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2019年9月 5日 (木)

音楽備忘録㉙ チープなReverb下手に掛けるなッ!!のⅠ

最近知人の押売り!?でしばしば音楽系の素人投稿作品を視聴してて、特にClassicだとか生系のの音響処理の酷さに食傷気味となっている。
普通だと演奏の拙さ等が気になるかもだが俺の場合そこじゃなく、何気に「音が変なの」がどうも宜しく無かったのだ。

原始人側(俺!?、どうせね)からの疑問として現代本邦人は歌ってば1にMicで2にエコーってな按配で、聴き手が眼前に数人とかで不要でも一々道具を使いたがる様だね。
形から入って雰囲気を味わいたいって気持ちは良く分るけど、小さい子供が同じ要求をして来たのには音の出ないオモチャのMicをあてがったりしてる癖にねっと。

またぞろ怪しくなりかけたので軌道修正するとして、大人は!?お遊びでならボロ隠しに無駄をしてわざと聴き取りを悪くするのも稚拙だが1つの手かも知れない。
しかし聴いて欲しい場合はボロの有無より楽に聴ける方が大切な筈で、気に入られる前の段階ではどんな苦労をしてでも最後まで聴こうなんて気は更々無いだろうからね。

そして歌より俺的に深刻と思えるのが立派な生楽器でそこそこ行ける演奏が出来てるのに、変な加工をしてわざわざ明瞭度を逸したり音質を低下させてるヤツだ。
それも画的には決して広く無さそうな場所なのに、音だけ古く暗くコンクリ剥き出しの地下通路みたいな響きにしてたりする類のよ。

それじゃあどう贔屓目に見たってわざわざ聴き辛くしてるだけで、差し詰め幼児にライターを持たせて火事になるのを待ってる様なもんじゃないスカ。
具体的にそれ等の最大の欠陥を探ってみるとそれ等の多くは低音域の残響が多過ぎとなっている様で、Grand Pianoの低音域が信じられない程モヤっているのだ。

低音が響くのって深みが増す印象があるだろうけど実際には中域が主体で、響きが深い割に目立つ高音が出しゃばって無いのがそんな風に感じられるもんなのだ。
つまりイメージ的には低音と感じても音響的には中域で、250Hz以下の帯域を響かせると単に明瞭度を下げるだけになってしまうのだ。

それが皮肉な事にチープなReverbになる程中・高域の響きが安っぽいもんだから、ポピュラー系の録音に精通して無い人はつい騙されてしまうのだろう。
だが奏者次第とは言えClassic系の人は基礎が確立してる割が高いので、見栄え先行のポピュラー系の人よりそのままが聴こえた方がそこが売りになるんだけどなぁ。

例に依って変態例示だが爆発音とか落雷音って現実のは兎も角、イメージ的には低音も高音も全て入ってる上その音程ってどんなに頑張っても全然分かんないよね。
勿論それだけ複雑な要素が含まれてるのもあるんだけど、最大のポイントは超低音が大き目で更に良く響いてる処なんですわ。

ノーエコーでも元から超低音は音程判別がとても困難で、それを大き目で良く響かせると他の音域の音を凌駕してより音程感を無くせてるんですわ。
太鼓なんかでも高い音域のは音程感を出し易いが、少なくともドラマーじゃない人がバスドラの音程を言い当てるのは至難の業じゃないかな。

最後にもう少し例示しとくとClassic用のホールは実際低域の残響は少なくないし長いが、これはある意味訳ありでわざとそんな作りにしてあるのだ。
生楽器では音程が分かる様に作るとどうしても低域の量が出せないもんで、それを演奏会場の響きで補填させてるのだ。

フルコンサートGrand Pianoは低音だってUplightよりはかなり豊富だけれど、最大の音色差は高域が全く籠らないのと明瞭度が高い処だ。
つまり低音が出るってより実際はワイドレンジとなっていて、ある程度以上離れて聴くと大きくなってるのは低域じゃ無く高域なのだ。

<つづく>

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