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2019年10月26日 (土)

音楽備忘録80 寿命 編曲耳!?編Ⅷ

またぞろ編曲耳と言っといて深海探査艇みたいになって来たが、今回は打込み音源の寿命に目を向けてみよう。
個人的に飽きてしまったは除く前提として、誰にでも共通するのは時代遅れとかだろうが果たしてそれだけか!?


21世紀に入って以降音楽音響の分野はそれ以前と比べると停滞期に入った様で、俺の若い頃みたいな悲劇は無くなった感じだ。
それでもソフト音源となるとPCのOS更新の影響は避けられず、従来からの現物楽器みたいにそれ本体の寿命が使用期限とは限らない。

音楽で道具寿命で困るのは経験値が高い程良い点で、他と比してまず膨大な習熟期間を要する処だ。
加えて他分野と異なるのは例え習熟期間が凄く短く済む者でも、道具だけじゃ無く並行して音楽自体のスキルアップが必須な処だろう。

それ故世間観からしたらともすれば一見保守的な面も見られるが、一面で道具適応より音楽の内容に注力した結果であろう。
ここのバランスは千差万別夫々だがどちらへ大きく振るにしても、必ず最低限は両立させねばならない。

戦争体験なんかと比べたら低価値だろうが参考に若い頃の体験談をしとくと、どんどん従前には無かった新しい音色が出て来るのは刺激を受けられる点では良かった。
が先ず超金満君か次にそれだけへ限定注力出来る人なら兎も角、俺みたいに非キーボーダーだとその極一部にしかご利益にはあやかれなかった。

そこへ持って来て当時はまだ制作現場サイドへ適正資金が回ってたのか、メジャープロ界では猫も杓子も状態で流行に後れるなとばかりに皆が飛び付いていた。
そのお陰で新しい物へ世間が馴染むのは早かったが、こっちは出来てもかなり遅れて入手では丁度ブームが終わったタイミングになっちまうから救いが無い。

私的典型具体例としてはYAMAHA DXのエレピが印象に強いが、当時先を争って利用を急いだせいか超一流人のでも「それ固有の奏法」みたいなのにはついぞお目に掛れずに終わっている。
元々デジタルが入って来るとその楽器はアナログなのよりゃ感覚的表現巾は狭い様だが、Roland TR-808みたいにその音色が今のHip-Hopやラップ等へ大きなインスパイアを与えた例もあった。

後者は基本的にはリズムボックスだからシンセよりは操作箇所がかなり少なく、前者よりは習熟必要期間が短かった。
その上前者みたいに極短期間に普及しなかったのも、他のでは得難い特有のサウンドを見付ける時間に繋がった様にも思える。

ちんちん因みにリズムボックスってば当初頻用されたのは、俺の記憶ではエレクトーンだけの音楽だった。
その当時としてはエレクトーン程多彩な音色な楽器は存在せず、発音数制限が極一部音色だけなのと手2段+足鍵と一度に沢山操縦出来るのが他とは一線を画していた。

すると例えば鍵盤・ギター・ベース・ドラムって編成のだと後はリズム音さえ出せれば、かなりの訓練は要すもたった1人で奏でられる訳。
なので初期機種はエレクトーンとは別にリズムボックスは単独機を持って来てたのが、その後は内蔵されてるのが当然となって今日に至っている。(それどころかシンセに迄…)

因みにⅡでDXエレピ等の類は実際には伴奏用に巾広く使える代物じゃ無いのは後から分かったが、音色開発の当初目的からすれば仕方無いかも知れない。
だからってCPシリーズ以外のYAMAHAのエレピに末永く使える様なのは出せなかった様だが、「その都度簡単に切替えて使う物」だったのは確かだろう。

この点で打込み用の音源やボカロも「ニーズ次第で切替えて音源」側なのは一緒だが、シンセやドラムマシンより音色を後からユーザー自身で殆ど調節出来ない処が違っている。
その分導入時の音色吟味がより重要になるが問題は、普通大抵は「単音単位」でばかり聴いてしまう処だ。

誰だって楽器選びは普通ならそれ自体単体で好みかどうかから始めるけれど、是又通常は割と「加工度が低い状態」ので試す場合が多いと思う。
だがPC等の音源となると上述等の理由で加工済みのが多く、高加工って事はその分利用用途が狭いのだ。

すると脳内では好みの音色で好みのアンサンブルが組めそうに思えてても、実際にやってみるとどれかが目立ち過ぎたりどれかが埋もれたりして想定外の事態が頻発しちまうのだ。
これが小編成のアンサンブル主体で音数も少ないのしか演らんのなら未だしも、大編成や隙間を埋め尽くす様なのをやりたい程配慮が要って来るのである。

打込みでは弾けない楽器も鳴らせるのと生にのみある存在感の希薄さをわきまえれば、恐らく誰でも多目に鳴らすだろうから見過ごせないポイントだと思うんだよね。
それには今一面白味に欠けてもなるべくベーシックな音色が揃ってるのが良く、例外時若しくは短命覚悟の上で無い限り特定のに特化させた様なのは避けるのが賢明だ。

本来の対策としては予め自らのやりたいアンサンブルのMIDIを作っといて持参し、なんてのが具体的で宜しいが近年の購買環境下ではこれは厳しくなった。
通販では向こう側が想定して準備されてる例しか聴けず、本来なら素晴らしい筈の個性や独自性の高い者に程そんなのちっとも参考にならんって云う…。

これじゃあ稼げてなくても才能のある奴程有名税を取られるみたいで、こっちは偶然だけど不景気中に増税みたいな無理な相談とは頂けない状況だ。
それでも皆さんには是非少しでも抵抗して頂きたく、こんなののせいもあって凡庸になってはもうミュージシャン生命からして短くなっちゃうかんね。

<つづく>

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