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2019年9月 6日 (金)

音楽備忘録㉚ チープなReverb下手に掛けるなッ!!のⅡ

今回は珍しく!?ホントに続きでClassic系生楽器と演奏会場(ホール)の話しからだが、件の楽器があんな風になった背景に目を向けてみよう。
俺には和太鼓の大きいの程出て来る低音の量が多いのが他に思い当たらないが、過去の西洋でだって技術的には近い物位充分作れた筈だ。

が実際にはそんなのは思い浮かばず、それより高音や高域倍音が和楽器系より遥かに豊富なのが気に留まる。
因みにオケにも大太鼓やティンパニはあるし音程は低いが、和太鼓と比べるとその倍音の出し方等でそれを認知させるシステムになっている。

これは恐らく演奏会場の音響に配慮した結果で、低音程良く響いてしまうホール等が原因だと思っている。
西洋は全体的には東洋より寒いので「締め切った屋内」での演奏が、必然的に多く為らざるを得ない。
それへ材料の都合で固い石の建物が多いとなれば、必然的に良く鳴り響いてしまう。

一方騒音問題の起こり難かった昔の温暖な(だった!?)本邦では、屋外でも演奏に支障無いし屋内でも冬以外窓戸を開けていられる。
その上建材は木や紙・土等が主体とこれ等は土以外は遮音性には劣るが吸音性等には優れていて、石のホールみたいにやたらと残響が出る懸念が無い。

なので雅楽・邦楽の方が低音が豊かで…にちっともなってないのは一見不思議だが、これには以下の様なカラクリが想定される。
西洋ではそのまま低音を出しても音程を始め聴き取れなくなってしまうので、上記の如く「その倍音の出し方等でそれを認知させるシステム」が発明された。

これがもたらしたと思しき最大のはコントラバスやPiano・パイプオルガン等の「低音域音程」で、倍音(オクターヴ上のとか)のお陰で音程判定が容易に出来る様になったからなのだ。
和では大太鼓等は今でならまるっきり巨大サブウーハみたいな振動を出してるのに、何故か「音程のある楽器」となると中域以上のしか見当たらない。

不思議な様で少し考えれば何の事は無い、幾ら響かなくても倍音が少ないと低音域は音程認識が困難だからだ。
因みにⅡだが和楽器の方が「音程以外の音」が豊富なのは誰もが認める処だろうが、その音の特徴が考え処で所謂倍音と違って音程とは気無関係なのが主体になっている。

そうなってるとある意味楽器らしくない要素が豊富となり、所謂ワビサビであるとか風情に満ちた音となる。
こっちの方が単体の音でも表情豊かで飽きが来難いが、音程等の明瞭度となると西洋に軍配が上がる。
どっちが先かは俺は未知だがアンサンブルの規模にもこれが反映していて、何処ででも演れる本邦の方が小規模なのが多いのもやはり環境がもたらしたのかも知れない。

ってな感じで途中が壮大になっちまったが要は所謂Reverbってのは、低音とか低い音程の物へ深く掛けては駄目なもんなのよ。
因みにⅢでPianoは西洋楽器なのに何で駄目って?、そりゃあ昔のノーMicの頃と違って楽器の「近くの音」を拾ってるからですよ。

昔でのホールのPiano(当然PAなんて無しッ)は一番近い観客だって最低数mは離れてて、今のMic収音方法でだとアンビエントが一番近い位なんだから。
つまり観客耳には中高域は楽器からのとホールからの響きの両方が聴こえてるが、低域は殆ど響きの分しか届いていないのです。

ここでエコーとして聴こえる条件をおさらいしとくと基本的には同じ音が2つに聴こえ、その2つ目が遅れている(これぞDelay)と何かに響いたと認知されるもんだ。
依って上例ではエコーがハッキリ掛って聴こえるのは中高域だけで、低域には実際には掛ってんだけど1コ目が殆ど聴こえないせいで掛って無いのに近くなっている。

そして今回のお題では安易な録音についてなので、収音に使われるMicがあまり専用のじゃない場合としている。
近年一番何処にでもあるMicってば張付いて歌う用のタイプなので、Micと音源の距離に依って著しく低音の拾え具合が変化するのだ。

なのでローカットしたけりゃ音源から離せば良いんだが、唯でさえ所謂録音用のよりナローレンジだし生音の低域も不足してしまう。
それに何より「近接設計」なだけに少し離しただけで途端に明瞭度が落ちるし、音源べったりにしても歪む心配も無い。

結果的に西洋ホールの生のと違って低音が拾えちゃって(これは本来なら好ましいが)、そのままエコーを掛けりゃ当然低音にも掛るって負のスパイラルが完成って寸法なのだ。
また高級なReverbのとっても親切なプログラムだったら予めローカットしてから残響が掛る様なのもあるやもだが、少なくとも廉価なのにはそんな機能は付いて無いでしょう。

<つづく>

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