音楽備忘録㊹ 速過ぎて冷徹に一定のテンポⅤ
前回事例等が起きるとどんな影響があるかが今日のお題だが、俺等が体験した録る時面倒なんてのはまだ序の口だ。
そんなのは注意して聴いて修正すれば済むんだが😓、それだって既にリズムに充分な知見があったから助かったのだ😃。
根本レベルで厄介なのはリズムに問題があるのにそれがやたらと分り難い処で、楽器が弾けず打込みから音楽を始めた場合を想像すると実に恐ろしい。
弾けぬ者にとっては機械の正確さに頼りたくなるのが人情だから、本来はガイドさんたる機械に音楽的不備があってはならない処だ。
現に前回事例みたいなのが知らぬ間に勝手に起きてる可能性はかなり高く、自信や確証を持って無けりゃフレーズやパターンが悪かったかと誤認し兼ねない。
これは一寸の事が被害を際限なく広げてる訳だがそれ以上に罪なのはリズムを学べなくしちまってる処で、もし基礎の段階で間違った方向へ行かされてしまえば努力研鑚をしても却ってリズム感を悪化させてしまう危惧だってある。
これの具体内容へ入るとその筆頭はノリ等と呼ばれてる「タイミング案件」だと思うが、元が出鱈目だと基本刻みは跳ねてないのに全体印象では跳ねてる4BeatのCymbal LegatoやFunk等の時に窮するのだ。
これ等パターンだと例えテンポが少しヨレる等他はどうなろうと肝になる音だけはベストタイミングが必須で、それが狂えば最悪はもうSwingしなくなったりFunkyじゃ無くなっちまう。
つまり音楽的に必要なリズムの正確さとは前回指摘した通り各音毎に重要度に差があり、しかもそれがパターン次第で場所や数等が変化するのだ。
機械だろうと人だろうと何だろうと得意と苦手があるのは普通の事だけど、この俺言い「分かり辛い欠点」は性悪でアカンですとばい。
体験的にも遥か昔だが誰だって初心者時代は必ずありその頃は「打込みに自信無し」だったから、入れ方が何か不味いのかと思ってしまった。
たまたまその時点で既に弾けたから機械を諦めて手弾きにしたので宿題化したけど、弾けなかったら迷宮入りして己の能力とか才能を疑って病んじゃってたかも知れんもん。
して上記の第1ステージを運良く突破したとして、それでもまだかなり深刻な危惧が待ち受けている。
その第2ステージとは俺言い「分かり辛い欠点」のせいでフレージングに影響を及ぼす点で、散々打込んでみても良い感じになんないから「止ぁ~めた」ってなりそうな処だ。
私的見解では無駄速テンポ(これは次回以降で)の他に上記のせいで、幾ら流行りとかがあるにしてもパターンが少なくなり過ぎたと考えている。
音楽に触れるのに楽器より機械が先となれば後で知ったり見付けられるにしても、機械でやって結果が駄目だったら最低でも不要なトラウマ位にはなりそうだからねぇ。
更にまだ先があって第3ステージは俺言い「リズム遊び」の多くの部分が奪われちゃうヤツで、新しいとか独自にとかリズムパターンの開発にはかなり有害率が高いのだ。
今更リズムパターンを語ったって既にあらゆるのが出尽くしてるとも言えなく無いが、実は昔のにしたって正真正銘100%新しいのなんてせいぜい何拍子か位のもんだったのだ。
メロディやコード(和音)の話しだったら誰でも即承認すると思うが、音楽なんて殆どは「既に実在してる音」の組合せを捏ね繰り回した物に過ぎないから。
これがリズムだって同様で例えばJeff PorcaroがRosannaのパターン解説で、アレとコレとソレを足してみましたなんて実演付きで明言している。
この手のの初歩段階としては例えば3拍子と4拍子を同時になんてのも考えられるが、現行の並の打込みではやたらと手が掛ってこの目的に全くそぐわない。
だが人だったら2人居るだけでつられちゃったりはしそうだが兎に角即試せるし、ある程度以上のドラマーだったら左右や手足を割り振るだけで済むのだ。
また同じ機械でも録音機ですら最低2回録りゃ一応試せると、打込みに限定しなきゃ全然どうって事無いレベルのが出来ないんだから。
して最後に格言っぽく行っとくが感覚を要する類のものなら、先ずは体験ありきでっせとしとこう。
有り得るかどうか分かんなきゃ、そもそも試す気すら起きないのだから。
<つーづーく>
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