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2019年9月26日 (木)

音楽備忘録㊿ 速過ぎて冷徹に一定のテンポⅪ

説明が分り難かったり例示も最適じゃなかったかもだが、キリが無いのでこの辺で締めに掛るとする。
極最近になって本邦でも一部の若い世代で機械に全く囚われない者も出始めてるが、それがメジャー系にも波及するには後どれ位掛るのだろうか。

最近じゃ所謂ボカロ系(機械主体)での才能も一旦一通り出尽くした感があるが、それでも近年名をなした作曲者を眺めるとボカロ系出身が殆どとなっている様だ。
私的には本チャン演奏が機械中心(若しくは同等)とするなら彼等は人の演奏力に依存しない曲作りをするしか無かったので、半ば必然の結果だし妥当な処とも思える。

そもそもはリズム案件も何処迄拘るべきかは議論百出であろうが、問題はどの程度達成されてれば聴者万人に伝わるのかだ。
中でもダンスミュージック等メロよりリズムが重要なのだと問題があると思うので、このまま過修正・無駄速テンポを続けていたらマイナー化する危惧が拭えない。

近年の本邦リスナーはホントに歌詞ばっかり聴こうとする者だらけなんで、或はリズム重要系はニーズが減ったのかも知れない。
しかし何時も吠えてるが如くその様な文学テイスト溢れる作品も、反対指向のも存在する中にあってこそその特徴が活きるもんなのだ。

当節コンビニスイーツなんてのがお流行りだが、甘いものの甘さを一番実感出来るのは甘く無い物との対比が出来た時ではなかろうか。
そこでもし体制が歌詞重視に傾いてしまった(てる!?)場合他所様に敵役を演じて貰えんので、例えば自分達のアルバム内に捨て曲と迄は言わんも仮想敵を用意するのが得策かと思う。

現行のメジャー系での成功だけを目指す人にゃ余計なお世話かもだが、それでも一度でも名をなせて今だけ売れりゃ良いのなら幾らでも忖度しとくれ。
けれども流行ってのは何年かすりゃ変わるもんなんだから、現況にだけ合せ過ぎると音楽家生命を自ら縮めるのに繋がるのだけは指摘させといて貰いまひょ。

現行の流行りが好都合な人はその持てる資質が恐らく合致してるので、流行りが変化すれば亜流になる覚悟が必要だ。
只問題なのは先々に得意・苦手で済めばまだ救いがあるが、知らないから出来ないとなったら亜流程度では済まないだろう。
だいち冒頭に記した様に曲の作り方の段階でズレる可能性が高く、才能があっても大巾にやり方を間違えればそれを他人に示せなくなってしまう。

また体験からすると本人としては幾らも必要性が無くても仕事の都合で機械音楽!?も扱う様になったが、ある意味仇の事は知ってた方が勝負に有利になるのは確かと云える。
利点や強みを最大限に活かす事は弱点を補ってくれるので機械と人力のどっちをメインに据えるにしても、両方を知ってた方が進むべき方向が明瞭化するのだ。

なので最初からずっとどちらかにしか全く興味が湧かないなら迷う心配も無いが、もし迷いが生じたらある程度まで徹底して体験してみるのがお勧めだ。
急がば回れったって目的と違う方へ行くのはかなり不安だが、中途半端では体験不足で勉強が足りなくなってしまう。

たかだかポピュラー音楽如きにあれもこれも学べなんて面倒だけれど、なるべく多くの人に同じ様に受止めて欲しいならこれは避けては通れない。
その逆にヲタネ申様になりたいのならその専門に於いては、誰よりも詳しいのを維持する必要がある。

こんなのは好き者じゃないと難しそうだが、その好き者にとってはどうせほっといても勝手に心が追及しちまうからそんなに負担とはならないもんだ。
もしあまりに面倒を感じる様なら一番向いてるのが音楽じゃない可能性が高いし、追及したがりさんは方向性だけ気を付けてりゃそんなに大変な話しじゃ無かったんだけどねぇ。

<続>

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