音楽備忘録51 ドラムスローン簡易修理のその後Ⅰ
春に施工した拙ブログ「音創り⑬ ドラムスローンⅡ 使用経過と本施工!? 編」のその後だが、施工前よりは改善したものの時間の経過で再度グラつきが出て来てしまった。
昨日訪問した際に考え得る最終手段を講じてみたが改善しなかったので、その原因を再考察してみた。
従兄から申し出があったのは夏の終わり頃だったので、その面からはこの方法の有効期間は3~4ヶ月となった。
但し概述の通り従兄はドラム教室の講師でほぼ毎日、しかも叩かない時も教室在住時は大抵これへ座している。
ので一般人が並の使い方をしてる分には、もう少し長く持ちそうだ。
とは云え完全な解消には厳しいので原因を探った処、固定の接点が2点なのと回転許容や抜き差しの都合で隙間ゼロには出来ないのが問題の様だ。
その1は座面軸受部はダイキャスト製なので入口部と最深部の口径の完全一致が見込めない上、支柱上面共々それと接する部分が平面にはなっていなかった。
平らじゃ無い物同士となるとそれだけでグラつきが起こり易いが、それを補えるとすれば水平方向が駄目なら垂直方向だ。
が上記の如く隙間ゼロが理論的に不可能なので、理論段階で既に僅かでも動く可能性が残っていた。
それでも許容範囲に収められれば何とか実用にはなりそうだが、それには座面と支柱の固定度をかなり高められなくてはならない。
近年のドラムハードウェアでパイプを止める必要のある物は、その固定機構がポリエチレン等柔軟性を持った物で全体を包み込む様になっている。
んが昔のなのでネジ1本を直接支柱へ押付けるだけだし、ネジの反対側も面では無く贔屓目に見ても線でしか接触出来ていないのがその2だ。
それでも宅のの現況みたいに無法状態では無いのでそれなりに安定度は高いんだが、「動きそうに無くて突然動く」となるとあまり気持ちが良くないのも確かだ。
外圧の大きい箇所で固定が緩み止め無しの手締めネジ1本では何処ぞの有名ペダルのビータ固定案件の如く、少なくとも時間が経てば必ず緩むシステムと言って過言じゃないからねぇ。
従兄は座面回転は不要と言ってるので大巾改造をしないとすれば、後は隙間を埋めてしまう打込み式にするなり接着剤を充填する等で固定するのしか思い当たらない。
尤も通常なら運搬時の分解要求や回転・非回転を選択可能としとくには不都合だし、力ずくで打込むには軸受がダイキャスト製で柔軟性に欠けるので割れる心配がある。
一応来週訪問時に接着固定案を提示するつもりだが、突詰めて考えればそれでもあまり効率の良い方法では無い。
どんなに固定度が高くても座面を中心部でしか支えていないので、大昔の筒の上面にクッションが張られた構造のよりは僅かでも座面フレーム・支柱・脚部の「しなり」の分構造上安定度が低いのだ。
ここで再々度ドラムスローンの必要条件を提示しとくが別物へ例えるなら、万力等の様に「作業用の支点」であるのが近年は忘れられたかの様に感じている。
座る処だからイスと捉えると掛け心地が良いに越した事ぁ無いが、座った状態であってもかなり体全体を動かすとなると様相が違って来るもんだ。
例えばそんなのまずありっこ無いだろうが公園に 、フカフカの座り心地のブランコとか極端に撓る鉄棒があったとしてアナタ挑戦する勇気ありまっかっと。
鉄棒が取り立てて得意じゃない俺にすればオリンピックの鉄棒シーンなんかを見てて、良くあんなに撓る棒基準で神技なんかが出来るもんだと感心し切りだ。
自分がそんなのでやろうとしたら急所を打付けそうな気がして、とてもじゃないがまっぴら御免だ。
どんなに快適仕様でもオフィスチェアはソファより大抵は硬い物だし、音楽界でも何故ドラムスローンだけあんなに俺言い「只座ってるの専用」みたいになっちゃったのか理解に苦しむ処だ。
座らないと演奏し辛いのでドラム以外だとPianoやOrganが典型的かと思うが、それ等のには只の板だけよりはマシな位うっすぅ~いクッションののが今でもしっかり残ってるってのに…。
<つづく>
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