音楽備忘録㊷ 速過ぎて冷徹に一定のテンポⅢ
途切れてーの読み辛いだろーのスマソーので、勢いに関しての機械の敗因から続けよう。
端的には機械の現行方式が原因で強いて責任を問えば、機械自体より作者や使用者が真犯人だ。
スピード感対策の作戦その2案件の続きで、機械と人の夫々の出来る・出来ない事からだ。
ミスらない点では機械の方が速さを維持できるので有利と見えるが、ミスらなくても不足が残るのを前回記した。
それを人はかなり補えるとは云えミスの完全排除が厳密には困難なので、この点だけなら一応引き分けとしとこう。
だが音楽やリズムは常に一様に影響力がありはせず、ドンズバじゃないと駄目なのと多少甘くなっても全体に影響を及ぼさないのの両方がある。
機械からしたら狡いんだが人力の場合不完全な癖に、要点だけは何とか抑えるのなら訓練次第でそんなに無理な相談では無くなって来る。
これを野球の試合へ置換すれば機械は失点しないが得点出来ない、人は大抵失点するが得点も出来ると云った処だ。
なので機械は剛腕投手だけのチーム・人は凡庸だが仲良しチームってな感じになるが、選手の能力の割に試合に勝てるのはチームのゲームなので後者が有利だ。
珍しくとても分り易く(つもり)言うと音楽は通常単音のみでは成り立たないので、野球の試合と同じく得失点の合計が正負のどちらへ傾くかで勝負が付くのである。
テンポ・リズムパターン・メロディライン・コード等のどれ1つとして、複数音無いと構成出来ないでしょ。
そして少なくとも一番最初は聴きたい者が特には居ない処から聴いて貰おうとするんだから、欠点の有無より何らかの魅力のあるのが先に必須なんですよ。
しかし機械は得点能力(ノリの付加等)が無いのでどうするかってば、リズムパターンやフレーズで勝負するしか無いと始めっから窮屈なので御座居ます。
それを適正を無視して無理に補おうとすると、例えば速っぽく出来ない代わりに遅っぽくなるのを無くしてしまえ等と思ったんでしょうな。
確かにどっかでモタるよりモタりゼロの方が「非スピード感」(遅さ・鈍さ等)は減らせるが、悪くは無いと感じさせるのが精一杯でノリの良さを作るのは出来ないんです。
厳密にはヲタマクロ視点で人のを分析・シミュレートしてけば全く不可能では無いんだけど、手間暇やソフト若しくはアプリのリズム分解能の制限で自由にはならんです。
して皮肉な事に上手く弾ける人程高い分析力を既に持ってるもんで、それだと打込む必要が無いと…。
尤も世代や音楽を始めた時代に依って俺みたいに機械では大変でも人力なら何とかとか、今では騒音問題や楽器より音楽を作れる何らかの機器を既に持ってる人が多い等条件が反転してはいる。
では機械でも少しでも何とかするとしたらの助け船であるが、手拍子・フィンガースナップ・足踏み等道具(楽器)レスで構わんから俺言い「人間パーカッション」の研鑚だけはある程度以上積んどくれ。
メトロノームに合せてなるべく意図したニュアンスが出る様に打ち鳴らし、それを録音して聴いて修正して…を繰り返して行くのだ。
楽器毎に適正タイミングに違いがあるの迄はそれだけだと獲得出来ないが、少なくともリズムパターンやリフ等の夫々の傾向は掴める様になると思う。
全く作編曲はしないのならこんなのの影響は半減しそうだが、少なくとも上記等の体験から「こんなのやあんなのもアリなのか…」ってのを知ってるかどうかで後で大差が出るのは請け合いだ。
そして機械か人力かの適正選択や、機械の不調や失策なのか打込み損ねてるのか等の判断力が高まると思う。
過去体験では腕や録音機材の都合で太鼓を機械で録っていた時期があったが、普通に打込んだだけでは違和感があった際に耳に従って修正する事があった。
これは太鼓自体もそうだったがそれ以外が全て人力演奏だったのも大きな要因で、ドラムマシンに合せるのを優先すると聴いたら変になってしまったからだった。
極最近も類似例に見舞われたが、次回へ。
<つづぐ!?>
« 音楽備忘録㊶ 速過ぎて冷徹に一定のテンポⅡ | トップページ | 音楽備忘録㊸ 速過ぎて冷徹に一定のテンポⅣ »
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 音楽備忘録1509 跳ねるの薦め➒(2023.10.03)
コメント