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2019年11月 5日 (火)

音楽備忘録90 BassパートのフレージングⅤ

期せずしてパターン化みたいな具合になって来たが、前回エレキBassだったから今度はシンセベース等それ以外のに行ってみよう。
Rock Band等では何時もシンベってのは若干厳しそうだが、低音楽器の形態に拘らなければ自由度等を飛躍的に上げられる。

とは云えどんなBassにも得手不得手はある訳で、って冒頭から油の切れたシーソーみたいにぎっこんバッタンしてるが…。
今日に至っては打込みやループもあるから適材適所にすりゃ良いんだが、編曲観点等からは常に当り前なだけでは不都合にもなって来る。

又ジャンル毎にBassフレーズにもお約束的パータンがあったりして、それを迂闊に排除し過ぎるとらしさに不足を来したりもする。
それでかJan HammerやStevie Wonder辺りはシンベでも、かなり弦バスライクなフレージングを多用してたりだった。

Stevie氏は一説によると楽器の本職はBassなんてのがあるから未だしも、Jan(ヤン)氏のそれは却って鍵盤で弾くのは酷く大変なのをやってのけていた。
そして後者は打込みが困難で俺の場合は主にスキル不足のせいとは思うも、シンセのホイール若しくはジョイスティックを極限迄絶妙に駆使してそれは成り立っている。

近年は鍵盤にタッチレスポンスが大抵付いてるからか分からんが、かつてはリボンコントローラやブレスコントローラ等もっと「加減させる方法」が多かった。
ホイールだけでも本当に使いこなすには生楽器以上に大変な位だから常用・多用するのが廃れたのは仕方無さそうだが、個性だとか独自の表現にはそんな部分が一番モノを言う処なのだ。

フレーズ話しで弾き方を呟くのも何だが、どう弾かれるかを無視してフレージングが成り立つもんでも無いのは事実だ。
エレキBassにもそれが無くは無いが、やろうと思えばどうとでも出来る物程考慮しとく必要があるのではと考えている。

音色自体はシンベ系統のは物理的には電子合成音なので、弾いても打込んでも音源選択で一致させれば場合に依っちゃ全く同じとするのも可能だ。
だが随時随意の「手加減」の部分では正反対に近い状況で、楽器が何であっても必要なだけの加減が出来ないと存在価値が薄れる様だ。

この件がフレージングに悪影響を及ぼす典型はグリッサンド等で、ピアノみたいに音階の間の音が出ないのなら打込んでも大差無いがね。
コントラバス等フレットレスの程じゃ無いにしても、弦系は鍵盤よりは音階に階段感が付かず連続的な音程変化に聴こえるの多々なのだ。

これが楽器Bassも弾く事がある人なら未だしも打込みでは実現が面倒になる為、世のフレージング辞書にグリッサンドは無いとなっちまうのが恐ろしいのである。
概述の如くBassパートは地味っぽくて実はかなり目立つもんなんで、音は動かしたいが特定のスケール(音階)感は持たせたく無い様な場合にこれが障害となる。

ここで言う特定のスケール感とは例えば調の短長等で、Rock系ではメジャー・マイナー感を意図的に殺す場合も多いからね。
或はRockじゃなくてもBassは一定で上物が長短を選択する事で、同じ土台の上でメジャー・マイナーを行き来させる様な技が使えなくなる。

それだって上物下物のこの部分の役割を逆転させる手が残っちゃいるが、長短音の「鳴ってる時間」に大きな違いが出るのは避けられない。
つまりBassでは通常時だとルートを無視して長短音だけを鳴らしてる訳にも行かず、一方上物の方は「コード弾き」すれば絶え間なく鳴らせるからね。

故にBassパートでは長短を決定する音は使い方が要注意で、メロディとの絡み次第で効果の増減が著しい。
旨く演れば一瞬の短3度音でマイナーワールド全開に出来る場合もあるが、最悪時は経過音等として以外に何のご利益も無い場合があるのだ。

因みにⅡで俺のBassパートグリッサンドスキルは、エレキ→シンベ→打込みの順に低下している。
が表現手段として少なくとも自分には必要なので、少しでもニュルッと音階感が出ない様に労力を駆使している。
ルート弾き若しくは+5度のみでもリズムパターンの変更でバリエーションを作れはするが、Bassパートの刻みは≒曲のリズムパターンなので実質的には選択肢に強く制限の掛かるケースが多い。

出血大サービスの因みにⅢで俺がBassのグリッサンドを学んだのはPaul McCartneyで、昔から他でも使われてはいたが一寸違いもあった。
他の多くはエレキギターならテケテケみたく、瞬間芸とか装飾的要素でしか殆ど使ってない。
処が流石は第一人者たるP氏の場合、明らかに常用するフレージングとして多用してるのだ。

<つづく>

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