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2019年11月18日 (月)

音楽備忘録103 エレキのフレージングⅣ

前回最後の方で頑固な観念論ぽかったが、現実には至って単純でベーシックレベルの意識の問題だ。
只あまりにも初歩的な問題なせいで、時間経過・経験が増えてく間にもし変化しててもとても自覚が難しそうと云う事なのだ。

ここからはもっと実践的な場面を想定して対処を考えてくとして、当分弾けそうにない物は今録ってるなんてのには当然使えない。
なので出来る中から最善を選ぶ事になるんだが、それだけにしちゃうと進歩が望めないとか金太郎飴みたいに何時でもどれでも一緒になる危惧がある。

だがフレーズをどうやって作るかに依ってはかなりの影響が考えられ、弾いて作るなら自動的に弾けないものは作れない。
のが、脳内イメージが先行するつまり頭でっかちになり過ぎると成否判定が不足し易いのだ。
「鼻歌で歌えるのだったら練習すれば何れ弾ける」の逆が起きる訳で、自分の弾けない物のフレージングをする際に黙ってるのとでは鼻歌だけでもやってみるときっと大違いですよ。

そこでもし折角少しでも弾けるのなら冒険する場所を留意し、脳内(言い換えればバーチャル)では観念的な発想迄に留めてそこから先は音を出し乍ら(リアル)にすれば良い。
これに際し比較の為に逆のケースを想定してみるが、殆ど何も楽器が弾けないと編曲にマイナスばかりかってばそうでも無い。

既成概念に縛られない点では何も知らない方が好都合で、但しその場合フレーズと楽器の組合せを固定しようとしてはいけない。
当初の自分の中では例えばGuitarが良さげと思ってても、分かって無いんだったらそこは専門家に委ねるべきだ。

しかし自体験で是迄出逢った周囲の多勢を眺めても、音楽では全く似た様なのすら聴いた事が無い物が思い浮かぶなんてのはありえん様だ。
本人としては殆ど思い出せないのが通例だが何時か何処かで耳にして気に入ったのが蓄積され、その人なりに消化されてある日ある時突然出て来るって按配らしいのだ。

だからGuitarと思ったのが鍵盤になっても何もおかしくは無く、近年では認知度低下が著しいがそれはもしかしたら鍵盤の中では限りなくエレキGuitarっぽいクラビ(クラヴィネット)が正解だったのかも知れないのだ。
成行きだが都合よくクラビへ辿り着いたので、これが誰にも分かり易いと思われるのを例示してみよう。

では本日の生贄へ参るがSuperstition(迷信)って’72年の曲で
作者のStevie Wonderのバージョンが、出てすぐFMラジオで耳にしクソガキだった俺をレコード屋へ直ちに走らせたって代物だ。
IntroのDrumだけで1発KOされて…はどうでもいいか😓として、随分後になって知ったが元はJeff Beck用に書いたんだそうだ。

Stevie氏としてはアルバム録音に参加して貰った返礼のつもりだったが、当時の彼のケチくさマネージャの反対のせいで急遽自身で先に演る事となったらしい。
そこでこれ以前から鍵盤でもGuitarリフみたいな曲が恐らく出来る意図もあって使用してたクラビで弾かれてるが、俺的に一番ショックを受けたのは「空ピッキング」が絶妙にシミュレートされてた処だ。

今になってみればアメリカでしかも黒人ならHammond Organの奏法には明るかっただろうから、鍵盤楽器でも音程感を殺してパーカッシブに演る技を知ってたとは考えられる。
但しそれだけではHammondのそれはBassのスラップと発想元は近似に思え、Guitarの空ピッキングと明確に結び付けたのはこの辺が最初だった様に感じられる。

俺自身彼の動画を見てそんな音の出る鍵盤があるのを知る迄は、どんな楽器で演ってるのか知らなかったし知ろうとも思わなかったのはDrumに気を取られてたからだろうか。
何れにしてもこの様に楽器固有の個性にも「被る領域」もある様で、その場合は選択肢は複数となってた訳だ。

そしてこれへ若干の自己弁護と正論を加えるなら何で弾かれてようと、音楽にとっては「そんな音」である唯一点だけが意味を持ってるのである。
ここでとても気になり出した事があるので、敢えて一寸脱線させて頂きたい。

それは楽器種に対して節操無さ過ぎては奏力に悪影響する危険もあるが、過去に比べて近年は「担当分野」より楽器やジャンルを固定し過ぎてる嫌いを感じられる処だ。
例えばDrummerなのに極端にRockしか出来ないとかってので、近年は兎も角かつては道具も人もJazz・Blues・Country・Rock等の間には垣根なんて無かったからだ。

上記各ジャンルには勿論違いはあるが、根本的なDrum演奏技術に特に大きな差があるでも無い。
なので叩ける人なら向き不向きはあってもどれでも叩け、出来ない人は本来ならどれも叩けない筈なのだ。
それがこの体たらくでは本来提示可能な筈のフレーズが出せなくなってそうで、その楽器奏者ならではの編曲には大いにマイナス作用となってるのでは無いだろうか。

他楽器からインスピレーションを得るのも可能ではあるが、各々の楽器の性質差からかなり限定されてしまう。
それを思うと楽器は同じだが使い方が少し違う等、先ずは畑違いの中から物色して行く方がハードルが低いく即戦力ではないだろうか。
それには他ジャンルも多少かじる事となろうが、そうすると○○楽器の特質の全貌も少しは把握出来そうだ。

<つづく>

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