結局PC使う羽目となっていた。
そこでどうせ何でもPC経由になるんなら人様の大切なDataは書き出しとくにしても、普段聴きの音楽はPCに入れっ放しでも同じじゃんかと気付いた。
そこで只のパソコンをオーディオ機器化すべく、中古でサウンドカードを漁って各機へ搭載する事となった。
その時点では録音に使う予定は皆無だったがこっちは商売が商売なので、万一に備えそう云う用途にも使えるのを選択しといた。
尤もPC用サウンドカードで高性能なのの主流はもう5.1chとか7.1chので、俺の用途には無駄な上機能の為に基本的な音質がその分犠牲にされてるのも気に入らなかった方が主因だった。
一方当時既に自宅でささやかな録音Studio業務もやっていたが、そっちではS-VHSテープ記録の初代adatで賄っていた。
そんなんで従前はずっと録音機器とオーディオは別となっていて、録音関係でPCを使い出したのはCD用マスタリングと盤焼き器(CD-R)として程度であった。
adatは最初期型時点からPCインターフェイスは出ていたが、本家のは高価な割に低性能(若しくは低機能)な上当時の宅では不要だったから見向きもせずに居た。
その後VHS adatはテープトランスポート部のヘタリで仕事に使うには厳しくなったが、お客さんの録り掛けのData保持と移動が先ず問題となってしまった。
今後も配慮すると録音機はどうするにしろDataは兎角PCへ持込んどくのが最適とは思ったが、後から登場した使えるインターフェイスは業務用の中古でもバカ高いのしか見当たらない。
また例え思い切った処でそんな高級なヤツはPCの性能も遠慮無く要求して来るが、宅にそんなPCなんてありゃせんからサァ困った。
結局は苦慮の末マルチ録音機も必要なので中古のadat HD24を見付け出して、地道にDataコピーを何とか終えたのだった。
その時点で中古adatはテープ式の方が玉は豊富だったしまだS-VHSテープの供給も続いてたが、トランスポートのヘタリを心配するのにはもう疲れたのだ。
因みにテープadat時代は録るのと2ch Mixdown終了迄は全てadat上で済ませ、CD焼きとそれ用マスタリングはPCでとなっていた。
宅では多重録音はテープからだった関係等で独立機Effectorがずっとあったのもあって、音色の都合で音声信号伝達にアナログが介在するのは容認していた。
それでも特に気になる様な劣化も無かったのとサウンドカード搭載済みだったのもあって、adat→PC伝送は長い間アナログのままだった。
劣化が気にならんっても雑音混入の危惧は払拭仕切れん状態で、しかしアナログオンリー時代にその対応が身に付いてたからかずっと「そんなもん」で過ぎていた。
その後は幸いHD24はまだ健全ではあるが、年代物には違いないからやはりおっかない。
自分達の分だけなら最悪時も録り直せるが、お金を頂いてるお客様の分はそうは行かない。
そこで散々調べた挙句一筋の光明を見出したのが、未完成のまま放置されてたが「使える」フリーソフトだった。
それが「hd24connect」ってのでどんなのかってば、adatフォーマットのHDDをPCへUSBで外付けしたのを読み書き可能とする代物だ。(これ無しでは規格違いでPCがDataを認識しない)
HD24をPCオーディオインターフェイスとして使える様にまでは至らなかったが、そもそも最近になって悪戦苦闘しても無料のPC用マルチ録音ソフトはたった1つしか見つからなかったから大した影響も無いやい…。
しかし結果的にはテープadatのDataも取込み時間節約にはならないが、保存されてるデジタルのまんまをPCへ持ってける様にもなった。
漸く最低限が確保出来た程度ではあるが、取敢えずどの機器の状態が怪しくなっても他へ振れる様にはなった。
因みにⅡでadatフォーマットの光通信入力が備わったサウンドカード等もあったが、庶民が手を出せる価格帯のはみな2ch Stereo迄しか扱えなかった。(原典の規格は8chなんだが…)
現に宅にも1つだけ使用中のREM DIGI96/8 PADってのがそんなんで、Mix済みの一部のにしかこの経路を使っていない。
因みにⅢでPCと外部機器のData伝送にはPC内にそれ用ソフトが要る場合が多く、インターフェイスとソフトの両方が揃うのが前提条件だ。
嘆かわしくも現在迄OS開発サイドはソフトと実用面への配慮が全然不足で、今後この様な場合にはインターフェイスより先にソフトを探してからと肝に命じた今日この頃で御座候。
<つづく>
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