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2019年11月12日 (火)

音楽備忘録97 ギターのフレージングⅠ

Bassの次はGuitarのフレージングへ言及してくが、筆者はちっともハイテク奏者では無いのはお断りさせといて頂く。
だが基本的なフレージングは速弾き等の技術以前の物なので、弦楽器特有のフレージングの可否と合せて綴って行こう。

先ずは「弦楽器特有の可否」の件であるが、Bassの項で述べなかったのはGuitarの方がより問題となりそうだと思ったから!?だ。
単音弾きでもピアノ等より遠い音程へ突然飛ぶのは苦手だが、複数音を鳴らす頻度が高いとこれは飛躍的に厳しさが増すもんだ。

それに輪を掛けて余韻の持続性の問題もあり、複数音を出せる楽器としてGuitar系は一寸特殊かも知れない。
単音しか出せない物であれば従前の音と違う音を出すには、前の音の余韻が無くなるのは誰でも容認してくれる。
それが「出せる時もあるGuitar」となると、詳しくない者からは無理な注文が来る場合もある。

編曲を優先すればどんなに弾くのが面倒で大変になっても、なるべく実現させるのが良いには違いない。
しかしそれも度を越せばらしさを損ねるのにも繋がるので、思案のし処だ。
困難に無挑戦では在り来りにしかならないし、辛うじて鳴らせるだけとなっても表現力等が犠牲になるしと。

さて何でこんな話をここへ持ち出したかってば、Guitaristが「出来る事、演り易い事」中心だけでフレージングした物には面白いアレンジが出難いからなのだ。
楽器に拘わらず過去の好凡例へ耳を傾けてみると、良い意味での外部からの発想導入が見て取れる。
大きな処では他楽器からとかだが、ミクロな部分では楽器は同じでも他ジャンルからの導入例がある。

これの具体例としては前者はBassのスラッピング等で、太鼓の要素もBassで一緒に出すのから始まったと開祖は語っていた。
しかしこれはフレージングってよりゃパートの役目を増やした方が主なので、今回はミクロサイドの方ので
例示をして行こう。

BeatlesのI Feel Fineのギターリフってかもう曲自体の根幹だが、John Lennonが歌い乍ら演ったハイブリッド奏法の発想が典型的だ。
これは第一義的には普通のコードを押さえたまま、余った若しくは余らせた小指もフル活用してメロディラインを出してるだけだ。

なのでそれなりの修練は要るが特殊と迄は行かず、発想としてもせいぜいセカンドかサードステップ程度止まりだろう。
だがその後が大問題で普通なら歌入り後は只のコード弾きにする処、コード弾きとメロ弾きの中間の弾き方がされている。
通常はメロ弾きからコード弾きへスムーズに移行可能なのがこの押え方の利点なのに、中間且つ曖昧な弾き方だなんてどうなってんのだ。

これが旧時代のなのでバージョンは際限無くあるし、2人のGuitaristの振り分け等もまちまちだ。
なのでヲタ様の完コピ用にはもっと検証が要るだろうが、編曲や一般聴者にとっては全体像の問題なので敢えてそこへは感知しませぬ。

それってのもこの曲でのGuitarは実は3段構えになってて、サビ部はコーラスが入るからか純然たるコード弾きとなってるからだ。
故に普通の神経で判断すれば出鱈目な中間曖昧弾きも、バリエーションを出すのには寧ろ必須だったのだ。

では他の楽器で可能かを考えてくと、多分△となるだろう。
ピアノ等同時発音数がGuitarを上回ってりゃ物理的には無問題だが、もし同等のニュアンスを出そうとすれば弾くのはえらく大変となってしまう。

Guitarでは左手(右利きの場合)は小指を使うかどうかだけの差しか無いが、右手のピッキングは物理的にはかなり複雑な事をやらかしてるからだ。
だが奏者意識としてはGuitarなら右手のストロークをカッティングと単音弾きのどっちでも無い、中間にするだけで大体の感じはもう出せてしまう。

のがピアノでは両手で各指も必要に応じて1打毎に、全部違う動きをさせなきやなんないからよ。
依ってGuitarで小指を遠くへ他を押さえたままで動かすのは楽じゃないが、他楽器で再現するよりゃ恐らくマシってな按配となっている。

これのネタ元を推察するとClassicやなんかでは、ピアノ独奏に近い感じで伴奏とメロを同時に鳴らす手法は昔から普通にあった。
それが金属弦が手に入る様になりチョーキングって技が発明され、だがコードを押さえたままでは端っこの弦が指板から飛び出てしまうからチョークさせられない。
依って達人級でCharの3本同時、一般的には2本同時位が限度だよね。

因みにチョーキングの変則的なのだと、複数押え乍ら別の指で押えた1本だけをチョークってのは結構多用されてる。
これが実はGuitar系の独占販売の技で、電子鍵盤系のホイールやジョイスティックでやるのですらほぼ無理だ。
尤も右手全部の指で弾き乍ら左手で操作すれば都合5音迄なら同時にチョーク可能で、こちらでは電子鍵盤系が独走状態だ。

そんな経緯で近年の野球の投手じゃないが、役割の分担化が当時丁度進行してた処だった。
ので一面では先祖返りしただけなんだが、反対側から眺めた事で恐らく斬新なアプローチになったんだと推察される。
こんなのは運も才能も要るのでそう簡単には思い付けんかもだが、Guitaristならではの編曲じゃないでしょうかね。

幾ら打込みのお陰で何でもアリになったっても、こんなテキトーとか曖昧でいい加減なのは厳しいでしょう!?。
技術じゃなくて発想するのが、実際弾いてないと中々難しいだろうからね。

<つづく>

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