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2019年10月16日 (水)

音楽備忘録70 Funkってどうすりゃ演れる16

前回の補足・増強を狙ってBeatの判定基準なんかから行かせて貰うが、俺言い「中間領域の悲劇!?」は何もBeatに限ったもんではないのだ。
音の調なんかだって同じでC♯とD♭は全く同じ音程だが、人次第で好みや習慣等でどっちかだけで言いたがるのが居るのは関係無いか😓。

調に関しては譜面の都合で♯♭は見易い方が優先されてたりもするが、SwingやFunkは本来4拍子系だが3拍子表記しようがどうしようが正しく記譜する術が今の処無い。
となれば3拍子系と4拍子系の丁度中間位を境界線として、それぞれを各々の亜流と見做すのが現実的だと思うのだ。

是迄当拙ブログでは恐らく未出だと思うが、3拍子系にだって基本線より跳ねないのが存在してる。
鈍重若しくは気怠いBluesなんかがそれの典型例で、その出自が奏者のコンディション不良かどうかはアタシャ知りませんけれど。

これ等のある意味「非正規刻み」物は無法者感のお陰で魅力的ってんじゃ無く(含まれる場合も多々ありそうだが)、それに依って音楽の表現手法が1つ増える処にその真髄があると考えている。
リズムのみでの表現手段として特に今本邦ではテンポとパターンだけに偏ってる感が物凄いが、それ以外に先ず強弱やその場所を変えるのもホントは大きな効果があるのに勿体無い…。

えー番組の途中ですが台風の影響で路盤が不安定なんじゃ無く、私超ローカル路線みたいなもんなんで常に線路がぐにゃぐにゃガタガタなだけですから。
してリズム表現手段の中でもしパターンも強弱もテンポも拍も変えたくない場合どうすればっつうと、刻みの間隔やタイミングを変えるしか無いのでごんす。

なので所詮ニーズ次第だけどもし中間領域を否定或は無視しちまうと、本来なら表現可能なおびただしいバリエーションを使い損ねるのでゲス。
俺ならそんな勿体無いのはとてもじゃないが放っとけませんで、しかも基本的には同じ弾き方のままでそれが得られるんですから。

因みにこんなのを物理的にシビアに見ると例えば27/128分音符なんてとんでもない事になってたりするので、正確性へ拘れば驚異的なリズム感が居るでせう。
しかしかなり不安定で曖昧になったとしても気持ちだけでも少しは必ず変えられる筈なので、変拍子や速い16Beat等よりは取敢えず誰でも挑戦して採り入れられるハードルの低さがあると思うんだよね。

そして物理的解析ならワシャ餅屋自認なんでこっちからも突っ込んどくと、人耳のタイミングの判別能力も併せて考えるのが大事でっせ。
対象とする音が同一だったりそれに近いと1個か複数あるのかすぐバレるけど、違う音の組合せだと凡そ20〜25mSec以下の時間差だと人耳は時間軸の分離が不能となっとります。

では敢えて上記現象になるべく抵抗してみると、ズレが0と例えば20mSecではタイミング以外の部分にその差が現われるだす。
それは強さ等で大人数での綱引きと同様あるが、アンサンブルが醸し出す全部の音が常に最大に強けりゃ良いかってば寧ろそれじゃ芸が無いですな。

それと関係があるのか黒人系ではカウントのOneだけを気にする流儀もある様で、普段は小節の頭は完全一致させるが後は自由と意図的にコントラスト付ける手法らしい。
ずっと一致してるのにも魅力はあるけど、兵役のある国じゃそれは軍隊チックな息苦しさも感じさせてしまう。
しそのスタイルも1つのジャンルとして既に確立してたんだから、明確な線引きもしたかったのかもね。

依って半ば言い訳紛いだが完全な3拍子とか4拍子なら未だしも、常にどんな曲ででも各パートのタイミングが完全一致してるかどうかなんて普通の聴き方してたら聴き分けらんないんだす。
正規の○拍子だと各音は全て等間隔にシャッフル(3拍子の2個目抜き→中抜き)でも間隔はたったの2種類になるから、それの内のどれかがズレれば誰にでも割と簡単に分かっちゃうけどね。

人は狡い生き物なんてのも何だけど個別だと幾らも違いを把握出来ないのに、並んでたりして比較が可能となると途端に僅かな差も判別出来ちゃうもんだわね。
だがもし上記みたいに複雑な分数だと、聴き乍ら
数えるのなんて不可能になるですよ。

しかも最初から等間隔では無いとなるとその凸凹具合を何となく感覚的には捕えられるが、例えば17角形と19角形を瞬時に見分けろたって無理でしょ。
健康視力を持ってしてその程度だから、耳となればもっと精度は落ちて当然よ。
ある意味中間領域リズムはこの点で許容範囲が広いと云え、それがリラックス感や開放感に繋がってるとも看做せるんですな。

この際なので限界迄突詰めると音なら未だしも、シンクロナイズドスイミングとかチームダンスなんかだともっとド偉い事態になっとりますよ。
体の大きさや形がどんなに揃えても普通はどっかが少しは違うかんね、一斉に揃えて腕を振っても腕の長い人程「指先の移動速度と距離」は速く長くなっちゃうんだ。

実際は微に入り細に入り状況に対して最適化調整してるんだろうけど、その時手に旗でも持ってて振ってる最中もその柄が判別可能にしたかったりしたら面倒な事になるずら。
これからすると全部の完全一致は自然界にはほぼ無いみたいで、しかしある程度ポイントを限定すると途端にどうって事ぁ無くなるもんだ。

速い社交ダンスじゃ余程の腕前じゃ無いとパートナーの足を踏んだりするのに、運動会のフォークダンスでそれが起きたらそんなの事故じゃなくてイジメかホントはアンタ惚れてんでしょしか無いがな。
そんでFunkってな基本的に参加無制限のポピュラー系ですんで、一致度は一緒に楽しめる範囲に収まってればそれで完全正解なんで御座居ます。

因みにⅡで4Beat SwingやFunkの魔法として、以下の様な現象が挙げられる。
4BeatもBassを基準に聴くと(何せ伴奏の基ですんで)、普段は等間隔にずっと4つしか鳴って無いのに何故かちょっち跳ねて聴こえるぞっと。
4分音符の羅列で跳ねるなんて変なんだが、時々コッソリ8分音符の跳ねたのを混入させてるからだよね。
音楽にも「パブロフの犬」みたいなのがあったんだな。

Funkも基本は飽く迄8Beatフィールだしそう聴こえる癖に、何故かちょいと跳ねてませんかってな。
こっちも4のと同じ手法である意味幻聴を意図的に誘発させてる様なもんだが、どっちも2つのリズムパターンの良い処取りさせてるのがミソだがや。
普通にバカ正直にハイルヒットラー(絶対服従の例えのつもり)で刻んでたら、こんなの絶対無理ですから。

<別のがつづく>

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